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科目の基本情報

開講年度 2018 年度
開講区分 教養教育・教養統合科目・地域理解・日本理解
受講対象学生 学部(学士課程) : 1年次, 2年次, 3年次, 4年次, 5年次, 6年次
選択・必修 選択
授業科目名 日本国憲法
にほんこくけんぽう
Constitutional Law of Japan
授業テーマ 古典から読み解く憲法
単位数 2 単位
分野 社会 (2014年度(平成26年度)以前入学生対象)
開放科目 非開放科目
市民開放授業 市民開放授業ではない
開講学期

前期

開講時間 月曜日 9, 10時限
開講場所

担当教員 中岡 淳(非常勤講師)

NAKAOKA, Jun

学習の目的と方法

授業の概要 この講義は、憲法に関する主要な「古典」を実際に読みながら、日本国憲法によって保障されている基本的人権や、「日本」という「国のかたち」を規律する統治機構のあり方について再検討し、憲法の基本的な発想の習得を目指すものである。ここでの「古典」とは、ロックやルソー、ロールズをはじめとする思想家の著作に限らず、人権宣言等の憲法文書や、裁判所の判例をも含む。本講義では、これらの「古典」を素材に、具体的な法律問題も交えながら、対話型の授業を行う。
学習の目的 ①日本国憲法というテクストの基本原理やその背景にある歴史や思想を知る。
②70年以上もの歴史を持つ「日本国憲法」という「古典」はもちろん、その憲法典を中心に築かれてきた裁判例や政治思想家の著作などを自分の力で読み解く能力を養う。
③法律の条文に限らず、新聞や小説、会議の資料など、社会人として恥ずかしくない程度の基礎的なテクストの読解力を身に付ける。
学習の到達目標 ①日本国憲法の基本的な考え方について適切に説明できるようになること。
②難解なテクストであっても、自分の力で読み解く能力が身についていること。
③日常生活で出会う様々な問題に関して、主観的な感情にとらわれず、客観的かつ論理的に考えられるようになること。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  •  共感
  •  倫理観
  •  モチベーション
  • ○主体的学習力
  •  心身の健康に対する意識
考える力
  • ○幅広い教養
  •  専門知識・技術
  • ○論理的思考力
  • ○課題探求力
  • ○問題解決力
  • ○批判的思考力
コミュニケーション力
  •  情報受発信力
  • ○討論・対話力
  •  指導力・協調性
  •  社会人としての態度
  •  実践外国語力
生きる力
  •  感じる力、考える力、コミュニケーション力を総合した力

授業の方法 講義

授業の特徴

教科書 教科書:曽我部真裕・見平典編著『古典で読む憲法』(有斐閣、2016年)
なお、必ず六法を一冊準備して下さい。
参考書 講義の中で適宜紹介する。
成績評価方法と基準 以下の3つの方法で成績を評価する。受講者は、まず、①講義の際に配布する10回分のリアクションペーパーの提出(30%)、もしくは、②講義で触れる思想家の「古典」に関するレポート(6,000字程度)の提出(30%)のいずれかを選択したうえで、③必ず、定期試験を受験すること(70%)。定期試験を受験しなかった場合は、①・②のいずれも評価対象に含めない。
オフィスアワー 講義内容に関する質問については、授業終了後に受け付ける。
受講要件
予め履修が望ましい科目
発展科目
授業改善への工夫 講義の際に配布するリアクションペーパーを踏まえて、適宜、授業内容を改善していきたい。
その他

授業計画

キーワード 立憲主義、権力分立、社会契約、尊厳、法の支配
Key Word(s) constitutionalism, the Separation of powers, social contract, dignity, the rule of law
学習内容 1.「憲法」の「古典」を読むことの意味
2.憲法9条解釈論争から考える「立憲主義」の意味
3.国民統合の象徴としての「天皇」と「われら日本国民」                                                          
4.権力分立の諸類型―モンテスキュー『法の精神』vsロック『統治二論』―
5.インターネットは民主主義の敵か―一般意思2.0―
6.議院内閣制という「器」の成立―レズロープ『議員内閣制』を読む―
7.ヘイトスピーチ規制から考える表現の自由の諸価値
8.同性婚の拒否と平等権・結婚の自由―婚姻制度は廃止すべきか―
9.商業活動の自由と経済的リベラリズム
  -近代憲法の経済的側面の思想的基盤-
10.生存権と平等主義的リベラリズム―ロールズ『正義論」を契機に―
11.財産権を憲法が保障することの意味
   -ロックの「プロパティ論」とリバタリアニズム-
13.愛国心教育と教育の自由・思想の自由
14.情報化社会におけるプライバシー権の意義―自由か、さもなくば幸福か―
15.「個人の尊厳」と法の支配―国家はハイジャック機を追撃できるか―

※なお、素材とする各テーマは、時事的な出来事や講義の進行具合などにあわせて変更する場合があります。
事前・事後学修の内容 この講義の最終回までに教科書を通読しておくこと。
ナンバリングコード(試行) LILAWS1

※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら


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