シラバスの詳細な内容を表示します。
→ 閉じる(シラバスの一覧にもどる)
開講年度 | 2018 年度 | |
---|---|---|
開講区分 |
医学部医学科 ・臨床実習 肝胆膵・移植外科学 |
|
受講対象学生 |
学部(学士課程) : 4年次, 5年次, 6年次 |
|
選択・必修 | 必修 |
|
授業科目名 | 肝胆膵・移植外科学 | |
かんたんすい・いしょくげかがく | ||
Hepatobiliary Pancreatic and Transplant Surgery | ||
単位数 | 単位 | |
他学部・他研究科からの受講 |
|
|
市民開放授業 | 市民開放授業ではない | |
開講学期 |
スケジュール表による クリニカルクラークシップ概要に記載される肝胆膵・移植外科各週間スケジュールと臨床実習表に記載の年間スケジュールを参照する。 |
|
開講時間 |
月曜日 1, 2, 3, 4時限; 火曜日 1, 2, 3, 4時限; 水曜日 1, 2, 3, 4時限; 木曜日 1, 2, 3, 4時限; 金曜日 1, 2, 3, 4時限 実習科での業務スケジュールにより変更される場合がある |
|
開講場所 | 三重大学医学部附属病院 9階南病棟、9階南病棟カンファレンス室、手術室、外来棟2階84-86診察室、臨床研究棟7階肝胆膵・移植外科カンファレンス室 | |
担当教員 | 種村彰洋 | |
Akihiro Tanemura |
授業の概要 | ・肝胆膵・移植外科領域の疾患の経験を中心に、チーム医療の一員として、肝胆膵外科領域疾患の病態を解釈し、問題解決のための学習方法と英語でのプレゼンテーション能力を身につけ、回診や手術への参加を通じて、外科領域における診療態度や技能の修得を目的とする診療参加型臨床実習(実習期間2週間)である。 ・消化管小児外科(2週間)、心臓血管外科・呼吸器外科(2週間)、乳腺外科(形成外科を含む)(2週間)の実習合格をもって、臨床科目:外科学・胸部外科学の単位を認定する。 |
---|---|
学習の目的 | 将来いずれの科に進んでも、ニーズに応じて基本的な外科処置や緊急対応ができ、患者、家族を中心とした最善の医療を提供し、医の倫理に基づいた医師としての基本的な診療能力を身につけるために、肝胆膵・移植外科領域疾患の手術、周術期管理の実際をチーム医療の一員として経験することにより、幅広い知識を獲得し、基礎的な外科的手技を修得するとともににおける肝胆膵・移植外科の役割や特性を知る。 |
学習の到達目標 | 医学教育モデル・コア・カリキュラムに定められる以下の項目が学習到達目標となる。 A-1〜9, B-1-3), B-2-2), B-3, B-4-1), C-2-2)-(1)〜(2), C-2-3)-(1), (3), (4), C-2-4), C-2-5), C-3-2), C-3-3), C-4, D-1-4)-(2), D-5-3), D-6-2), D-6-4-(1), (2), (3), (4), (6), D-7-1),D-7-2), D-7-3), D-7-4-(4), D-7-4)-(5), D-7-4)-(6), D-7-4)-(8), D-12-1), D-12-2), D-12-4)-(5), (6), (7), (8), E-2-1), E-2-2), E-2-3), E-2-4)-(1)⑧, E-2-4)-(2), (3), E-2-4-(5), E-3-1)〜4), E-3-5)⑦, E-4-1), E-4-2), E-6, F-3-1)〜4), F-3-5)-1)〜5), F-3-5)-(8), F-3-6), G-1, G-2-1)〜29),31)〜35), G-3, G-4-1)-(2), G-4-4) 上記内容は肝胆膵移植外科での臨床実習において、頻繁に遭遇する疾患、病態であり、事前予習を行い知識を確認することが求められる。また医師、医療者が身につけるべき態度・習慣・医療保険制度に関わる内容について目を通しておくことが望ましい。 B-1-8), C-3-1), C-5, D-1-4)-(3),D-5-4)-(1),(3), (9), D-6-1), D-6-3)-(2), D-7-4)-(3)-②, ⑦, ⑫, D-7-4-(7), D-8-2), D-8-3), D-8-4)-(1)①, ⑥,E-8, E-9, F-1, F-2-1)〜14), F-2-16), 上記内容は肝胆膵移植外科での臨床実習において、考慮すべき関連領域に関わる内容であり、事前に知識の確認を行っておくことが望ましい。 さらに、外科学の基礎的知識、診療技術(検査、処置)、基本的手術技術の習得。すなわち1) 手術適応の判断や、術前・術後に必要な検査と管理法について概説できる。さらに医の倫理、医療行政や生涯教育の重要性についても理解できる。2) 病態の正確な把握ができるよう、全身にわたる身体診察を系統的に実施し、記載するために、全身の観察 (バイタルサインと精神状態の把握、皮膚や表在リンパ節の診察を含む)、腹部の診察(直腸診を含む) ができ、記載できる。3) 患者の呈する症状と身体所見、簡単な検査所見に基づいた鑑別診断、初期治療を的確に行えるようになるために、外来診療で病歴聴取、身体診察を行い、プレゼンテーションできる。また、入院患者を受け持ち、診断、検査、治療方針について、症例検討会でプレゼンテーションを行うことができる。4) 外科の基本的手技を自信を持って行えるために、スキルズラボでシミュレーターを用いて、基本的外科手技を実施することができる。また指導医とともにチーム医療の一員として、手術に参加し、助手を務めることができる。 |
ディプロマ・ポリシー |
|
授業の方法 | 実習 |
授業の特徴 | 能動的要素を加えた授業 グループ学習の要素を加えた授業 キャリア教育の要素を加えた授業 |
教科書 | 肝胆膵移植外科ホームページ 肝胆膵外科疾患解説 http://www.medic.mie-u.ac.jp/hbpt/id-3/ 肝胆膵移植外科講義資料 http://www.medic.mie-u.ac.jp/hbpt/id-3.html PreTestTM Self-Assesment and Review http://accesssurgery.mhmedical.com/book.aspx?bookid=603 |
参考書 | 新アトラスで学ぶ達人の手術「膵頭十二指腸切除術」消化器外科39(5) 813-821、へるす出版。 イラストでよくわかる秘伝の手術手技83 手術手技研究会、金原出版。 みる・わかる・自信がつく!消化器外科手術ナビガイド胆・膵「急性膵炎に対する手術」131-141、「膵頭十二指腸外傷に対する手術」 160-172、中山書店。 Multimodality Management of Borderline Resectable Pancreatic Cancer, 2016 Springer. 他 |
成績評価方法と基準 | 総括試験: 記述試験(50%)、論述+口頭試問(50%)、計100%(合計60%以上で合格) |
オフィスアワー | 毎週月曜ー金曜日、08:00-17:00、附属病院9階南病棟ドクターステーション 種村彰洋 不在時は肝胆膵移植外科医師、医局または病棟事務補佐員を通じて連絡。 学生用PHSを活用すること。 |
受講要件 | 4年次に実施される、CATO(医療系大学間共用試験実施評価機構)によるCBT (Computer based test)、OSCE(客観的臨床能力試験)に合格していること。 |
予め履修が望ましい科目 | 医学科1年から4年次までに履修、合格が求められている全科目。 |
発展科目 | |
授業改善への工夫 | 総括試験に臨床能力評価を30年度より組み入れる予定。 |
その他 | 公開されている実習予定表等で事前学習することが望ましい。また前の実習班より患者の引き継ぎを受けておくことが望ましい。 |
キーワード | 肝癌、胆管癌、膵癌、IPMN、膵胆管合流異常症、膵内分泌腫瘍、胆嚢結石症、急性胆嚢炎、急性膵炎、慢性膵炎、臓器移植、肝移植、移植免疫、免疫抑制療法、虚血再灌流障害、膵癌化学療法、膵頭十二指腸切除 |
---|---|
Key Word(s) | Hepatocellular carcinoma, bile duct carcinoma, pancreatic cancer, IPMN (Intraductal papillary mucinous neoplasm), Pancreaticobiliary maljunction, pancreatic endocrine neoplasm, cholecystolithiasis, acute cholecystitis, acute pancreatitis, chronic pancreatitis, organ transplantation, liver transplantation, transplant immunology, immunosupprresive therapy, ischemic reperfusion injury, chemotherapy for pancreatic cancer, pancreaticoduodenectomy |
学習内容 | 診療参加型臨床実習 1週目 月曜 8:00 診療チームへの配置を確認。 モーニングラウンド(チーム回診、9南病棟、共通病床) 8:30 モーニングレポート(症例検討会、患者プレゼンテーション、9南病棟カンファレンス室) 9:30 オリエンテーション、外来実習 (初診患者病歴聴取、身体診察、プレゼンテーション、外来棟2階85診察室) 14:00 術前検討会・入院症例検討会・肝移植症例検討会(担当症例プレゼンテーション、9南病棟カンファレンス室) 火曜 8:00 モーニングラウンド(チーム回診、9南病棟、共通病床) 8:30 モーニングレポート(症例検討会、患者プレゼンテーション、9南病棟カンファレンス室) 9:30 外来実習 (初診患者病歴聴取、身体診察、プレゼンテーション、外来棟2階85診察室) 13:00 ランチミーティング・ジャーナルクラブ・症例検討会(担当症例プレゼンテーション、病態医科学研究棟7階肝胆膵移植外科カンファレンス室) 15:00 教授回診(担当症例プレゼンテーション、9南病棟、共通病床) 16:00 ミニ講義 (消化器外科・肝胆膵外科領域) 水曜 8:00 モーニングラウンド(チーム回診、9南病棟、共通病床) 8:30 モーニングレポート(症例検討会、患者プレゼンテーション、9南病棟カンファレンス室) 9:30 手術 (清潔での参加、不潔での手術見学、手術室) 木曜 8:00 手術記事検討会(手術記事レポート、9南病棟カンファレンス室) 8:30 モーニングレポート(症例検討会、患者プレゼンテーション、9南病棟カンファレンス室) 10:00 Basic Surgical Skill :シミュレーターを用いた結紮、腹腔鏡手術基本手技(スキル実習、外来棟5階スキルズラボ) 14:00 教育回診(9南病棟) 15:00 検査・処置 (胆管造影など) 金曜 8:00 モーニングラウンド(チーム回診、9南病棟、共通病床) 8:30 胆膵内科合同検討会、モーニングレポート(症例検討会、患者プレゼンテーション、9南病棟、共通病床) 9:30 手術 (清潔での参加、不潔での手術見学、手術室) 2週目(6年生エレクティブ実習においては3,4週も同一スケジュール) 月曜 8:00 モーニングラウンド(チーム回診、9南病棟、共通病床) 8:30 モーニングレポート(症例検討会、患者プレゼンテーション、9南病棟カンファレンス室) 9:30 外来実習 (初診患者病歴聴取、身体診察、プレゼンテーション、) 14:00 術前検討会・入院症例検討会・肝移植症例検討会(担当症例プレゼンテーション) 火曜 8:00 モーニングラウンド(チーム回診) 8:30 モーニングレポート(症例検討会、患者プレゼンテーション) 9:30 外来実習 (初診患者病歴聴取、身体診察、プレゼンテーション、外来棟2階85診察室) 13:00 ランチミーティング・ジャーナルクラブ・症例検討会(担当症例プレゼンテーション、病態医科学研究棟7階肝胆膵移植外科カンファレンス室) 15:00 教授回診(担当症例プレゼンテーション、9南病棟、共通病床) 16:00 ミニ講義 (消化器外科・肝胆膵外科領域) 水曜 8:00 モーニングラウンド(チーム回診、9南病棟、共通病床) 8:30 モーニングレポート(症例検討会、担当症例プレゼンテーション、9南病棟カンファレンス室) 9:30 手術 (清潔での参加、不潔での手術見学、手術室) 木曜 8:00 手術記事検討会(手術記事レポート、、9南病棟カンファレンス室) 8:30 モーニングレポート(症例検討会、担当症例プレゼンテーション、9南病棟カンファレンス室) 10:00 Basic Surgical Skill :人工皮膚または豚足を用いた縫合・小外科手技(ドライまたはウェットラボでのスキル実習、外来棟5階スキルズラボ) 14:00 教育回診(9南病棟) 15:00 検査・処置 (胆管造影など) 金曜 8:00 モーニングラウンド(チーム回診、9南病棟、共通病床) 8:30 胆膵内科合同検討会、モーニングレポート(症例検討会、担当症例プレゼンテーション、9南病棟カンファレンス室) 9:30 手術 (清潔での参加、不潔での手術見学、手術室) 16:00 総括試験 (病態医科学研究棟7階肝胆膵移植外科カンファレンス室) その他 M&Mカンファレンス(合併症、死亡症例検討会、多職種カンファレンス、9南病棟カンファレンス室・随時) 肝臓内科合同検討会(9南病棟カンファレンス室・随時) 肝臓移植症例検討会(9南病棟カンファレンス室・随時) 胆膵内科合同検討会(9南病棟カンファレンス室・随時) 詳細は臨床実習の手引きを参照 |
事前・事後学修の内容 | 事前学習: 医学教育モデル・コア・カリキュラムの該当する到達目標(肝胆膵外科学会移植外科領域)について事前に参照し、理解の不足しているところについては、肝胆膵外科移植外科ホームページ 肝胆膵外科疾患解説 (http://www.medic.mie-u.ac.jp/hbpt/id-3/)、ならびに胆膵外科移植外科講義資料(http://www.medic.mie-u.ac.jp/hbpt/id-3.html )で学習しておくこと。 事後学習: 医学教育モデル・コア・カリキュラムの該当する到達目標(肝胆膵移植外科)のうち理解が不十分な項目や実習で経験した症例についてアウトカムや課題を整理し、教科書や文献、PubMedなどEBMに基づいた復習により問題解決レベルの知識を統合定着させる。 |
ナンバリングコード(試行) |
---|
※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら