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科目の基本情報

開講年度 2018 年度
開講区分 生物資源学部
受講対象学生 全学科・全講座
学部(学士課程) : 2年次
選択・必修 選択
授業科目名 植物素材化学
しょくぶつそざいかがく
Chemistry of pulp & paper and wood preservation
単位数 2 単位
他学部・他研究科からの受講 他講座の学生の受講可, 他学科の学生の受講可, 他学部の学生の受講可
市民開放授業 市民開放授業ではない
開講学期

後期

開講時間 火曜日 1, 2時限
開講場所

担当教員 野中 寛(生物資源学部)

NONAKA, Hiroshi

学習の目的と方法

授業の概要 木材は微生物や昆虫による生物劣化を受けその特性を失っていく。本授業では、木材腐朽菌やシロアリなどによる自然界における木材の分解について説明し、化学加工技術による木材の保護について概説する。同時に,木材は主に木材繊維細胞の束であり,紙の原料でもある。木材から紙ができるまでのプロセス,紙のリサイクルについても学習する。
学習の目的 木材の自然界における分解と木材保護の原理,技術,パルピングや紙に関して理解する。
学習の到達目標 木材の自然界における分解と木材保護の原理,技術,紙・パルプに関して基本的な知識を習得し,これからの木材保護のあり方や炭素の循環,森林資源のリサイクルに関して考える力を身につけることができる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○ JABEE 関連項目

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○倫理観
  • ○モチベーション
  • ○主体的学習力
  •  心身の健康に対する意識
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的思考力
  • ○課題探求力
  • ○問題解決力
  •  批判的思考力
コミュニケーション力
  •  情報受発信力
  • ○討論・対話力
  •  指導力・協調性
  •  社会人としての態度
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○感じる力、考える力、コミュニケーション力を総合した力

授業の方法 講義

授業の特徴

教科書 毎回プリントを配布する。教科書:"Environmental Impacts of Treated Wood" Edited by T.G. Townsend (CRC),木材科学講座4「化学」(海青社)
参考書 木材科学講座12 保存・耐久性」屋我ら(海青社),「きのこと木材」高橋(築地書館),「木材利用の化学」今村ら(共立出版),「住まいとシロアリ」吉村ら(海青社),「法隆寺を支えた木」西岡ら(NHK),「木質の化学」(文永堂出版),「パルプおよび紙」(文永堂出版),「紙の科学」(中外産業調査会)など
成績評価方法と基準 期末試験 80%,小テスト20% の予定
オフィスアワー 随時受け付ける。
受講要件
予め履修が望ましい科目 森林化学(旧科目名:森林有機化学)
発展科目 樹木生理化学,植物材料化学
授業改善への工夫 毎回の授業のはじめに,予習内容の確認小テストを行い,理解度を高めた後に講義を行う。
その他 教員免許・各種資格取得に関連した科目 (注 : 必ず入学年度の学習要項で確認してください)

授業計画

キーワード 森林資源,持続的循環,生分解,微生物,木材腐朽菌,きのこ,シロアリ,抽出成分,防腐剤,木材保護,木材保存,建築,住宅,パルプ,紙,リサイクル
Key Word(s) Forest, Sustainability, Biodegradation, Microorganism, Wood rotting fungi, Termite, Extractive, Wood preservation, Wood preservative, Wooden architecture, Pulp, Paper, Recycle
学習内容 1. イントロダクション(木材保存の意味)
2. 木材の構造と構成成分
3. 木材劣化の種類
4. 木材劣化の条件
5. 木材の耐朽性(木化と心材化)
6. 表面汚染と辺材変色
7. 木材腐朽菌としてのきのこ
8. 木材腐朽のメカニズム
9. 木材保存剤(防カビ剤、防腐剤、防虫剤)とその環境への負荷
10. 木材保存処理法
11. パルプの種類(機械パルプと化学パルプ)
12. パルプの叩解
13. 抄紙プロセス
14. 紙のリサイクル
15. 試験による理解度確認
16. 総括
事前・事後学修の内容 配布する英語テキストを授業前によく読んで理解してくる。
ナンバリングコード(試行) FRST-2

※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら


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