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科目の基本情報

開講年度 2018 年度
開講区分 生物資源学部
受講対象学生 資源循環学科・農林生物学教育コース
学部(学士課程) : 3年次
選択・必修 選択
森林科学プロ指定科目
授業科目名 森林政策学
しんりんせいさくがく
Forest Policy
単位数 2 単位
他学部・他研究科からの受講 他講座の学生の受講可, 他学科の学生の受講可
市民開放授業 市民開放授業ではない
開講学期

前期集中

開講時間
開講場所

担当教員 三井 昭二(非常勤講師)

MITSUI, Shoji

学習の目的と方法

授業の概要 世界の森林資源利用の展開段階について概観した後、1970年代以降の欧米、東南アジアにおける森林政策の転換過程について解説し、世界の森林政策の現状を学習する。日本については、まず近代的林野所有の形成過程、補助金林政の展開過程を中心にして、近現代の歴史について現状までの過程を整理する。最後に、森林政策、木材商業、森林法律の概要について学習し、今後の森林政策の可能性を探る。
学習の目的 行政や市民活動の現場で、森林・林業の現状を分析し、森林政策を策定あるいは理解するための基礎的な素養を身につけることを目的とする。
学習の到達目標 1)森林・林業をめぐる欧米や東南アジアの現状と政策動向を理解できるようにする。2)日本における森林・林業と森林政策の歴史と現状を理解できるようにする。3)それらを基にして、自分で森林政策について考え始める力を身につける。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○ JABEE 関連項目

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  •  倫理観
  • ○モチベーション
  • ○主体的学習力
  • ○心身の健康に対する意識
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的思考力
  • ○課題探求力
  • ○問題解決力
  • ○批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○情報受発信力
  • ○討論・対話力
  • ○指導力・協調性
  • ○社会人としての態度
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○感じる力、考える力、コミュニケーション力を総合した力

授業の方法 講義

授業の特徴

教科書 事前に数回分のテキストあるいはレジュメを配布する。出典は、半田良一編『林政学』文永堂出版、1990年、東京農工大学編『森林・林業実務必携』朝倉書店、2007年など。
参考書 メーサー『世界の森林資源』築地書館、1992年、永田信編『森林資源の利用と再生』農山漁村文化協会、1994年、依光良三『森と環境の世紀』日本経済評論社、1999年、石井寛ほか編著『ヨーロッパの森林管理』日本林業調査会、2005年、白石則彦監修『世界の林業』日本林業調査会、2010年、三井昭二『森林社会学への道』日本林業調査会、2010年、志賀和人編著『森林管理制度論』2016年ほか。
成績評価方法と基準 毎回実施する小レポート100%。その合計点が、60%以上の者を合格とする。
オフィスアワー 集中講義期間中
受講要件
予め履修が望ましい科目 森林科学プログラムの各基礎科目を履修した上で受講することが望ましいが、森林・林業に関心があれば相当程度の理解は可能である。
発展科目 森林資源環境学の各分野で卒業研究などをする際に、自分の研究の背景を理解する上で役に立つ。
授業改善への工夫 政策の歴史的展開などについては、説明の簡略化や写真等の挿入などの工夫によって、学生の理解を深めたい。
その他

授業計画

キーワード 森林政策、林業、環境、地域社会、近代的林野所有、補助金、木材商業、森林法律
Key Word(s) forest policy , forestry , environment , community , modern forest ownership , forestry subsidy , commerce of wood products , forest laws
学習内容 第1回 アジアと欧米の森林政策(1):森林資源の減少・増加の歴史モデルと現状、熱帯林の減少と南北問題
第2回 アジアと欧米の森林政策(2):熱帯林問題とコミュニテフォレストリー
第3回 アジアと欧米の森林政策(3):米国の森林・林業政策
第4回 アジアと欧米の森林政策(4):ドイツの森林・林業政策
第5回 アジアと欧米の森林政策(5):スウェーデン、オーストリア、スイスの森林・林業政策、世界の森林政策
第6回 日本林政の展開(1):近代的林野所有の形成過程(近世~明治)
第7回 日本林政の展開(2):国有林経営の確立、民有林政策の展開(明治~大正)
第8回 日本林政の展開(3):木材貿易と関税政策、山村経済の振興政策(明治~昭和戦前期)、戦中期の林政、戦後復興期の林政
第9回 日本林政の展開(4):経済成長と林政、低経済成長下の林政
第10回 日本林政の展開(5):流域林政、21世紀初頭の林政
第11回 森林政策の概要と森林・林業の現状(1):森林政策の概要①
第12回 森林政策の概要と森林・林業の現状(2):森林政策の概要②
第13回 森林政策の概要と森林・林業の現状(3):木材商業の概要
第14回 森林政策の概要と森林・林業の現状(4):森林法律の概要①
第15回 森林政策の概要と森林・林業の現状(5):森林法律の概要②、総括質疑
第16回 まとめと振り返り
事前・事後学修の内容 事前にレジュメ(第1回~第5回分、第14~15回分)、テキスト(第6回~第13回分)を配布するので、それらを予習・復習に利用し、毎回の質問や小レポートに備えて欲しい。さらに、意欲のある学生は、レジュメに記載している参考文献等を読んで、自分の底力を高めて欲しい。事前にあるいはその場で配布するレジュメと板書による講義で、レジュメには空所が設定されていて受講生に質問することもある。
ナンバリングコード(試行) BO-FRST-2

※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら


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