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開講年度 | 2018 年度 | |
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開講区分 | 教養教育・教養統合科目・地域理解・日本理解 | |
受講対象学生 |
学部(学士課程) : 1年次, 2年次, 3年次, 4年次, 5年次, 6年次 |
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選択・必修 | 選択 |
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授業科目名 | 政治学A | |
せいじがくえー | ||
Political Science A | ||
授業テーマ | 日本の政治と地方自治 | |
単位数 | 2 単位 | |
分野 | 社会 (2014年度(平成26年度)以前入学生対象) | |
開放科目 | 非開放科目 | |
市民開放授業 | 市民開放授業ではない | |
開講学期 |
後期 |
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開講時間 |
木曜日 3, 4時限 |
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開講場所 | ||
担当教員 | 樹神 成(人文学部) | |
KODAMA, Shigeru |
授業の概要 | 内閣総理大臣を指名する衆議院議員は小選挙区で選挙されます。つまり、地方から選ばれます。この単純で当然のことから考えても、国の政治と地方政治または地方自治は関係があります。三重県を考えても、戦前の農業県が、現在は製造業出荷額第10位の工業県になったのは、戦後の国の地域振興策と関係があります。三重県の場合、その過程で四日市公害も経験し、この問題は、日本全体の環境政策のあり方に影響を及ぼしました。このような、国の政治と地方政治・地方自治・地域振興の相関を考えます。 |
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学習の目的 | 五箇条の御誓文(1868年)を明治維新の出発点と考えると、その50年後の1918年には、日本は憲法(1889年)をもち、日清(1894年)と日露(1904年)と戦争し、朝鮮半島を植民地(1910年)とする国となっていた。急激な国の変化は、地方社会を変動させ、地域振興は政治課題となる。戦後の1950年代後半から1970年代前半の高度成長は、同じように地方社会を変動させ、地方自治が政治課題となった。地域振興や地方自治をこうした国全体の政治のなかに位置付けて捉える目を養うことが目標である。 |
学習の到達目標 | 戦前と戦後で、地方政治・地域振興・地方自治がどのようなに国全体の政治課題となったかを理解する。 戦前の地域振興、戦後の地域開発、現在の地域創生について、その意義と問題点を自ら考える。 三重県をはじめ、各地方自治体が、地域振興・地方自治でどのように特色を発揮しようとしているか感覚を磨く。 |
ディプロマ・ポリシー |
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授業の方法 | 講義 |
授業の特徴 | 能動的要素を加えた授業 |
教科書 | 高畠通敏『地方の王国』岩波現代文庫 |
参考書 | 本間義人『国土計画を考える』中公新書、増田寛也『地方消滅』中公新書、山出保『金沢を歩く』岩波新書、 |
成績評価方法と基準 | レポート50パーセント、試験50パーセント |
オフィスアワー | 木曜日12時30分‐13時 人文校舎3階樹神研究室 |
受講要件 | |
予め履修が望ましい科目 | |
発展科目 | |
授業改善への工夫 | |
その他 |
キーワード | 地方自治、地方政治、地方分権、地方創生、地域振興、地域開発、国土総合開発計画、地方創生 |
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Key Word(s) | Local Government, Local Politics, Regional Development |
学習内容 | 1 国の政治と地域社会の変動 2 田中角栄という政治家-なぜ戦後日本の自画像か 3 戦後日本政治と『地方の王国』 4 戦前の地域振興 5 戦後復興と地域 6 高度成長と地域開発 7 地方分権 8 地方創生 9 三重県の地域開発と四日市公害 10 三重県の自動車道路 11 三重県の内発的発展 12 国会議員 13 県知事 14 地域を世界に 15 まとめ |
事前・事後学修の内容 | この授業は、戦後政治における国と地方との関係を通して、現代政治と地域発展を考えようとするものである。戦後政治については、石川真澄他『戦後政治史第三版』岩波書店が全体を伝えるが、授業でも扱う早野透『田中角栄 - 戦後日本の悲しき自画像 』岩波書店をはじめとする戦後の政治家の伝記や高畠通敏『地方の王国』岩波現代文庫等の地方政治についてルポルタージュを読んで関心を具体的にすることが大事である。山出保『金沢を歩く』岩波新書を読んで、授業が学んだことが実際にどのように展開し、どのように街づくりに結びついていくかを確認するなかで、どのようにしたらよいか考えたい。 |
ナンバリングコード(試行) | LIPOLI1 |
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