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科目の基本情報

開講年度 2018 年度
開講区分 人文学部文化学科
受講対象学生 2012年度以降入学生用(文化)
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
10月に説明会を開催し、同時に参加学生を募集します。ドイツ語能力は問いません。後期集中講義として実施します。
選択・必修
授業科目名 特殊講義「ドイツにおける移民問題と過去の克服」
単位数 2 単位
受講対象学生 2011年度以前入学生用(文化)
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
選択・必修
授業科目名 特殊講義「ドイツにおける移民問題と過去の克服」
単位数 2 単位
他学部・他研究科からの受講
市民開放授業 市民開放授業ではない
開講学期

後期集中

開講時間
3月中旬実施予定のドイツにおけるフィールドスタディ、事前研修(4回)、事後研修(1回)のすべてに参加すること
開講場所 人文学部2階ドイツ語資料室、強制収容所跡の博物館(ベルリン)、トルコ系モスク(デュースブルク)、公立小学校(ボーフム)、ハイデルベルク大学ほか

担当教員 大河内 朋子(人文学部)

OKOCHI, Tomoko

学習の目的と方法

授業の概要 ドイツにおける移民・難民問題と、過去(ナチ時代のホロコースト)の「記憶の継承」をテーマとして取り上げます。
移民・難民問題は、現在のドイツがかかえる大きな社会的・政治的な問題の一つです。トルコ系移民との共生の問題と、ハイデルベルクにおける難民受け入れを中心にして、共生や統合に向けた取り組みを学びます。
また、ナチ時代のユダヤ人迫害・絶滅政策について、その背景と現在における克服への取り組み状況、「負の記憶の継承」について学びます。
ドイツにおける取組を学ぶことによって、私たちは、自分とは「異なるもの」にどのように対応するべきかについて考えます。
学習の目的 トルコ系移民を中心にして、ドイツにおける移民問題の概要を把握します。
ドイツでの難民の受け入れに関して、その歴史や現状、ボランティア活動の背景にある動機などについて、学びます。
ナチ時代におけるユダヤ人迫害・絶滅政策の背景と、「負の記憶の継承」について学びます。
ドイツの事例を知ることによって、「異なる人たち」や「負の遺産」に対する日本の現状について、省察します。
学習の到達目標 ドイツにおける移民・難民問題の概要を説明できる。
ナチ時代におけるユダヤ人絶滅政策の背景と、「負の記憶の継承」への取り組み状況を説明できる。
「異なる人たち」や「負の遺産」にどのように対応すべきかについて、自分の意見を述べることができる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  •  倫理観
  •  モチベーション
  • ○主体的学習力
  •  心身の健康に対する意識
考える力
  • ○幅広い教養
  •  専門知識・技術
  •  論理的思考力
  •  課題探求力
  •  問題解決力
  • ○批判的思考力
コミュニケーション力
  •  情報受発信力
  • ○討論・対話力
  •  指導力・協調性
  • ○社会人としての態度
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○感じる力、考える力、コミュニケーション力を総合した力

授業の方法 演習

授業の特徴 能動的要素を加えた授業 グループ学習の要素を加えた授業

教科書
参考書 授業中に紹介します。
成績評価方法と基準 平常点(発表)とレポート
オフィスアワー 月曜と火曜のお昼休み、大河内研究室(人文学部2階)
受講要件 ドイツ語の学習歴は必要ではありませんが、テーマについて関心があり、質疑のできる人が望ましい。
予め履修が望ましい科目
発展科目
授業改善への工夫
その他

授業計画

キーワード ドイツ、移民、難民、イスラム、統合、ユダヤ人、ホロコースト、強制収容所、人種差別、想起の文化
Key Word(s) Germany, Immigration, Refugee, Islam, Integration, Jew, Holocaust, Concentration Camp, Rassismus, Memory
学習内容 事前研修
(1) 移民(とりわけトルコ系移民)問題の歴史と現状を理解する。
(2) ナチのユダヤ人政策と、人種差別克服に向けた社会教育的取り組みの現状を理解する。

ドイツでのフィールドスタディー(3月中旬)
(1) イスラム教のモスクや州政府移民センターの訪問と講演、小学校での複言語教育の視察、ドイツ人難民ボランティアとの対話、ハイデルベルク大学学生との意見交換などにより、ドイツにおける移民・難民問題の複雑さと、共生や統合へ向けた取り組みを理解する。
(2) ユダヤ系市民に対する被害の場(ラーヴェンスブリュック強制収容所跡の博物館)、およびユダヤ系市民をかくまったドイツの人々に関する資料館(「静かな英雄」博物館)でのセミナーやワークショップへの参加、「虐殺されたヨーロッパ・ユダヤ人のための記念碑」などの「想起の場」の見学、そしてハイデルベルク大学講師の講演および同大学学生との意見交換などにより、ドイツにおける人種差別克服へ向けての社会教育的な取り組み、および大学での研究状況を理解する。

事後研修(3月下旬)
(1) レポートの提出と発表
事前・事後学修の内容 レポートにより、問題意識を深め、自分の意見を論述する。
ナンバリングコード(試行) HU-CLTR2

※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら


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