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開講年度 | 2018 年度 | |
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開講区分 | 工学研究科(博士前期課程)物理工学専攻 | |
領域 | 主領域 : E | |
受講対象学生 |
大学院(修士課程・博士前期課程・専門職学位課程) : 1年次 |
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選択・必修 | ||
授業科目名 | 量子物理学特論 I | |
りょうしぶつりがくとくろん いち | ||
Lectures on Advanced Quantum Physics I | ||
単位数 | 2 単位 | |
他学部・他研究科からの受講 |
他専攻の学生の受講可 |
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市民開放授業 | 市民開放授業ではない | |
開講学期 |
前期 |
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開講時間 |
月曜日 9, 10時限 |
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開講場所 | ||
担当教員 | 阿部 純義(工学研究科物理工学専攻) | |
ABE, Sumiyoshi |
授業の概要 | 量子ダイナミクスを、Green関数の立場から解説する。具体的には、演算子形式とFeynmanの経路積量子化のふたつの立場から理論を展開する。古典解析力学における正準変換論と母関数としてのLagrangianの役割についても議論し、Diracの量子正準変換論について紹介する。無限変数Gauss積分の評価、演算子の行列式を計算する。Feynman-Kac公式によって、Green関数から基底状態のスペクトルを求める。次に、調和振動子に対する摂動を、汎関数解析の方法から系統的に計算する。更に、Green関数の準古典近似に関する一般論についても論じる。 |
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学習の目的 | 経路積分法による量子化を理解し、Green 関数の計算が出来るようになること。 |
学習の到達目標 | 演算子の方法および経路積分法によるGreen 関数の計算を理解し、量子ダイナミクスの問題に応用出来るようになること。 |
ディプロマ・ポリシー |
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授業の方法 | 講義 |
授業の特徴 | |
教科書 | 特に指定しない。 |
参考書 | 初回の講義で参考書を紹介する。 |
成績評価方法と基準 | 出席50%, レポート50% |
オフィスアワー | 適宜質問を受けつける。 |
受講要件 | 特になし。 |
予め履修が望ましい科目 | 特になし。 |
発展科目 | 量子物理学特論演習 |
授業改善への工夫 | 内容、レベル、講義の進行速度などを例年の受講生の反応や理解度、要望などに応じて適宜改善。 |
その他 |
英語対応授業である。 |
キーワード | 第二量子化、コヒーレント状態、時間に依存する摂動、Dyson級数、Green関数、散乱理論、Lippmann-Schwinger方程式、S行列、位相シフト、断熱定理 |
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Key Word(s) | Second quantization, Coherent states, Time-dependent perturbation theory, Dyson series, Green's function, Scattering theory, Lippmann-Schwinger equation, S matrix, Phase shift, Adiabatic theorem |
学習内容 | 第1回 第二量子化1:調和振動子の生成消滅演算子、Fock空間 第2回 第二量子化2:Fock基底の位置表示と運動量表示 第3回 第二量子化3:コヒーレント状態とその性質 第4回 第二量子化4:displacement演算子、コヒーレント状態の時間発展 第5回 時間に依存する摂動論1:一般論、二準位系のRabi振動 第6回 時間に依存する摂動論2:Dyson級数、遷移確率 第7回 時間に依存する摂動論3:Fermiの黄金律 第8回 散乱理論1:古典論でのRutherford散乱、散乱振幅と散乱断面積の概念 第9回 散乱理論2:Green関数、Born近似(その1) 第10回 散乱理論2:Green関数、Born近似(その2) 第11回 散乱理論3:部分波分解、位相シフト(その1) 第12回 散乱理論4:位相シフト(その2)、光学定理 第13回 散乱理論5:散乱断面積の計算例、Lippmann-Schwinger方程式(その1) 第14回 散乱理論6:Lippmann-Schwinger方程式(その2) 第15回 断熱定理、幾何学的位相 |
事前・事後学修の内容 | シラバスに基づき、毎回予習をすること。また、講義中に出された演習問題を解くこと。 |
ナンバリングコード(試行) | EN-PHYS-5 |
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※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら