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開講年度 | 2018 年度 | |
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開講区分 | 教育学部・教科に関する専門科目(A類)・社会 | |
科目名 | 政治学 | |
せいじがく | ||
Politics | ||
受講対象学生 |
教育学部 他類の学生の受講可 学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次 大学院(修士課程・博士前期課程・専門職学位課程) : 1年次, 2年次 ~69 期生 |
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卒業要件の種別 | 選択必修 |
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授業科目名 | 政治史 | |
せいじし | ||
history of politics | ||
単位数 | 2 単位 | |
他学部・他研究科からの受講 |
他専攻の学生の受講可, 他研究科の学生の受講可, 他学部の学生の受講可 |
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市民開放授業 | 市民開放授業ではない | |
開講学期 |
後期 |
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開講時間 |
水曜日 1, 2時限 |
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開講場所 | 社会科学演習室 | |
担当教員 | 馬原潤二(教育学部) | |
MAHARA Junji |
授業の概要 | 本年は第一次世界大戦終結100周年にあたる。それはまたハープスブルク家による多民族国家・オーストリア=ハンガリー帝国の終焉をも意味していた。躍動する社会主義者、ナショナリスト、民族主義者たちに罵倒され呪詛され憎悪された末の「見捨てられた死」であった。しかし、時の流れはかつて「諸民族の牢獄」と呼ばれたこの帝国に対する評価を一変させる。今日、ハプスブルク帝国は欧州統合の「先駆」であり民族共生の一つの可能性であったとさえ評されるまでになっているのである。 では、この間何があったのか。この変化はどのようなプロセスののもとで生じてきたのであろうか。本講では、これらの問題意識を念頭におきつつ、ハプスブルク帝国の動揺・解体・後継国家の流れを概観する作業を通して、国民国家の勃興から国民国家相対化の試みへと至る政治意識の変遷を考察する。そこからハプスブルク帝国という「負の遺産」が一種のソフトパワーとして読み替えられて行くようになった背景の一端を明らかにしてみたい。 |
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学習の目的 | 第一次世界大戦以後の欧州情勢を通して欧州政治史の知識を涵養するとともに,歴史的事例の意味するところを検討する方法論と批判的思考能力を向上させることを目的とする。 |
学習の到達目標 | 歴史的な知識を涵養し、政治のありようについてのより立体的な理解を図ること、また、政治的な問題について歴史的見解を踏まえつつ思考できるようになることを目標とする。 |
ディプロマ・ポリシー |
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授業の方法 | 講義 演習 |
授業の特徴 | |
教科書 | 使用しない。 |
参考書 | 講義中に適宜指示する。 |
成績評価方法と基準 | レポートの提出を求める。 |
オフィスアワー | 随時 |
受講要件 | ヤル気。興味。 |
予め履修が望ましい科目 | |
発展科目 | |
授業改善への工夫 | |
その他 |
キーワード | ナショナリズム 国民国家 |
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Key Word(s) | nationalism nation state |
学習内容 | 第1回:問題提起:モザイクの帝国の憂鬱 第2回:戦争:岐路に立つ二重帝国 第3回:崩壊:帝国の死と東欧新秩序 第4回:国境:あらかじめ準備された悲劇 第5回:閉塞:民族自決なき民族国家 第6回:強権:民族共生なき民族国家 第7回:混乱:果てしなき民族対立への道 第8回:決算:ナチズムの「最終解決」 第9回:中括:複辟運動と流浪の皇太子 第10回:凍結:ヤルタ体制の東欧再編 第11回:制限:鉄のカーテンの東側で 第12回:転機:欧州統合と帝国の記憶 第13回:革命:ヨーロッパ・ピクニックのあとさき 第14回:列福:皇帝と帝国の列福と批判と 第15回:総括:二重帝国とは何だったのか |
事前・事後学修の内容 | 予習は必要ない。 政治学ゼミと合同で、2019年春に旧ハプスブルク帝国諸国でのフィールドワーク(日時未定、十日ほど)を企画する。参加は随意。授業内容を実地で確認する予定なので余裕がある場合は参加されたい。 |
ナンバリングコード(試行) | ED-POLI-2 |
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※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら