シラバスの詳細な内容を表示します。
→ 閉じる(シラバスの一覧にもどる)
開講年度 | 2018 年度 | |
---|---|---|
開講区分 | 教育学研究科(修士課程)教育科学専攻・特別支援教育領域 | |
受講対象学生 |
大学院(修士課程・博士前期課程・専門職学位課程) : 1年次, 2年次 |
|
選択・必修 | 選択 |
|
授業科目名 | 障害者心理特論Ⅱ | |
しょうがしゃしんりとくろん2 | ||
Psychology of Individuals with Special Needs 2 | ||
単位数 | 2 単位 | |
他学部・他研究科からの受講 |
他専攻の学生の受講可 |
|
市民開放授業 | 市民開放授業ではない | |
開講学期 |
前期 |
|
開講時間 |
火曜日 1, 2時限 |
|
開講場所 | 教育学部2号館5階 S-PBL51教室 | |
担当教員 | 菊池 紀彦(教育学部) | |
KIKUCHI, Toshihiko |
授業の概要 | 重症心身障害児(者)は、心身の諸機能や諸側面に重度で重複した障害がみられる。彼らは働きかけに対して、「反応がない、乏しい」とされ、教育支援を行う上でさまざまな困難がある。教育支援を進める上で必要とされる知識について、主に生理心理学的な観点から講義する。具体的には、認知機能と発達、コミュニケーション機能と発達について取り上げる。また、周産期医療等の進歩にともない、「超重症児」といわれる子どもたちが増加している。こうした子どもたちに対する生理心理学的評価と教育支援についても概説する。 |
---|---|
学習の目的 | 授業は基本的には、以下に記したテキストを用いる。テキストの内容について、受講学生が分担し発表を行う。その上で、授業担当者がテキストの内容や関連する事項について講義する。この授業における学習目的は以下のとおりである。重症心身障害児(者)および超重症児といわれる人たちについて、①社会的処遇の歴史についての知識を得る、②教育支援を進める上で必要とされる、生理心理学的評価のあり方についての知識を得る、③②に基づいた実際の支援についての知識を得る。 |
学習の到達目標 | 障害と発達、適応等の関係を捉える視点について検討することができ、それを支援につなげていく方法を考えることができる。 |
ディプロマ・ポリシー |
|
授業の方法 | 講義 |
授業の特徴 | グループ学習の要素を加えた授業 |
教科書 | 片桐和雄・小池敏英・北島善夫(1999)重症心身障害児の認知発達とその援助−生理心理学的アプローチの展開−. 北大路書房. |
参考書 | 授業の中で適宜紹介します。 |
成績評価方法と基準 | 授業における各自の発表(80%)と出席(20%)で評価します。 |
オフィスアワー | 木曜日14:40~16:10 教育学部2号館5階 菊池研究室 |
受講要件 | |
予め履修が望ましい科目 | |
発展科目 | 障害者心理特論演習Ⅱ |
授業改善への工夫 | きめ細かな質疑応答と討議を通してテーマについての理解を深める。 |
その他 |
第1回 | 概要 | オリエンテーション |
---|---|---|
授業時間内の学習内容 | 授業の進め方について、受講学生の発表分担について | |
キーワード(Key Word(s)) | オリエンテーション、重症心身障害児、認知発達、援助、学生による発表 orientation, Severe Motor and Intellectual Disabilities(SMID) |
|
事前学修の内容 | ||
事後学修の内容 | ||
自由記述欄 | ||
第2回 | 概要 | 重症心身障害児施設のあゆみについて |
授業時間内の学習内容 | 重症心身障害児(者)の歴史的背景について、テキストをもとに概説する。 | |
キーワード(Key Word(s)) | 重症心身障害児(者)、施設、児童福祉法、法の谷間、 Severe Motor and Intellectual Disabilities(SMID) |
|
事前学修の内容 | ||
事後学修の内容 | ||
自由記述欄 | ||
第3回 | 概要 | 認知発達における感覚系機能のとらえ方について(1) |
授業時間内の学習内容 | 受講者による発表①、ビデオ視聴 感覚の種類と信号の伝達経路、感覚間の相互作用について概説する。 |
|
キーワード(Key Word(s)) | 認知発達、感覚機能 cognitive development, sensation |
|
事前学修の内容 | ||
事後学修の内容 | ||
自由記述欄 | ||
第4回 | 概要 | 認知発達における感覚系機能のとらえ方について(2) |
授業時間内の学習内容 | 受講者による発表②、ビデオ視聴 発達初期における感覚の役割について |
|
キーワード(Key Word(s)) | 認知発達、感覚機能 cognitive development, sensation |
|
事前学修の内容 | ||
事後学修の内容 | ||
自由記述欄 | ||
第5回 | 概要 | 認知発達における感覚系機能のとらえ方について(3) |
授業時間内の学習内容 | 受講者による発表③、ビデオ視聴 重症児における「反応がない」という問題、重症児への発達援助と感覚について |
|
キーワード(Key Word(s)) | 認知発達、感覚機能、重症児、発達援助 cognitive development, sensation, SMID |
|
事前学修の内容 | ||
事後学修の内容 | ||
自由記述欄 | ||
第6回 | 概要 | 聴覚系機能と認知発達について(1) |
授業時間内の学習内容 | 受講者による発表④ 聴覚系機能とその評価、聴覚誘発電位による多水準的評価について |
|
キーワード(Key Word(s)) | 健常乳幼児と重症児のABR評価 sensation, auditory brainstem response |
|
事前学修の内容 | ||
事後学修の内容 | ||
自由記述欄 | ||
第7回 | 概要 | 聴覚系機能と認知発達について(2) |
授業時間内の学習内容 | 受講者による発表⑤ 定位反応からみた聴覚刺激受容の発達について |
|
キーワード(Key Word(s)) | ABR、定位反応、認知発達 auditory brainstem response, orienting response |
|
事前学修の内容 | ||
事後学修の内容 | ||
自由記述欄 | ||
第8回 | 概要 | 聴覚系機能と認知発達について(3) |
授業時間内の学習内容 | 受講者による発表⑥ 呼名刺激に対する反応と認知について |
|
キーワード(Key Word(s)) | 定位反応、期待反応、認知発達 orienting response, cognitive development |
|
事前学修の内容 | ||
事後学修の内容 | ||
自由記述欄 | ||
第9回 | 概要 | 視覚系機能と認知発達について(1) |
授業時間内の学習内容 | 受講者による発表⑦ 視覚系機能と評価について |
|
キーワード(Key Word(s)) | 視覚系の機能評価、視覚系の発達 visual evoked potentials |
|
事前学修の内容 | ||
事後学修の内容 | ||
自由記述欄 | ||
第10回 | 概要 | 視覚系機能と認知発達について(2) |
授業時間内の学習内容 | 受講者による発表⑧ 重症児における視知覚・視覚認知と発達援助について |
|
キーワード(Key Word(s)) | 発達援助の視点、視覚応答の発達 Developmental Support |
|
事前学修の内容 | ||
事後学修の内容 | ||
自由記述欄 | ||
第11回 | 概要 | コミュニケーション機能と発達(1) |
授業時間内の学習内容 | 受講者による発表⑨ 重症児の要求伝達、yes, noの表出について |
|
キーワード(Key Word(s)) | 重症児、コミュニケーション、要求伝達 SMID, communication |
|
事前学修の内容 | ||
事後学修の内容 | ||
自由記述欄 | ||
第12回 | 概要 | コミュニケーション機能と発達(2) |
授業時間内の学習内容 | 受講者による発表⑩ 期待反応の発達とその援助について |
|
キーワード(Key Word(s)) | 重症児、コミュニケーション、期待反応、発達 SMID, communication, development |
|
事前学修の内容 | ||
事後学修の内容 | ||
自由記述欄 | ||
第13回 | 概要 | コミュニケーション機能と発達(3) |
授業時間内の学習内容 | 受講者による発表⑩ 重症児におけるコミュニケーション機能の発達とその援助について |
|
キーワード(Key Word(s)) | 重症児、コミュニケーション、期待反応、発達 SMID, communication, development |
|
事前学修の内容 | ||
事後学修の内容 | ||
自由記述欄 | ||
第14回 | 概要 | 超重度障害児(超重症児)について(1) |
授業時間内の学習内容 | 超重症児の判定基準、歴史的背景について概説する。また、地域社会で生活を送っている超重症児とその家族の生活の実態(医療的ケア、介護の問題)と支援について講義する | |
キーワード(Key Word(s)) | 超重症児、地域社会生活、医療的ケア Patients with severe motor and intellectual disabilities and medical care |
|
事前学修の内容 | ||
事後学修の内容 | ||
自由記述欄 | ||
第15回 | 概要 | 超重度障害児(超重症児)について(2) |
授業時間内の学習内容 | 超重症児に多する生理心理学的評価について、最新の話題(近赤外分光法を用いた評価)について概説する。また、教育支援の実際についても紹介する。 | |
キーワード(Key Word(s)) | 超重症児、近赤外分光法、教育支援 Patients with severe motor and intellectual disabilities and medical care, NIRS |
|
事前学修の内容 | ||
事後学修の内容 | ||
自由記述欄 | ||
第16回 | 概要 | 授業のまとめ |
授業時間内の学習内容 | 各自の発表について振り返った上で、授業のまとめをする。 | |
キーワード(Key Word(s)) | 授業のまとめ Summary |
|
事前学修の内容 | ||
事後学修の内容 | ||
自由記述欄 |
ナンバリングコード(試行) | ED-ECSN-4 |
---|
※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら