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開講年度 | 2017 年度 | |
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開講区分 | 人文学部文化学科 | |
受講対象学生 |
2012年度以降入学生用(文化) 学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次 |
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選択・必修 | ||
授業科目名 | アジア・オセアニアの思想L(後期2単位) | |
あじあ・おせあにあのしそうL | ||
単位数 | 2 単位 | |
受講対象学生 |
2011年度以前入学生用(文化) 学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次 |
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選択・必修 | ||
授業科目名 | アジア・オセアニアの思想L(後期2単位) | |
あじあ・おせあにあのしそうL | ||
単位数 | 2 単位 | |
他学部・他研究科からの受講 |
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市民開放授業 | 市民開放授業ではない | |
開講学期 |
後期 |
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開講時間 |
月曜日 3, 4時限 |
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開講場所 | ||
担当教員 | 片倉望(人文学部文化学科) | |
授業の概要 | 先秦から漢代に至るまでの文献に出現する「愛」概念の展開を考察する。 |
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学習の目的 | 現代人の勝手な概念で古代を見ることがなくなる。 |
学習の到達目標 | 簡単に「愛は世界を救う」などと言えなくなる。 |
ディプロマ・ポリシー |
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授業の方法 | 講義 |
授業の特徴 | |
教科書 | [テキスト]適宜、プリントにて配布する。 [参考書]講義の中で指示する。 |
参考書 | 『自然の探究』片倉望編(三重大学出版会) |
成績評価方法と基準 | 授業態度・講義内での質問40%、レポート60% |
オフィスアワー | 随時質問に応じる |
受講要件 | |
予め履修が望ましい科目 | |
発展科目 | |
授業改善への工夫 | |
その他 |
キーワード | 中国古代における「愛」概念の再検討 |
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Key Word(s) | |
学習内容 | 我が国において「愛」という言葉は、ある時期からloveの翻訳語として採用されてきた。しかしながら、古代中国の文献に最初の使用例が確認される「愛」は、loveとは何の関わりも無い場所と時間との中で独自の展開を遂げてきた言葉であった。先秦に出発した「愛」は、漢代に思想的価値が付与され、やがてインドから流入した仏教の中で、新たな思想的意義づけがなされていく。本講義では、「愛」という概念が、六朝時代、仏教との接触によってその意味を大きく変質させるに至るまでの流れを慎重に検討して行く。 なお、「愛」の分析に当たっては、常に現代の「愛」の語とキャッチ・ボールをしながら、古代の「愛」について考察を加える、という手続きをとる。例えば、キャンペーンなどで、「愛は世界を救う」とある俳優が喚くとする。しかし、彼が言う「愛」とは何なのか。もし、男女の間に働く何らかの感情、もしくは行為を「愛」と呼ぶのであれば、なぜそれで世界が救われることになるのか。 我々は、ともすれば言葉の持ついい加減なイメージに騙されて、勝手な「愛」観念をつくり、それにまた勝手な意味づけをする。そこまでは、まだ許せるとしても、それが時には政治的暴力や圧力ともなることを、「愛」の語の変遷を精査しながら考察して行く、というのが本講義の目的である。 第一回 「愛」とはなにか。その欺瞞性を暴く。 第二回 儒家の「愛」『論語』 第三回 儒家の「愛」『孟子』 第四回 儒家の「愛」『荀子』 第五回 墨家の「愛」『墨子』兼愛上篇 第六回 墨家の「愛」『墨子』兼愛中篇 第七回 墨家の「愛」『墨子』兼愛下篇 第八回 『呂氏春秋』に見える「愛」 第九回 『荘子』に見える「愛」とその否定 第十回 発掘資料に見える「愛」 第十一回仏教流入直前の「愛」『論衡』(1) 第十二回仏教流入直前の「愛」『論衡』(2) 第十三回史書における「愛」(1)『史記』 第十四回史書における「愛」(2)『漢書』 第十五回仏教流入以前の「愛」を通観して |
学習課題(予習・復習) |
ナンバリングコード(試行) | HU-ASOC2 |
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※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら