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開講年度 | 2017 年度 | |
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開講区分 | 工学研究科(博士前期課程)建築学専攻 | |
領域 | 主領域 : G | |
受講対象学生 |
大学院(修士課程・博士前期課程・専門職学位課程) : 1年次, 2年次 建築学専攻のうち計画意匠系の専門学習者 |
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選択・必修 | 選択 |
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授業科目名 | 建築意匠特論 | |
けんちくいしょうとくろん | ||
Advanced Architectural Design Theory | ||
単位数 | 2 単位 | |
他学部・他研究科からの受講 |
自専攻の学生の受講可 |
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市民開放授業 | 市民開放授業ではない | |
開講学期 |
前期 |
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開講時間 |
月曜日 7, 8時限 |
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開講場所 | ||
担当教員 | 富岡 義人 (工学研究科建築学専攻) | |
TOMIOKA, Yoshito |
授業の概要 | 建築形態論と建築設計方法論を融合させ、実践的な建築設計理論を、実例に基づいて具体的に解説する。また、その知識を演習を通じて実践的に捉え直す。 |
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学習の目的 | 建築設計に関連する設計理論および形態理論の全体像を理解すること。 |
学習の到達目標 | 建築設計者として、設計要件などを分析し、設計の基本を定める形式を措定し、その後に適切な形態変換を主導できる能力。 |
ディプロマ・ポリシー |
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授業の方法 | 講義 |
授業の特徴 | 能動的要素を加えた授業 |
教科書 | 初回講義にて紹介する。 |
参考書 | 初回講義にて紹介する。 |
成績評価方法と基準 | アサインメント提出数、レポートの点数、演習の点数(4回)の総合 |
オフィスアワー | メールにて随時。tomioka@arch.mie-u.ac.jp |
受講要件 | とくになし。ただし、合格のためには建築設計・計画系の十分な学習経歴が必要。 |
予め履修が望ましい科目 | 建築設計・計画系の十分な学習経歴が必要。 |
発展科目 | なし |
授業改善への工夫 | 講義中に不明な点があれば積極的に質問してもらいたい。電子メールでも可。 |
その他 |
英語対応授業である。 この科目はインターンシップ関連科目である。 |
キーワード | 形態論 設計方法論 設計過程 形式 形状 建築プログラム |
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Key Word(s) | Morphology, Design Method, Design Process, Form, Shape, Architectural Program |
学習内容 | 第1回:イントロダクション 講義の主旨, 各回の論点・内容・順序の説明, 文献紹介, アサインメント 第2回:建築形態と機能 機能主義理論の系譜と観点の多様性, 機能主義理論のアナロジー, 機能主義理論と建築形態論との関係 第3回:建築形態と歴史 様式主義理論(ex:古典主義設計理論)の特徴, ボキャブラリーとオーダー, 機能主義理論との対比, 様式の拡大と成長, 様式主義理論と建築形態論との関係, 経験と創造 第4回:建築形態と技術 建設技術と建築形態, 素材と構成, 技術からの発想, 分析と総合の関係 第5回:建築作品に「多様な条件の総合」を観察する 特定の要因を単純に形態の決定因とすることはできないこと, 建築形態は総合の道具であるということ, 分析と総合の関係, フランク・ロイド・ライトの作品から, ヴェンチューリ, 単純性の概念の多様性(プリズム・ピュールとオーガニック・シンプリシティ) 第6回:ルイス・カーンの人物と作品類型 ルイス・カーンの人物と作品の紹介, カーンの形成期における建築設計理論の転換, 現代建築史における位置付け, ルイス・カーンの作品の系統分類の試み, 要素, 構成, 配列など形態分析の概念の説明とその適用 第7回:キンベル美術館の設計過程 「ユニット結合体」類型の作品の形態的特質と, その設計過程 第8回:ドミニコ会女子修道院の設計過程 「連接体」類型の作品の形態的特質と, その設計過程, 設計プログラムとの関係, ジェームス・スターリングの作品 第9回:フィリップ・エクセター・アカデミー図書館の設計過程 「中心体」類型の作品の形態的特質と, その設計過程, 設計プログラムとの関係, 素材と建設の方法 第10回:ブリンモア大学エルドマンホールの設計課程 基本形式の併存・複合を特徴とする設計過程、共同設計 第11回:設計過程における形式と形状, 秩序と変化 設計過程分析のまとめ, 設計方法論との関連, Form and Design 第12回:設計の戦略立案:設計プロセスの設計(演習) 設計の戦略, 形式のあてはめと形状変化の誘導 第13回:作品の形態分析:参考作品収集のテクニック(演習) 設計における問題意識を現実的に「固定」する, 第14回:形態の配列と変形:組織づけと調和のテクニック(演習) 設計を「洗練」する, 敷地環境と「調和」させる, そのための形状誘導 第15回:空間体験(視覚効果)の制御:素材と光と視界(演習) Silence and Light, 建築形態と視覚効果, 建築作品の表現領域 |
学習課題(予習・復習) | 多数にのぼるので、レポート出題のみ例示する ある一つの作品を選択し、主要図面を提示し : Select an Example, raising important figures, 1)その作品の造形原理を明らかにし、次のことを分析しなさい。 : Depict the Formal Principle of the work, 2)その造形原理が、建築空間の利用に関し、 : Analyze from the view point of effective utility, 2-1)どのような、空間単位を形成し、 : How it establish the space-units, 2-2)どのような類型的区分(統合空間、移行空間、目的空間など)をつくり、 : What kind of group of spaces (ex: unifying, transitional and objective spaces) it creates, 2-2)建物全体にどのような空間図式を与えているか、 : What kind of spatial scheme it establishes in the work, 3)その造形原理が、歴史的観点から見て、 : Analyze its historic background, 3-1)どのような、歴史的実例と連続するか、 : with What kind of work(s) it is continuous and... 3-2)どのような、歴史的実例と相反するか、 : to What kind of work(s) it confront, 4)その造形原理が、技術的観点から見て、 : Analyze its technical background, 4-1)どのような構造技術を利用しているか、 :What kind of structural techniques it utilizes and... 4-2)どのような環境技術を利用しているか、 :What kind of environmental techniques it utilizes and... 5) その作品の造形原理が、以上の諸点をどのように総合しているのかを分析しなさい。 : Analyze the work as a result of synthesis of various intentions above. |
ナンバリングコード(試行) | EN-ARCH-5 |
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※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら