シラバスの詳細な内容を表示します。
→ 閉じる(シラバスの一覧にもどる)
開講年度 | 2017 年度 | |
---|---|---|
開講区分 | 教育学部・教職に関する科目 | |
科目名 | 教育課程の意義及び編成 | |
きょういくかていのいぎおよびへんせい | ||
Curriculum Planning | ||
受講対象学生 |
A 類, 教育学部 他類の学生の受講可 学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次 66-68 期生 |
|
卒業要件の種別 | 必修 教育課程の意義及び編成に関する授業科目(教育課程論Ⅰ・教育課程論Ⅱ)については、従来文部科学省の指導により小学校免許取得者対象授業と中学校高等学校免許取得者対象授業を分離開講することを義務づけられてきた(Ⅰ=小/Ⅱ=中高)。本学部においては68期生以上が分離開講に対応した単位取得を義務づけられているが、69期生以降はこの区分がなくなり、教育課程論Ⅰと教育課程論Ⅱの選択必修となる。本授業科目は68期生以上と69期生の共同受講授業であるので、小中高という区分にこだわらずに授業内容を編成したい。 |
|
授業科目名 | 教育課程論Ⅰ | |
きょういくかていろんいち | ||
Lecture on Curriculum Theory Ⅰ | ||
単位数 | 2 単位 | |
受講対象学生 |
A 類 学部(学士課程) : 1年次 69 期生 |
|
卒業要件の種別 | 選択必修 69期生以降は、「教育課程の意義及び編成」領域から「教育課程論Ⅰ」(2単位)もしくは「教育課程論Ⅱ」(2単位)のいずれかを単位取得すること。もちろん両方の授業科目を履修してもかまわない。 |
|
授業科目名 | 教育課程論Ⅰ | |
きょういくかていろんいち | ||
Lecture on Curriculum Theory Ⅰ | ||
単位数 | 2 単位 | |
他学部・他研究科からの受講 |
|
|
市民開放授業 | 市民開放授業ではない | |
開講学期 |
後期 |
|
開講時間 |
金曜日 7, 8時限 |
|
開講場所 | ||
担当教員 | 佐藤 年明 | |
SATOU, Toshiaki |
授業の概要 | 教師をめざす学生諸君が、「教育課程」を遠いもの、動かしがたいものではなく、変えていけるもの、自ら関わっていけるものととらえてくれるような実りある学習をめざしたい。そのために<教育課程=学習指導要領>という固定観念を打破したい。 日本においては「学習指導要領は法的拘束力を持つ」というのが「公式見解」とされ、学校現場で日々子どもと接する当事者である教師にとって、「教育課程」は 遠いもの、動かしがたいものととらえられがちである。しかし本来そうであってはならない。教育課程とは「学校における子どもの活動とそれに対する教師の指 導の全体計画」である。その立案・実践・評価にもっとも大きな責任を負うのは現場教師でなければならない。 小学校教師は教育課程の全分野の指導を担当するため「教育課程編成全体にわたる視野」(1998教育課程審議会答申)を持つ必要がある。また、中学校・高等学校は教科担任制であるため、担当教科の枠内に留まらず「教育課程編成全体にわたる視野」を持つために、意識的な努力が必要となる。そのための基礎訓練を本講義において行なう。 |
---|---|
学習の目的 | 「教育課程編成全体にわたる視野をもつこと」(1998教育課程審議会答申)という教師に対する提起に応え、教育課程を上から与えられる既存のものと捉えず教育課程編成をわがこととして引き受け取り組む小学校・中学校・高等学校教師となりゆくための基礎的力量を形成する。 |
学習の到達目標 | 自らの「教育課程観」を構築していくための基礎的となる情報収集や判断力形成の訓練をすること。 講義の冒頭で提起する新時代の小学校・中学校・高等学校教師の資質としての「教育課程編成全体にわたる視野」とは何かについて、この講義の学習過程を通じて自分なりのビジョンを描けるようになること。 |
ディプロマ・ポリシー |
|
授業の方法 | 講義 演習 |
授業の特徴 | PBL Moodle |
教科書 | 教育課程に関わる基礎知識や必須情報は、moodle上に掲載する。 |
参考書 | 同じく、moodle上に掲載する。 |
成績評価方法と基準 | 日常点=授業後に「班報告」または「課題レポート」をmoodleに提出する。これらを全て集約して「最終レポート第Ⅰ部・ポートフォリオ」として再度提出する。(小計50ポイント満点) 最終レポート(第Ⅱ部)点=ポートフォリオを基礎資料として、学習を総括する。最終レポート第Ⅱ部の課題は、授業最終回の数回前までに発表する。(小計50ポイント満点) 合計100ポイント満点を10段階評価に換算する。 |
オフィスアワー | 木曜2・3・4コマ 教育学部1号館2階佐藤年明研究室にて |
受講要件 | 教室の収容能力や学習効果を考慮して80名程度を上限とし、それを越えた場合は受講制限を行なう。4年生(以上)、3年生、2年生、1年生の優先順で受講を許可していく。 受講制限を実施した場合は、第1回講義までに学務前掲示板、教室前、佐藤研究室前に受講許可者一覧を掲示する。 なお、後期金曜9・10限にも「教育課程論Ⅰ」を開講するので、ある学生が5・6限で受講制限を受け、9・10限に移ることを希望していて、かつ9・10限の受講者数に余裕があれば受け入れる。 その場合は、第1回講義以前にメールで移動を受け付け、先着順とする。 なお、佐藤以外にも李美錦講師が前期金曜7・8限に「教育課程論Ⅰ」を開講する。 |
予め履修が望ましい科目 | |
発展科目 | |
授業改善への工夫 | 多人数が集まり、動くことが学習の非効率化になるべくつながらないように、教師も学生も努力しよう。 私は14:40ちょうどに授業開始することを心がけている。受講生諸君も、14:40までには廊下に並べられた配付資料をとって既に席についているよう心がけてほしい。 講義時間帯には私語を慎み、班討論では大いに発言しよう。 第2回授業で班編成をし、以後ほとんどの回で班討論を行なう。多数の班が一斉に議論する学習環境となるが、お互い知恵を出して少しでも快適な学習環境となるよう工夫しよう。 毎回の授業後、課題レポートまたは班討論報告をmoodleに投稿する。moodleに掲載された意見を読むことで、クラス全体での間接的なコミュニケーションがはかれる。機会を見て全体での討論も行ないたい。 |
その他 |
キーワード | 初等中等教育課程入門 |
---|---|
Key Word(s) | Introduction to Primary and Secondary School Curriculum |
学習内容 | 第1回 1.教育課程の定義 2.教育課程編成と教師の役割 第2・3回 3.学習指導要領の原点をさぐる(1947年版・1951年版) 第4回 4.1950-1970年代の学習指導要領の変遷と最大の問題点=「法的拘束力」の付与 第5・6回 5.New Zealandの教育課程の特徴から日本の教育課程の問題点を照射する 第7回 6.「ゆとり教育」など存在しなかった~1970-2000年代教育課程の変遷史から 第8回 7.「生きる力」は教育目標たり得ない~1996年・2008年中央教育審議会答申批判~ 第9回 8.「総合的な学習の時間」について考える (1)総合的な学習とは何か? (2)自らの「総合的な学習の時間」体験を振り返る 第10・11回 (同) (3)すぐれた総合学習実践に学ぶ(長野県伊那市立伊那小学校など) 第12・13回 9.教育課程編成のシミュレーション-前期教育課程論Ⅱ受講生による東日本大震災の学習orいのちの学習のカリキュラム・プラン作成の成果から批判的に学ぶ- 第14回 10.hidden curriculum(かくれたカリキュラム)を意識化する 第15回 11. 本講義の学習の全体総括 ※試験は行なわず、日常点と最終レポートで評価する。 |
学習課題(予習・復習) | 授業資料はmoodleにupしたり(閲覧資料)、授業当日に配付する(配付資料)。事前にupした閲覧資料は予め通読して授業に臨むこと。 毎回の授業終了後に課題レポートまたは班活動報告をmoodleに投稿する。この投稿受領を持ってその回の授業に出席したと見なす。 |
ナンバリングコード(試行) | ED-EDUC-2 |
---|
※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら