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開講年度 | 2017 年度 | |
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開講区分 | 人文学部文化学科 | |
受講対象学生 |
2012年度以降入学生用(文化) 学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次 |
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選択・必修 | ||
授業科目名 | アジア・オセアニアの思想K(前期2単位) | |
あじあ・おせあにあのしそうK | ||
単位数 | 2 単位 | |
受講対象学生 |
2011年度以前入学生用(文化) 学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次 |
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選択・必修 | ||
授業科目名 | アジア・オセアニアの思想K(前期2単位) | |
あじあ・おせあにあのしそうK | ||
単位数 | 2 単位 | |
他学部・他研究科からの受講 |
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市民開放授業 | 市民開放授業ではない | |
開講学期 |
前期 |
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開講時間 |
月曜日 3, 4時限 |
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開講場所 | ||
担当教員 | 片倉望(人文学部文化学科) | |
授業の概要 | 中国古代思想史の流れを理解し、いわゆる定説というものを疑う目を養う。 |
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学習の目的 | 現代日本で使われている言葉が、いかにいい加減なものであるかを知り、現代社会の問題点を探る能力が身に付く。 |
学習の到達目標 | 近年の出土資料を分析し、神話と政治思想との接点を探る。 |
ディプロマ・ポリシー |
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授業の方法 | 講義 |
授業の特徴 | |
教科書 | [テキスト]適宜、プリントにて配布する。 [参考書]講義の中で指示する。 |
参考書 | |
成績評価方法と基準 | 授業態度・講義中の質問40%、レポート60% |
オフィスアワー | 随時質問に応じる |
受講要件 | |
予め履修が望ましい科目 | |
発展科目 | |
授業改善への工夫 | |
その他 |
キーワード | 中国古代における道家思想の展開 |
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Key Word(s) | |
学習内容 | 1998年、郭店楚墓より出土した竹簡『老子』を含む多くの古書が写真と共に発表され、先秦思想研究者の間に衝撃が走った。何故なら、一つには、それが1970年代に殆ど『老子』の原本に近いと思われる帛書『老子』を出土した馬王堆漢墓より遡ることさらに200年の戦国時代の墓からの出土文献だったからである。しかしながら、それ以上に重要な点は、共に出土した儒家系の文献にあり、それらの中には馬王堆漢墓から出土し、孟子若年時代の著作であることがほぼ明らかとなった帛書「五行篇」や、これまで漢代の著作ではないかと思われてきた『礼記』の幾つかの篇が含まれていた。これらの出土文献は、これまでの先秦思想史を塗り替える可能性を秘めたものであると言えよう。とりわけ、従来、儒家のアンチ・テーゼとして出発したものとして理解されてきた道家の思想が、実は、儒家の思想と極めて類似した性格を持つものであり、それ以上に、儒家独自のものと思われてきた礼楽の思想が、意外にも『老子』を起源としたものであることが明らかになりつつある。 さらにまた、2001年11月には、『上海博物館蔵戦国楚竹書(1)』が出版されたが、恐らくは盗掘によって上海の市場に流出したと思われるこの資料は、郭店楚墓竹簡と出入するところが多く、双方の比較によって、さらなる研究の深化が期待される状況となった。 本講義ではこれらの出土文献とこれまでの先秦思想研究の成果を踏まえて、先秦における道家思想の意義と、儒家思想との関係を明らかにして行きたい。なお、中心として扱うテーマは先秦の本性論であり、出土文献のなかでは、「性情論」の思想史的位置づけを考察することが第一の目的となる。 第一回 「自然」とはなにか。その欺瞞性を暴く。 第二回 道家の「自然」(1)『老子』(1) 第三回 道家の「自然」(1)『老子』(2) 第四回 道家の「自然」(1)『老子』(3) 第五回 道家の「自然」(2)『荘子』(1) 第六回 道家の「自然」(2)『荘子』(2) 第七回 道家の「自然」(2)『荘子』(3) 第八回 道家の「自然」(2)『荘子』(4) 第九回 道家の「自然」(3)『列子』(1) 第十回 道家の「自然」(3)『列子』(2) 第十一回道家の「自然」(3)『列子』(3) 第十二回道家の「自然」(3)『列子』(4) 第十三回道家の「自然」(4)『管子』(1) 第十四回道家の「自然」(4)『管子』(2) 第十五回『淮南子』以前の道家の「自然」とは 学習課題(予習・復習) |
学習課題(予習・復習) |
ナンバリングコード(試行) | HU-ASOC2 |
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※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら