シラバスの詳細な内容を表示します。
→ 閉じる(シラバスの一覧にもどる)
開講年度 | 2017 年度 | |
---|---|---|
開講区分 | 工学部機械工学科 ・専門教育 | |
受講対象学生 |
学部(学士課程) : 2年次 工学部機械工学科 |
|
選択・必修 | 必修 学科必修 |
|
授業科目名 | 技術者倫理 | |
ぎじゅつしゃりんり | ||
Engineering Ethics | ||
単位数 | 1 単位 | |
他学部・他研究科からの受講 |
他学科の学生の受講可, 他学部の学生の受講可 |
|
市民開放授業 | 市民開放授業ではない | |
開講学期 |
前期 |
|
開講時間 |
水曜日 5, 6時限 |
|
開講場所 | ||
担当教員 | 水谷 一樹(機械工学科非常勤講師) | |
MIZUTANI, Kazuki |
授業の概要 | 科学技術の発展に伴い、技術者が社会に対して負っている責任はますます大きくなっている。このため、工学教育の中に、技術が社会や自然に及ぼす影響や効果および技術者としての社会的な責任を十分理解して倫理意識を養う教育が要求されている。このようの状況から、機械工学科の学生として技術と直接関連した内容を含む技術者倫理の知識は非常に重要な意味を持ってきている。この授業では、技術者が技術力とともに身につけるべき倫理的な考え方や近年注目を浴びている「失敗学」について、実例や教材ビデオ等も参照して系統的に解説する。授業には、受講学生による技術者倫理的課題の調査、分析、まとめ及びその発表などPBL的な要素を取り入れており、講義+演習の授業形態をとる。 |
---|---|
学習の目的 | 本講議により、技術者倫理の概念を理解することができ、機械工学の専門技術者としての社会的な責任を十分把握して、技術力とともに身につけるべき倫理的な考え方や倫理意識を養うことができる。さらに、講義中にビデオで紹介する種々の不具合事例から、「失敗学」の考え方や手法を学ぶことができる。 |
学習の到達目標 | 本講義で到達できるレベルは、例えばFE試験のEthics、技術士1次試験の適性科目中の技術者倫理に関する問題が解ける程度のレベルである。 |
ディプロマ・ポリシー |
|
授業の方法 | 講義 演習 |
授業の特徴 | グループ学習の要素を加えた授業 |
教科書 | 「技術者倫理の世界(第3版)」 藤本温編著 森北出版 |
参考書 | 「工学倫理ノススメ 誇り高い技術者になろう」 黒田、戸田山、伊勢田編 名古屋大学出版会 「はじめての工学倫理」 斉藤、坂下著 昭和堂 「科学技術者倫理の事例と考察」 米国NSPE論理審査委員会編、日本技術士会訳編 丸善 「科学技術者の倫理 その考え方の事例」 日本技術士会訳編 丸善 「技術倫理1」 C.ウィットベック著、札野、飯野訳 みすず書房 「工学倫理」 高橋、尾原、広川著 理工図書 副読本:「そのとき、エンジニアは何をするべきなのか」 A.S.Gunn, P.A. Vesilind著、藤本、松尾訳 森北出版 |
成績評価方法と基準 | 出席は必要条件であり、8割以上出席した者が成績評価の対象になる。 評価は、期末試験(50点)、プレゼンテーション及び課題レポート、宿題レポート(50点)の総計100点で行い、総計点数/10を最終成績とし、最終成績6以上を合格とする。 |
オフィスアワー | 水谷は非常勤なので、授業時間終了後に教室で質問等を受け付ける。授業時以外の質問意見等は電子メールで対応する。 |
受講要件 | |
予め履修が望ましい科目 | 履修科目ではないが、「学習課題」の項にも示した事柄について平素より準備をしておくこと。 特に、1回目の授業で「技術者の特徴と役割」について尋ねる予定にしているので、あらかじめ調べておくこと。 |
発展科目 | |
授業改善への工夫 | グループ討論や討論結果の発表などで、学生が主体的に授業に参加できるように工夫している。 技術者倫理に関する図書を多数購入して機械工学科図書室で閲覧できるようにしてあり、授業時間以外にも自習ができるようにしている。 技術者倫理に関連する映像教材を多数準備しており、一部は授業で使用している。 |
その他 |
キーワード | 倫理、技術者倫理、倫理観、社会的倫理、職業倫理、コミュニケーション能力、プレゼンテーションチームワーク |
---|---|
Key Word(s) | ethics, engineering ethics, ethics view, social ethics, professional ethics, communication skill, presentation teamwork |
学習内容 | 第1回 技術者倫理の視点、技術者の特質と役割 第2回 技術者倫理の事例、スペースシャトル・チャレンジャー号事故 第3回 倫理と法、六本木ヒルズ回転ドア事故(映像教材使用) 第4回 失敗学の紹介(映像教材使用) 第5回 技術者に対する社会要請、コンプライアンス 第6回 公衆の安全・健康・福利、学協会の倫理規定 第7回 インフォームド・コンセント、安全に関する制度 第8回 JCO臨界事故、企業と技術者(映像教材使用) 第9回 製品に対する技術者の責任、パターナリズム 第10回 事故調査、リコール制度(映像教材使用) 第11回 安全性とリスク 第12回 費用便益分析、製造物責任法 第13回、第14回 各グループごとに調査した「技術者倫理に関連する不具合事例」についての発表会 第15回 警笛鳴らしと内部告発(映像教材使用)、技術者倫理のまとめ 第16回 期末試験 |
学習課題(予習・復習) | ○1回目の授業で「技術者の特徴と役割」について尋ねる予定にしている。1回目の授業までに、参考書、インターンネット等で調べておくこと。 ○技術者、企業の「倫理」に関連する事柄について、平素より、新聞の「社会面」、「経済面」、テレビやラジオの「ニュース」、「ニュース解説」などで情報を集めておくこと。 |
ナンバリングコード(試行) | EN-COMN-2 |
---|
※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら