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開講年度 | 2017 年度 | |
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開講区分 | 生物資源学部 | |
受講対象学生 |
生物圏生命科学科・応用生命化学教育コース 学部(学士課程) : 3年次 マリンバイオテクノロジープログラム |
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選択・必修 | 選択必修 教育コース選択必修:マリンバイオプロ指定科目 |
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授業科目名 | マリンバイオテクノロジー実験3 | |
まりんばいおてくのろじーじっけん3 | ||
Marine Biotechnology Experiments 3 | ||
単位数 | 1 単位 | |
受講対象学生 |
生物圏生命科学科・水圏生物生産学講座 平成26年度(2014年度)までの入学者カリキュラム名称 |
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選択・必修 | 必修 講座必修 |
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授業科目名 | 水圏生物利用学実験 | |
すいけんせいぶつりようがくじっけん | ||
単位数 | 単位 | |
他学部・他研究科からの受講 |
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市民開放授業 | 市民開放授業ではない | |
開講学期 |
前期前半 |
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開講時間 |
木曜日 5, 6, 7時限; 金曜日 5, 6, 7時限 |
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開講場所 | 生物資源学部校舎 化学実験1・2実験室 | |
担当教員 | ○柴田 敏行(生物資源学研究科),伊藤 智広(生物資源学研究科),岡﨑 文美(生物資源学研究科) | |
○SHIBATA Toshiyuki, ITOH Tomohiro, OKAZAKI Fumiyoshi |
授業の概要 | 漁獲された水産物は保蔵技術の発展により高鮮度で流通されるようになり,生食のほか干物,蒲鉾のような練り製品,缶詰など多くの加工品へと形を変えて我々の食卓を満たしている。この実験では,水産物の鮮度評価法や水産加工品の成分(アミノ酸,食塩濃度)分析,大腸菌の遺伝子組換えおよび糖質加水分解酵素を用いた酵素反応に関する実験を行い,品質管理や開発,バイオテクノロジー研究に必要な知識を習熟する。さらに,実験を通じて得られたデータの解析をコンピューターを活用して整理し,様々な文献からの情報を活用しながら自らの考えをまとめあげる。 |
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学習の目的 | この実験では,水産加工品を含めた水産物の品質や含有成分の分析法および遺伝子組み換え技術,酵素反応測定法について学ぶ。官能検査や食塩濃度測定の方法,クロマトグラフィーによる目的成分の分離と検出法についてそれぞれ理解する。大腸菌の遺伝子組換えおよびPCR法を通して,基礎的な遺伝子工学技術を理解する。酵素の基本的な取り扱い法を学び,酵素反応における最大速度(Vmax)やミカエリス定数(Km)を測定することで,反応速度論的解析法についても理解する。 |
学習の到達目標 | 本実験のそれぞれの内容から,基本的な原理やサンプルの取扱い,器具類・分析装置の使い方を習得することで,定性分析と定量分析の基礎を身につける。また,実験から得られた測定値の正しい取扱い方や統計処理についてそれぞれ理解することで,データ解析の基礎を身につける。当該教育研究分野の講義と併せながら,水産食品の品質管理や開発,バイオテクノロジー研究に関する知見を深める。 |
ディプロマ・ポリシー |
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授業の方法 | 実験 |
授業の特徴 | 能動的要素を加えた授業 Moodle |
教科書 | 指定しない。但し,各回毎にプリントテキストを配布する。 |
参考書 | 基礎化学実験 安全オリエンテーション(東京化学同人) 調理と食品の官能評価(建帛社) 食品学実験(講談社サイエンティフィク) 定量分析 第二版(技報堂出版) ビジュアルでわかる魚の鮮度-おいしさと安全へのこだわり(成山堂) 生物工学実験書(培風館) ラボマニュアル遺伝子工学・増補版(丸善) 大学生のためのレポート作成ハンドブック(三重大学共通教育センター) 理科系の作文技術(中公新書) |
成績評価方法と基準 | 実験への取り組み姿勢・態度:50%,レポート(構成,結果表現および考察)および課題への取り組み:50%,計100%(60%以上で単位認定) |
オフィスアワー | 柴田:前期前半の木曜日,金曜日。E-mail(shibata@bio.mie-u.ac.jp)での質問にも対応する。 伊藤:随時(メールにて要事前予約;titoh@bio.mie-u.ac.jp) 岡﨑:前期前半の木曜日,金曜日(事前予約が望ましい;okazaki@bio.mie-u.ac.jp) |
受講要件 | 実験には危険が伴うので,学生教育研究災害傷害保険には必ず加入すること。 |
予め履修が望ましい科目 | 生化学I,生化学II,分析化学,有機化学I,有機化学II,微生物学,水圏生物化学,マリンバイオテクノロジー実験1,マリンバイオテクノロジー実験2 |
発展科目 | 水産食品化学,脂質化学,マリンフードプロセス実習,遺伝子工学 |
授業改善への工夫 | 実験テキストを適宜改訂をしていく。レポート作成における考察の作成や課題の解決に既報の文献情報などを附属図書館などから検索させ,自主的なデータ収集・学習に取り組ませる。 |
その他 |
教員免許・各種資格取得に関連した科目 (注 : 必ず入学年度の学習要項で確認してください) 実験は,グループ単位で行う。白衣を着用し,実験に支障のない服装,履物を着用すること。ノート,鉛筆,定規,計算機を持参すること。 |
キーワード | スピアマンの順位相関係数,ニンヒドリン反応,キサントプロテイン反応,モール法,クロマトグラフィー,K値,水産物の鮮度評価,形質転換,PCR法,酵素反応速度論 |
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Key Word(s) | Spearman's rank correlation coefficient, Ninhydrin reaction, Xanthoprotein reaction, Mohr's method, Chromatography, K-value, Evaluation of Freshness of marine products,Transformation, PCR (Polymerase Chain Reaction), Enzyme kinetics |
学習内容 | 第1回:ガイダンス(実験への心構え,実験概要,レポートについて)(担当:伊藤,岡﨑),官能試験(甘味・苦味)(担当:伊藤) 第2回: 二次元ペーパークロマトグラフィーによるアミノ酸分析(担当:伊藤) 第3回:水産加工品に含まれる食塩濃度の測定(担当:伊藤) 第4回:大腸菌の形質転換(担当:岡﨑) 第5回:PCR法による遺伝子の確認①(担当:岡﨑) 第6回:PCR法による遺伝子の確認②(担当:岡﨑) 第7回:酵素反応測定①(担当:岡﨑) 第8回:酵素反応測定②(担当:岡﨑) 第9回:順相・逆相クロマトグラフィーの原理,定性分析と定量分析に関する解説(担当:柴田) 第10回:魚肉抽出液の調製①(担当:柴田) 第11回:魚肉抽出液の調製②(担当:柴田) 第12回:HPLCを用いたK値の測定①(担当:柴田) 第13回:HPLCを用いたK値の測定②(担当:柴田) 第14回:HPLCを用いたK値の測定③(担当:柴田) 第15回:データ整理と解説(担当:柴田) |
学習課題(予習・復習) | 予習:実験がスムーズに進行するように,担当教員から配付されるプリント,資料を熟読しておくこと。化学実験で使用した教科書を読み,主な器具類(特にガラス器具類)の名称とその扱い方を覚えておくこと。 復習:「水産食品化学」,「脂質化学」,「遺伝子工学」の講義内容をそれぞれ復習すること。各担当教員から出される学習課題については,文献や参考書を引用しながら,レポートへ回答と考察を必ず記載すること。 |
ナンバリングコード(試行) | BO-FISH-2 |
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※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら