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開講年度 | 2017 年度 | |
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開講区分 | 教養教育・教養統合科目・国際理解・現代社会理解 | |
受講対象学生 |
学部(学士課程) : 1年次, 2年次, 3年次, 4年次, 5年次, 6年次 |
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選択・必修 | ||
授業科目名 | 文化と空間A | |
ぶんかとくうかんえー | ||
Culture and Space A | ||
授業テーマ | 空間と権力 | |
単位数 | 2 単位 | |
分野 | 社会 (2014年度(平成26年度)以前入学生対象) | |
開放科目 | 非開放科目 | |
市民開放授業 | 市民開放授業ではない | |
開講学期 |
前期 |
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開講時間 |
水曜日 3, 4時限 |
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開講場所 | ||
担当教員 | 北川 眞也(人文学部) | |
KITAGAWA, Shinya |
授業の概要 | 授業では、人の移動という観点、「移民」という観点を通して、現在のヨーロッパEuropeの政治空間が、どのように構成されているのかを検討します。とりわけ、ヨーロッパの南の地中海地域で起こっている移民をめぐる様々な出来事、コンフリクトに焦点を当てますが、そのさい、不平等なグローバル空間が生産される現在的過程を理解するうえで鍵となる「境界」という概念の多義性もまた考察します。 |
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学習の目的 | まず大切なことは、地中海のようなヨーロッパの境界地帯で、移民をめぐって生じてきた出来事、あるいは移民たちが生起させてきたコンフリクトについてただ知識を得るのみならず、そこからさらなる疑問や問いを引き出すことです。問いを引き出し、さらにそれについて考察するためには、いくつかの概念を通して、また歴史を通して、これらの出来事を把握すること、言葉にすることが必ず求められます。これが授業の目的となります。 |
学習の到達目標 | 到達目標は、ヨーロッパについて、移民について、そして双方の関係について、今現在持っている理解とは別様のそれを手に入れることです。またそこから、授業の内容をヨーロッパの出来事としてのみならず、自分たちの問いとして翻訳できるような想像力を育むことです。それは、境界について、グローバル資本主義について、労働について、そして単数にせよ複数にせよ自己という存在のあり方を、根底からとらえなおす作業でもあるはずです。 |
ディプロマ・ポリシー |
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授業の方法 | 講義 |
授業の特徴 | |
教科書 | 特にはありません。 |
参考書 | サンドロ・メッザードラ(北川眞也訳)『逃走の権利――移民、シティズンシップ、グローバル化』人文書院、2015。 |
成績評価方法と基準 | レポート (50%)×2回=100% (予定です) |
オフィスアワー | 木曜日 12〜13時(事前に連絡することが望ましい) |
受講要件 | |
予め履修が望ましい科目 | |
発展科目 | |
授業改善への工夫 | 学生の要望に応じて、柔軟に対応します。 |
その他 | 授業中に自分なりのメモを積極的に作成することが受講の前提となります。 |
キーワード | ヨーロッパ、地中海、移民、難民、境界、ランペドゥーザ、資本主義 |
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Key Word(s) | Europe, Mediterranean, migrants, refugees, border, Lampedusa, capitalism |
学習内容 | 第1回 はじめに 第2回〜第3回 死と暴力の境界 第4回〜第5回 分有される境界 第6回〜第7回 移動する境界 第8回〜第9回 包摂する境界 第10回〜第11回 場所としての境界 第12回〜第14回 闘争の場としての境界 第15回 まとめ |
学習課題(予習・復習) | 予習については、授業内容についての簡単な文献を提示する、あるいはプリントを配布するので、予めそれを読書してくること。予習をすれば、内容への理解度がまったく異なってきます。復習についても同様です。 |
ナンバリングコード(試行) | LIGEOG1 |
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※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら