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科目の基本情報

開講年度 2017 年度
開講区分 教養教育・教養統合科目・地域理解・日本理解
受講対象学生 学部(学士課程) : 1年次, 2年次, 3年次, 4年次, 5年次, 6年次
選択・必修
授業科目名 日本理解特殊講義
にほんりかいとくしゅこうぎ
Lecture Course in Understanding Japan
授業テーマ 医療・健康・福祉実践
単位数 2 単位
分野 社会 (2014年度(平成26年度)以前入学生対象)
開放科目 非開放科目
市民開放授業 市民開放授業ではない
開講学期

前期集中

8/24(木)〜26(土)

開講時間
開講場所 総合研究棟ⅡB棟2階第5会議室、美杉クリニック、志摩市民病院、他

担当教員 永野 聡

NAGANO, Satoshi

学習の目的と方法

授業の概要  三重の地域(2017年度:志摩)をフィールドとして、「医療・健康・福祉」をテーマとして、課題発見と解決方法に関して、第一線で活躍するスペシャリストと共に、グループワーク、ディスカッションを通して、自己研鑽を積む。
 経済産業省が提唱する《社会人基礎力(「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の3つの能力=「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」)》の素地を身につける。
学習の目的  現代日本は、少子高齢化に伴う医療費・社会保障費の増大という構造的な課題を抱えています。そこで、その状況を解決するため、MBT(Medicine-Based Town)Planning等の新しい動き注1)が提唱されています。これまでの医療は、治療(近代西洋医学)を目的としていました。しかし、近年、そこへ補完・代替医療(Complementary and Alternative Medicine: CAM)、伝統医学を加味した総合医療、健康寿命を延伸するための予防医療へと発展させる気運が高まってきています。それは、市民の積極的な医療への参画((仮称)アクティブ・メディカル・ラーニング:AML)による健康寿命を伸ばす事に寄与し、QOL(Quality of Life)やADL(Activities of Daily Living)の向上を実現し、新しい生活モデルを構築する事にも繋がります。その一方で、喫緊の課題(無医村、産婦人科医・小児科医の不足、等)への対応策として、地域包括ケアシステム(地域医療)、ICTによる医療福祉ネットワークの充実化、総合診療医の育成も進められています。また、住民の生活サービスの向上を目的としたコミュニティビジネス化を推進する事も検討さています。視点を変え、観光的側面から鑑みると、海外では滞在型ヘルスツーリズムも盛んに取組まれています。日本でも湯治文化が古くから市民に親しまれ、伝統的な温泉療法とも捉えられ、一種の滞在型ヘルスツーリズムと言えるでしょう。以上より、医療・健康・福祉分野が抱える課題は、多層的であり多様性に富んでいます。
 最終的には、多主体が連携し、課題解決を行う「(仮称)地域医療ガバナンスシステム」の検討に向けた広い見識と視野を深める能力を素養する事を本プログラムの目的とします。
注1)細井裕司「医学を基礎とするまちづくりMedicine‐Based Town(MBT)~奈良県と奈良県立医科大学の取組み~」
学習の到達目標  三重県における社会的事象(僻地医療、地域包括ケア、等)を深く理解し、関連する諸分野の知識を統合し、理想的な地域の有り様を探究する。本科目の特徴は合宿型(2泊3日)であり、3〜5人のグループワークを通して地域課題(「医療・健康・福祉」)を発見し、それについて深い分析・考察を加え、その成果を効果的に表現する事で、自らの考えを社会に還元する素養を修得する。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  •  倫理観
  • ○モチベーション
  •  主体的学習力
  •  心身の健康に対する意識
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的思考力
  •  課題探求力
  •  問題解決力
  •  批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○情報受発信力
  • ○討論・対話力
  • ○指導力・協調性
  •  社会人としての態度
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○感じる力、考える力、コミュニケーション力を総合した力

授業の方法 実習

授業の特徴 能動的要素を加えた授業 グループ学習の要素を加えた授業

教科書
参考書 細井裕司・後藤春彦編著「医学を基礎とするまちづくり」,水曜社,2014年
特定健診等情報データベース(NDB)
→ http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000139390.html
成績評価方法と基準 授業や現地合宿への積極的な参加40%、成果発表30%、レポート30%
オフィスアワー 事前に連絡をする事。
受講要件
予め履修が望ましい科目 スタートアップセミナー、日本理解特殊講義(授業テーマ:三重の歴史と文化)
発展科目
授業改善への工夫 ・授業内容(現地調査、ヒアリング対象者、等)や評価方法(ルーブリック)を検討する。
・科目内容は、「医療・健康・福祉」のスキル『医療に関するデータを収集し、判断するためのICT駆使能力』を涵養するものとする。
・授業改善アンケートを実施。次年度へ向けたFDを実施。
その他

授業計画

キーワード 学外研修、討論、口頭発表
Key Word(s) Study camp, Oral discussion, Verbal presentation
学習内容 現地学習(2泊3日)
《1日目8/24(木):(座学+見学+グループワーク)》
午前①:三重大学集合
午前②:講義1「三重の医療を支援するICT」(北岡義国(医用工学研究所))
〜昼食〜 後、出発 ※移動【マイクロバス】
午後①:美杉クリニック到着
午後②:講義1「地域医療の課題とは」(田島和雄(美杉クリニック院長、元愛知県がんセンター研究所長、三重大学客員教授))
午後③:現場見学 後、出発 ※移動【マイクロバス】
午後④:宿泊兼グループワーク場所に到着
〜夕食〜
午後⑤:グループワーク(ファーストインプレッション⇒グループ決め)@同上

《2日目8/25(金):(グループワーク+見学)》
〜朝食〜
午前①:出発 ※移動【マイクロバス】
午前②:志摩市民病院見学
〜昼食〜
午後①:現場見学 後、出発 ※移動【マイクロバス】
午後②:宿泊兼グループワーク場所に到着
〜夕食〜
午後③:講義2「志摩における地域医療とは」(江角悠太(志摩市民病院長、三重大学臨床講師))@研修室
午後④:グループワーク@研修室

《3日目8/26(土):(グループワーク)》
〜朝食〜
午前①:グループ毎のプレゼンテーション→ディスカッション@研修室
午前②:グループワーク@同上
〜昼食〜
午後①:成果発表会(「健康地域づくりプログラムの構築」(田島、江角、永野、等))@同上
午後②:〔まとめ〕
出発 ※移動【マイクロバス】
津駅 解散

《注意》:現時点での学習内容となり、実際の授業実施に際しては、若干、変更の可能性もある。
学習課題(予習・復習) 予習:《事前学習(座学、自主調査学習(文献、Web))》
「健康地域づくりプログラムの構築」というテーマで、A4レポート1枚にまとめ、事前(2週間前)に提出する。
提出されたレポートを元に当日の授業内容も変更を加える。

復習:レポート《事後学習》
「本授業の履修を通して得られたもの」というテーマでA4レポート1枚を提出。※事後指導も実施。
ナンバリングコード(試行) LIJLEC1

※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら


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