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開講年度 | 2017 年度 | |
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開講区分 | 人文学部文化学科 | |
受講対象学生 |
2011年度以前入学生用(文化) 学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次 |
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選択・必修 | ||
授業科目名 | イギリス文学演習E | |
いぎりすぶんがくえんしゅう いー | ||
Seminar on British Literature E | ||
単位数 | 2 単位 | |
受講対象学生 |
2011年度以前入学生用(文化) 学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次 |
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選択・必修 | ||
授業科目名 | イギリス文学演習E | |
いぎりすぶんがくえんしゅう いー | ||
Seminar on British Literature E | ||
単位数 | 2 単位 | |
他学部・他研究科からの受講 |
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市民開放授業 | 市民開放授業ではない | |
開講学期 |
後期 |
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開講時間 |
月曜日 7, 8時限 |
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開講場所 | ||
担当教員 | 吉野 由起(人文学部) | |
YOSHINO, Yuki (Faculty of Humanities, Law and Economics) |
授業の概要 | 19世紀イギリス小説研究:Jane Austen, Pride and Prejudice (1813) Jane Austen(ジェイン・オースティン)による小説Pride and Prejudice(『高慢と偏見』)を読み、作品研究を行う。 |
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学習の目的 | 「小説の時代」とも呼ばれる19世紀イギリス文学史上極めて重要な位置を占め、同時代イギリスを生きる女性主人公と周囲の人々、その生活の描写を新鮮な筆致で行った小説Pride and Prejudiceを読解し、特質を考察する。19世紀初頭の英語で書かれた文学作品原典の読解に慣れ、作品の主題や構成、作家が特徴的に用いる文体、表現、人物造型方法等の分析の練習を行う。 作品の背景であり関心事でもある19世紀初頭イギリスの文化・社会に関する理解を深める。 |
学習の到達目標 | イギリス文学作品原典の読解練習を積み、作品に関して「問い」を見つけ、考察することができるようになる。作品研究を行う上で助けとなる、辞典、文献等を知り、実際に使用する練習を行う。19世紀初頭イギリス文化・社会に関する理解を深める。 |
ディプロマ・ポリシー |
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授業の方法 | 演習 |
授業の特徴 | 能動的要素を加えた授業 Moodle |
教科書 | Austen, Jane. Pride and Prejudice. 1980. Oxford: Oxford UP, 2008. |
参考書 | 海老根宏、高橋和久編著『十九世紀英国小説の展開』(松柏社、2014年)、その他授業時に説明を行う。 |
成績評価方法と基準 | 授業時のプレゼンテーション、ディスカッション等 30% 学期末レポート 70% |
オフィスアワー | 月曜5,6限 |
受講要件 | |
予め履修が望ましい科目 | 「文学概論A」「イギリス文学」、または各地域「文学」「英語」「イギリス」に関連する諸科目 |
発展科目 | 「文学概論A」「イギリス文学」、または各地域「文学」「英語」「イギリス」に関連する諸科目 |
授業改善への工夫 | |
その他 | 近代イギリスで誕生した新たな物語の形式とされる「小説」は、「日記」や「手紙」を模した形態で書かれていた18世紀の黎明・成長期を経て、19世紀には成熟を遂げていきます。イギリスにおける小説というジャンルの成長の立役者の一人であった作家ジェイン・オースティンの作品の多くは、イングランド一地方のとある村を主な舞台に展開する極めて「ローカル」な作品でありながら、初版の刊行以後数百年間にわたり、版が途絶えることなく世界各地で読み継がれています。その理由は何であるのか、癖のあるタイトルを持ち、等身大で描かれた登場人物が、それぞれ自らの声で議論する作品『高慢と偏見』を読みながら考えたいと思います(18~19世紀イギリス小説では登場人物はとにかく議論をします―時には語り手自らが、物語を放置して全く無関係な議論を始めます。そして20世紀が近づくと「議論」に代わり「独白」に近い要素が小説というジャンルで存在感を放つようになります。イギリス小説の成立史を参照しつつ、この変遷についても考察したいと考えています。) |
キーワード | ジェイン・オースティン、19世紀イギリス小説、「教養小説」 |
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Key Word(s) | Jane Austen, 19C British Novel(Buildungsroman) |
学習内容 | 授業序盤の5週間では、原典を読む練習を時間を掛け丁寧に行い、オースティンの文体に慣れるとともに、独特の言い回しやテンポ、提示された主題、作品の各種設定、物語の後の展開の布石となるモチーフ・伏線等を観察する。学期中盤で2回程度、作品に関する批評・論文等の二次資料を読む回を設ける。 6週目以降は、翻訳を併用しつつ一回の授業で扱う範囲を拡げる。授業の冒頭で担当の学生に、指定範囲のあらすじ・論点等について短いプレゼンテーションを行ってもらった後に、原典から特に重要な場面に該当する箇所を輪読し、最後の15分程度で全員で議論を行う。 Week 1: イントロダクション (1)授業のスケジュールの相談、進め方等の説明 (2)作家Austenとその作品 (3)Austenが生きた時代のイギリス文化と社会 (4)イギリスにおける「小説の誕生」、初期の小説の出版形態、様式、特徴など (5)教養小説 ('buildungsroman') Week 2: Vol.I Chapters I-II Week 3: Chapter III Week 4: Chapter IV Week 5: Chapter V Week 6: Chapters VI-XIV Week 7: 二次資料講読 Week 8: Chapter XV - XXI Week 9: Chapters XXII - Vol.II VIII Week 10: Chapter IX - Chapter XVII Week 11: 二次資料講読 Week 12: Chapter XVIII - Vol.III Chapter IV Week 13: Chapters V-XI Week 14: 『細雪』との比較を試みる Week 15: Chapters XII-XVIII、まとめ |
学習課題(予習・復習) | ・毎回の指定範囲の通読。 ・担当の週は、プレゼンテーションの準備。 |
ナンバリングコード(試行) | HU-CLTR2 |
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※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら