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開講年度 | 2017 年度 | |
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開講区分 | 人文学部法律経済学科・社会科学科 | |
受講対象学生 |
法律経済学科専用 学部(学士課程) : 3年次 |
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選択・必修 | ||
授業科目名 | 憲法演習 | |
けんぽうえんしゅう | ||
Constitutional Law | ||
単位数 | 4 単位 | |
他学部・他研究科からの受講 |
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市民開放授業 | 市民開放授業ではない | |
開講学期 |
通年 |
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開講時間 |
金曜日 9, 10時限 |
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開講場所 | ||
担当教員 | 内野 広大 | |
UCHINO, Kodai |
授業の概要 | 本演習では、複数の憲法判例をとりあげ、演習参加者が当該事件につき当事者や法律家に成り切ることを通じて、職人のように、自らモノサシ(ルール)を作り、しかもそれを巧みに用いることのできる技術を身につけることを目標とします。 何気ない日常の中に常ならぬ具体的現実が露わになるとき、私たちは、それまで知らず知らずのうちに囚われてきた出来合いのモノサシに盲従することにどこか違和感を抱いたり、そうした出来合いのモノサシではとても歯が立たないことを思い知らされたりすることがあります。憲法上の権利が侵害されているといわれる状況はその典型であるといえるでしょう。そうした事態に遭遇したとき、一旦アタマを冷やして立ち止まり、自他の底から響いてくる「声なきものの声」に耳をじっと傾け、出来合いのモノサシの「いわれ」や「用い方」を省みようとすることが何よりも大切なのではないでしょうか。 本演習では、複数の憲法判例をとりあげ、当事者や法律家が常ならぬ具体的現実の只中にあって当面することを余儀なくさせられる苦悩と一つに成ることを通じて、そうした姿勢に転換し、職人が丹精を込めて作り上げる民藝品のような、手作り感のあるモノサシを共に作り出すとともに、自他を共に活かす秩序のあり方を共に模索していきましょう。 演習形式は参加人数にもよりますが、憲法判例ごとに、私人側弁護士、国側弁護士(検察官)、裁判官のグループを結成し、議論を深めていきます。具体的には、一憲法判例につき、次のような順序で検討を加えていくことになります。 ① 私人側弁護士あるいは国側弁護士(検察官)の立場に立って、事件の具体的な事実に目を凝らし、かつ、誠実に向き合い、当事者の思いをくみ取って、その思いに言葉でかたちを与え、お互いに意見交換を行う。 ② 教員あるいは裁判官が提示した判例・学説を使って、各々の立場から説得力のある法的主張を組み立てる。 ③ 教員からのヒントや他グループからの質疑に応えて法的主張を練り上げ、報告を行う。裁判官は当事者側の法的主張を聴いた上で判決文を起草する。 |
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学習の目的 | 憲法判例の検討を通じて自己の主張を論理的に組み立てる基礎力を養成する。 |
学習の到達目標 | ① 講義で教示される抽象的な知識が、具体的な実例の中でどのように働いているのかを実感することができる。 ② 憲法と、それ以外の法分野の法とが訴訟の中でどのように結び合っているのかを知ることができる。 ③ 具体的実例の中で、どのようにして憲法判例が紡ぎだされていくのか、そのメカニズムを知ることができる。 ④ 具体的実例との対話を通じて、自らの立脚地の姿を見つめ直すことができる。 |
ディプロマ・ポリシー |
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授業の方法 | 演習 |
授業の特徴 | グループ学習の要素を加えた授業 |
教科書 | 伊藤正己『憲法入門〔第4版補訂版〕』(有斐閣、2006年) 木山泰嗣『センスのよい法律文章の書き方』(中央経済社、2012年) |
参考書 | 戸松秀典・初宿正典『憲法判例〔第7版〕』(有斐閣、2014年) |
成績評価方法と基準 | 報告内容とゼミに対する積極的な取り組み具合に基づき評価します。 |
オフィスアワー | 毎週火曜日10:30~12:00を指定しますが、柔軟に対処いたします。指定時間外は予約をしていただければ確実に応対できます。 |
受講要件 | ① 中学生でも一読してすぐわかるような明晰な文章を書く作法をあらかじめ身につけておきましょう。木山㤗嗣『弁護士が書いた究極の文章術』(法学書院、2009年)という本を参考にされるとよいかと思います。 ② あなたが興味関心をもった事柄について、なぜ興味関心をもったのかを自分との対話を通じて発見してみましょう。 |
予め履修が望ましい科目 | 人文学部で開講されている憲法関連以外の科目 |
発展科目 | |
授業改善への工夫 | 参加者との日々の対話の中で改善点を探ります。 |
その他 |
キーワード | 法の支配 自己 憲法上の権利 統治機構 |
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Key Word(s) | Rule of Law, Self, Constitutional Rights, Government |
学習内容 | 一年を通した流れとしては、前期に「憲法上の権利」に関する憲法判例を検討し、後期に「統治機構」に関する憲法判例を検討する予定です。また、前期には『学生論集』執筆のための検討会を実施し、後期には卒業論文のテーマについての報告会も実施する予定です。重要な最高裁判例を5つほど選定しますが、参加者の問題関心等を踏まえ、開講直前に判例を指定する予定です。 〇 前期――憲法上の権利に関する最高裁判例の検討 第1回~第8回 最高裁判例① 第9回~第13回 最高裁判例② 第14回~第15回 学生論集の準備 〇 後期――統治機構に関する最高裁判例の検討 第1回~第6回 学生論集 第7回~第12回 最高裁判例③ 第13回~第15回 卒業論文報告会 |
学習課題(予習・復習) | あなたが何に関心をもっているのか、それに惹かれたのはなぜか、を日々心に留めて生活してみてください。 |
ナンバリングコード(試行) | HU-PULA-3 |
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※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら