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開講年度 | 2017 年度 | |
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開講区分 | 医学部医学科 ・初期医学科目 | |
受講対象学生 |
学部(学士課程) : 1年次 |
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選択・必修 | 必修 |
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授業科目名 | 医療と社会 | |
いりょうとしゃかい | ||
単位数 | 4 単位 | |
他学部・他研究科からの受講 |
「6/2(金)多職種連携」は看護学科1年次が受講する |
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市民開放授業 | 市民開放授業ではない | |
開講学期 |
スケジュール表による |
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開講時間 |
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開講場所 | ||
担当教員 | 竹村洋典 田口智博 北村大 森洋平 若林英樹 近藤諭 後藤道子 |
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授業の概要 | 下記1~3のテーマについて講義・現場体験実習・ポートフォリオ及び発表会での振り返りを通して、理念ではなく実際のあり方を考察する。 1.患者中心の医療 2.医師としてのあり方(professionalism) 3.地域医療 4.体験型学習サイクル(振り返り・自己省察)を習得する |
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学習の目的 | 医療を取り囲む社会を、様々な医療側の視点と患者側の視点から見る。将来、患者中心の医療を実践できる医師となるために、様々なテーマで人に接することや複数の医療現場での体験を通して患者の世界や患者医師関係を学ぶ。また、医師としてのプロフェッショナリズムを身に付けるために、その実際のあり方を考察する。さらに、地域の医療現場で情熱ある医療者に接して、地域医療のあり方を考える。講義・実習の体験を発表及び振り返りを通して学びを深める。 |
学習の到達目標 | <個別学習目標> 1.患者中心の医療を認識する 2.個人としての患者の世界を認識する 3.地域や社会を背景とした患者の世界を認識する 4.患者と医師の関係について考察する 5.理念ではなく実際の医師としてのあり方(professionalism)を考察する 6.様々な医療者に接して医師のあり方を考察する 7.様々な医療者との連携を考察する 8.地域医療のあり方を考察する 9.講義や実習での体験を振り返り、自己省察することによって、学びを深め、自らの目標や課題設定をする |
ディプロマ・ポリシー |
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授業の方法 | 講義 演習 実習 |
授業の特徴 | PBL 能動的要素を加えた授業 グループ学習の要素を加えた授業 Moodle キャリア教育の要素を加えた授業 |
教科書 | ・Stewart, Brown, Weston, Mcwhinney: Patient-centered Medicine:Transforming the Clinical Method 2013 日本語版は患者中心の医療 診断と治療社 ,2002 ・ABIM (American Board of Internal Medicine) Foundation; ACP (American College of Physicians) Foundation; European Federation of Internal Medicine. Medical professionalism in the new millennium: a physician charter. Ann Intern Med. 2002; 136: 243-246. Lancet. 359: 520-523. ※2016年度配布シラバスに概要が記載されているので参照のこと |
参考書 | |
成績評価方法と基準 | ・講義室実習・現場体験実習・大学発表会の出席、講義室実習で提出される振り返り用紙(6回分)、1つの医療施設につき2回の現場体験実習後の報告会で提出するポートフォリオ(4回分)および最終発表会にて提出される最終レポートと最終発表会スライド(パワーポイント)によって成績を判定する。 ・講義室実習や現場体験実習の報告会において別途で小試験や小論文が行われた場合、それも評価の対象となる。 ・現場体験の実習先の評価も成績に反映される可能性がある。 ・合否判定基準:現場体験実習にすべて出席できていること、6回分の振り返り用紙・4回分のポートフォリオ・最終レポート・最終発表会スライドがすべて提出されること、かつ真摯な姿勢で書かれた内容であれば合格。別途の小試験や小論文、現場体験実習での評価も加味される。 |
オフィスアワー | |
受講要件 | |
予め履修が望ましい科目 | |
発展科目 | |
授業改善への工夫 | |
その他 |
<出席の注意点>講義室実習・現場体験実習の発表会・最終発表会は出席管理システムを用いて出欠の確認をするので、出席したときにシステムを利用すること。学生証を忘れた時は教員に申し出ること。他人の学生証を代わりにタッチする、講義開始時に学生証をタッチし、すぐに退出するなどの不正行為には厳重に対応するので注意すること。 <「個人の語り」「現場体験実習」での服装・身だしなみ,言葉遣いなどの注意> ・服装・身だしなみ スーツ(男性はネクタイ)着用。 華美な服装(化粧・アクセサリーなど)でない。 全体の印象で不快感がない。 全体の印象で清潔感がある。 髪型頭髪が多くの相手の方にとって抵抗感がない(茶髪禁止)。 ヒゲは手入れされている。 不快な口臭・体臭がない。 爪はきちんと切ってある。 マニキュアはしていないか、あるいは派手でない。(淡色で目立たない) 履物は動きやすく清潔感があり、足にフィットしている(スニーカー禁止)。 履物の音が大き過ぎない。 ・言葉遣い 相手の方に適した声の大きさである。(高齢者にも聞こえる) 相手の方がわかり易い速さで話す。 相手の方への敬意が感じられる言葉遣い(適切な敬語)である。 相手の方を気遣う言葉を使う。 |
キーワード | 患者中心の医療、プロフェッショナリズム、地域医療、体験型学習サイクル(振り返り・自己省察) |
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Key Word(s) | |
学習内容 | 【講義室実習 内容】 ・実習場所は大学内講義室。ただし日時・場所については変更がありうるので注意すること。出席管理システムを用いて出欠の確認をするので、講義に出席したときにシステムを利用すること。学生証を忘れた時は教員に申し出ること。他人の学生証を代わりにタッチする、講義開始時に学生証をタッチし、すぐに退出するなどの不正行為には厳重に対応するので注意すること。 ① オリエンテーション ② 三重県の地域医療 ③ 在宅医療・福祉・保健 ④ プロフェッショナリズム ⑤ 患者中心の医療 ⑥ 多職種連携 ⑦ 看護師の仕事 ・ ②~⑦の実習で振り返りシートに記入して各回実習後1週間以内に提出する。 ・ 合計、6つの振り返り用紙を提出することになる。 ・ 別途で小試験や小論文が行われることがある。" 【現場体験実習 内容】 ・ 実習場所は以下のとおり。ただし実習施設については変更がありうる。 ① 地域の診療所 ② 保健・福祉施設(保健所、老人保健施設、特別養護老人施設など) ③ 大学附属病院の基本診療科 ④ 地域の病院 ・ 実習に行く前の7日前までには実習先へ連絡をすること。 ・ ローテーションに沿って、学生2人~数人のグループで週1回午後の半日を2回、同じ実習場所に赴いて実習する。 ・ その度に、実習で経験したこと、それに対する考察をポートフォリオに記入して2回の実習後の報告会(大学発表会)までに提出する(1つのポートフォリオ/2回の実習)。 ・ 実習日は原則として金曜日午後半日であるが、実習先の都合によって曜日・時間は変更になることがある。大学附属病院内の実習は1.5~2時間を目安とする。 ・ 実習中は入学時に受け取った名札をつけること。白衣は各自、生協などで購入のこと。 1)地域診療所実習 原則として外来診療および/または訪問診療で患者の立場になって医療を観察する。 また、そこの医師を含む医療者と会話をして地域の医療を引き受けている医師としてのあり方(professionalism)について討論をする。さらに地域における診療所の役割やあり方について観察・討論を通して考察する。 2)保健・福祉施設実習 原則として介護などの福祉サービスを体験し、利用者の立場になって福祉事業を観察する。また地域における保健・福祉施設の役割やあり方について観察・討論を通して考察する。 3)大学附属病院実習 内科系は原則として入院患者の診療を見学し、患者の立場になって医療を観察する。また、指導医と医師としてのあり方(professionalism)について討論をする。 外科系は入院患者診療および/または手術を見学し、患者の立場になって医療を観察する。また、指導医と医師としてのあり方(professionalism)について討論をする。さらに地域における大学病院の役割やあり方について観察・討論を通して考察する。 4)地域病院実習 内科系は原則として外来診療および/または入院患者の診療を見学し、患者の立場になって医療を観察する。また、指導医を含めた医療者と医師としてのあり方(professionalism)について討論する。 外科系は入院患者診療および/または手術を見学し、患者の立場になって医療を観察する。また、指導医を含めた医療者と医師としてのあり方(professionalism)について討論する。さらに地域における地域病院の役割やあり方について観察・討論を通して考察する。 *実習施設や診療科について実習前にあらかじめ、どのような施設や科かを調べておくと有意義な実習になるので、できるだけ調べていくこと。 *実習施設や診療科・病院の許可があれば、患者・利用者と話をするのもよい。待合室や病室で患者・利用者の話をお聞きするのも良いだろう。だたし、必ず指導医の許可を得て、指導医と患者との関係に悪い影響がないように十分に配慮すること。 ※いずれの実習においても、患者中心の医療、プロフェッショナリズム、地域医療について深められるように受け身ではなく積極的に体験すること。見学であった場合でも、そこで働く医療従事者に仕事に支障がない範囲で、質問をしたり意見を聞いたりするなどすること。また、診療場面を体験するだけでなく、医療者から話を聞くことも実習であるので有意義に活用すること。 <報告会(大学発表会)> ・ すべての学生が実習で経験したこと、それに対する考察をポートフォリオに記入して2回の実習後の報告会(大学発表会)までにmoodleを使って提出する(1つのポートフォリオ/2回の実習)。 ・ 実習で経験したことやそれに対する考察をお互いに共有して振り返ることで、患者中心の医療・プロフェッショナリズム・地域医療の3つのテーマについて洞察をさらに深める。 ・ 現場で体験したことを共同で振り返ること自体が将来医師になるものにとって非常に大切なことであるので必ず出席すること。 ・ 別途で小試験や小論文が行われることがある。 【最終レポート及び発表会 内容】 ・ 1年間の「医療と社会」の講義および実習で経験したことをふまえ、これまでの6つの振り返りシートおよび4つのポートフォリオを参考にしつつ、最終レポートを作成して最終発表会当日までに提出する(1つの最終レポート)。 ・ さらに、すべての学生が発表用のスライドをパワーポイントで作成する。内容は、最終レポートで記載したA患者中心の医療、Bプロフェッショナリズム、C地域医療のテーマの中から1つを選んで、発表用にアレンジすること。最終発表会当日までに提出する。 ※詳細は2017年度シラバス参照" |
学習課題(予習・復習) | 講義室実習・現場体験実習に出席・参加し、その体験を振り返ることが大切である。振り返りのために、レポート(振り返り用紙・ポートフォリオ)および最終レポート・発表会用スライドを作成提出し、大学発表会・最終発表会で学びを深めるので、発表会にも必ず出席すること。 |
ナンバリングコード(試行) | MD-EEXP-1 |
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※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら