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開講年度 | 2017 年度 | |
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開講区分 | 人文学部法律経済学科・社会科学科 | |
受講対象学生 |
法律経済学科専用 学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次 |
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選択・必修 | ||
授業科目名 | 多国籍企業論 | |
たこくせききぎょうろん | ||
Multinational Corporation | ||
単位数 | 4 単位 | |
他学部・他研究科からの受講 |
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市民開放授業 | 市民開放授業ではない | |
開講学期 |
後期 |
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開講時間 |
月曜日 5, 6時限; 木曜日 3, 4時限 |
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開講場所 | ||
担当教員 | 森原 康仁(人文学部) | |
MORIHARA, Yasuhito |
授業の概要 | 多国籍企業は主として戦後に発展した比較的新しい現象である。この講義では、前半部で、戦後における企業多国籍化の発展過程を具体的に学ぶ。講義の後半部では、多国籍企業理論を3つの観点――①戦前の理論、②ハイマー以降の多国籍企業理論の本格的発展、③現代多国籍企業の諸理論、から検討する。 |
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学習の目的 | 多国籍企業の発展過程を理論と現実の観点から学ぶことで、グローバル化を具体的に理解する力を養う。 |
学習の到達目標 | 戦後多国籍企業ついて、その生成と発展の過程、国際経営の現実および世界秩序との関係で理解し、多国籍企業理論の発展史によってそれをあとづけることができるようになる。以上を通じて、グローバリゼーションに対する自らの見解を示すことができる。 |
ディプロマ・ポリシー |
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授業の方法 | 講義 |
授業の特徴 | Moodle |
教科書 | グラツィア・イエットギリエス[2012]『多国籍企業と国際生産――概念・理論・影響』井上博監訳、同文館。 |
参考書 | 受講者に入手してもらいたい文献として、さしあたり以下を提示する。講義中にも、適宜、指示する。 ・坂井昭夫[1998]『国際政治経済学とは何か』青木書店。 ・ジェフリー・ジョーンズ[2007]『国際経営講義――多国籍企業とグローバル資本主義』安室憲一・梅野巨利訳、有斐閣。 ・島田克美[1999]『概説海外直接投資』第2版、学文社。 ・関下稔[2002]『現代多国籍企業のグローバル構造――国際直接投資・企業内貿易・子会社利益の再投資』文眞堂。 ・関下稔[2012]『21世紀の多国籍企業――アメリカ企業の変容とグローバリゼーションの深化』文眞堂。 ・中本悟[1999]『現代アメリカの通商政策――戦後における通商法の変遷と多国籍企業』有斐閣。 ・ピーター・ディッケン[2001]『グローバル・シフト――変容する世界経済地図』上・下巻、宮町良広監訳、古今書院。 |
成績評価方法と基準 | 定期試験で評価する。 |
オフィスアワー | 随時。メールで予約すること。 |
受講要件 | |
予め履修が望ましい科目 | 関連して以下の科目を履修している/することが望ましい。 経営戦略論、国際経済論、経営学総論、マーケティング論、サプライチェーン・マネジメント、国際金融論 |
発展科目 | |
授業改善への工夫 | 質問・感想用紙を通じて出された質問・意見に毎回の講義で回答する。また授業の最後に直接質問できる時間を確保する。 |
その他 | 週2回開講されている。どちらも受講すること。 |
キーワード | 戦後における多国籍企業の発展過程を現実と理論の観点から検討する。 |
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Key Word(s) | |
学習内容 | 第1回 イントロダクション 第2回~第6回 多国籍企業の生成と発展 第7回~第11回 多国籍企業の経営戦略と組織 第12回~第14回 多国籍企業と世界秩序 第15回~第16回 戦前の国際生産に関する諸理論 第17回~第23回 多国籍企業の基本理論 第24回~第27回 現代の多国籍企業理論 第28回~第30回 多国籍企業とグローバリゼーション |
学習課題(予習・復習) | 第1回 とくになし 第2回 戦後アメリカにおける多国籍企業の生成とその発展 第3回 日欧企業の多国籍化 第4回 多国籍企業の相互依存と相互浸透 第5回 新興国企業の多国籍化(NIEs諸国のケース) 第6回 新興国企業の多国籍化(中国とインドのケース) 第7回 現代企業 (modern corporation) の経営戦略と企業多国籍化 第8回 現代企業の階層性管理組織と多国籍企業の管理組織 第9回 現代多国籍企業の企業間ネットワークの諸形態 第10回 国際マーケティングとその諸段階 第11回 国際環境における戦略的人的資源管理(HRM)の展開 第12回 パクス・アメリカーナと多国籍企業 第13回 「米中2極体制」と多国籍企業 第14回 自由貿易秩序と企業の国際展開 第15回 帝国主義論と国際生産(ホブソン、レーニン、ローザ・ルクセンブルク) 第16回 国際資本移動にかんする新古典派パラダイム(オリーン、ヌルクセ、イヴァーセン) 第17回 海外直接投資の決定要因(ハイマー) 第18回 プロダクト・ライフ・サイクル仮説と国際生産(バーノン) 第19回 寡占企業の攻撃および防衛戦略(ニッカバッカー) 第20回 通貨地域と直接投資(アリバー) 第21回 企業理論の取引コストアプローチ(コース、ウィリアムソン) 第22回 多国籍企業の内部化アプローチ(バックレー=カッソン、ケイブス) 第23回 OLI(所有、立地、内部化)優位と直接投資(ダニング) 第24回 企業「進化」と多国籍企業(カントウェル、コグー=サンダー) 第25回 貿易理論と多国籍企業理論の接合(ヘルプマン、クルーグマン) 第26回 多国籍性と優位性(カウリング=サグデン) 第27回 ペンローズの企業成長論と多国籍企業理論(ペンローズ、フォースグレン=ホルム=ヨハンソン) 第28回 国際生産と労働 第29回 貿易・国際収支と多国籍企業 第30回 グローバリゼーションと多国籍企業 |
ナンバリングコード(試行) | HU-MANA-2 |
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