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開講年度 | 2017 年度 | |
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開講区分 | 教養教育・教養統合科目・国際理解・現代社会理解 | |
受講対象学生 |
学部(学士課程) : 1年次, 2年次, 3年次, 4年次, 5年次, 6年次 |
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選択・必修 | ||
授業科目名 | 哲学G | |
てつがくG | ||
Philosophy G | ||
授業テーマ | 心の哲学 | |
単位数 | 2 単位 | |
分野 | 人文 (2014年度(平成26年度)以前入学生対象) | |
開放科目 | 非開放科目 | |
市民開放授業 | 市民開放授業ではない | |
開講学期 |
後期 |
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開講時間 |
木曜日 3, 4時限 |
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開講場所 | ||
担当教員 | 薄井 尚樹(人文学部) | |
USUI, Naoki |
授業の概要 | 自分は相手の考えていることを本当はなにも分かってないのではないか。相手は自分のことを本当に理解してくれているのだろうか。ペットのポチはいま、なにを思っているのだろう... こんな疑問や不安を抱くことは、ふだんの暮らしのなかでよくあることでしょう。 「心」というものは私たちのそばに当たり前に存在するように思われるのに、よくよく考えてみると、手の届かないところへとスルリと逃げてしまいます。 哲学はこのヤッカイな「心」という存在をずっと考えてきました。この講義では、日常的なエピソードを考えることを通じて、「心」をめぐる哲学的議論を紹介します。 |
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学習の目的 | 「心」という哲学の主要問題を考察することを通じて、現代に至るまでの哲学的立場の変遷を理解し、学問としての哲学の手法を身につける。 |
学習の到達目標 | 1. 哲学上の論争を考察することで、相手の主張を批判的に吟味できる。 2. 多様な哲学的立場を概観することで、複数の立場を系統立てて比較できる。 3. コンセプトマップを作成することで、自身の知識を整理・表現する方法を獲得する。 |
ディプロマ・ポリシー |
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授業の方法 | 講義 |
授業の特徴 | 能動的要素を加えた授業 Moodle |
教科書 | レジュメを配布します。 |
参考書 | 金杉武司『心の哲学入門』、勁草書房、2009年。 それ以外のものについては、授業中に適宜、指示します。 |
成績評価方法と基準 | 期末試験70%、レスポンスペーパー30% |
オフィスアワー | 毎週水曜日 12:00〜13:00 薄井研究室(人文学部3階) |
受講要件 | 講義を受けるにあたって、予備知識は必要ありません。 |
予め履修が望ましい科目 | 講義を受けるにあたって、予備知識は必要ありません。 |
発展科目 | (共通教育)哲学、倫理学 (人文学部専門科目)アメリカの思想 |
授業改善への工夫 | ・毎回の講義では、質問・要望欄を設けたレスポンスペーパーを配布する。学生からの質問には次回の講義の冒頭で回答し、指摘された要望を取り入れることで柔軟な内容改善を図る。 ・パワーポイントにより視覚的にアピールすることで学生の理解度の向上に努めつつ、一方的な講義形態にならないように、板書を交えつつ学生との対話を図る。 ・全講義を通じて数回コンセプトマップを学生に作成させる機会を設ける。それを通じて学生に知識の整理をおこなってもらい、同時に学生たちの理解状況を確認する。 ・哲学には難解な語句や抽象的な概念が伴いがちだが、毎回の講義タイトルも含め、平易な言葉で講義をおこなう。 |
その他 |
キーワード | 哲学入門、心の哲学 |
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Key Word(s) | Introduction to philosophy, Philosophy of mind |
学習内容 | 第1回:イントロダクション 第2回:心にかたちはあるのか(実体二元論) 第3回:赤色を見るとはどういうことか(性質二元論) 第4回:「痛み」はなにを意味しているのか(行動主義) 第5回:脳と心はおなじなのか(同一説) 第6回:コンピュータに心はあるのか(機能主義) 第7回:「心」を捨て去るべきなのか(消去主義) 第8回:「心」は便利な道具なのか(解釈主義) 第9回:前半のまとめ 第10回:心はどうやってなにかをあらわすのか(表象) 第11回:生まれつきあるとはどういうことか(生得性) 第12回:私たちは相手をどうやって理解しているのか(他者理解) 第13回:心の境界はどこなのか(拡張された心) 第14回:後半のまとめ 第15回:これまでの議論をふりかえる ※ただし受講者の関心や理解度に応じて内容を部分的に変更することがあります。 |
学習課題(予習・復習) | ・「哲学」というと難解なイメージを持ってしまうかもしれませんが、哲学者たちが考え、悩んできたことは、私たちが日常的に直面する問題と変わりません。講義の予習のために資料を配布しますが、それを読むときには、言葉の難しさに惑わされず、自分がふだん思っていることにつなげて理解するように意識しましょう。 ・ただレジュメを読むだけでなく、講義中に自分で考えたことをレジュメに書き込むようにしましょう。復習の際に読み返してみて疑問に思ったことは、レスポンスペーパーに記入して提出してください。 |
ナンバリングコード(試行) | LIPHIL1 |
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※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら