シラバスの詳細な内容を表示します。
→ 閉じる(シラバスの一覧にもどる)
開講年度 | 2017 年度 | |
---|---|---|
開講区分 | 工学部物理工学科 ・基礎教育 | |
受講対象学生 |
学部(学士課程) : 2年次 |
|
選択・必修 | 選択 選択科目 |
|
授業科目名 | 物理数学 III | |
ぶつりすうがく III | ||
Physical Mathematics III | ||
単位数 | 2 単位 | |
他学部・他研究科からの受講 |
他学科の学生の受講可, 他学部の学生の受講可 |
|
市民開放授業 | 市民開放授業ではない | |
開講学期 |
後期 |
|
開講時間 |
木曜日 7, 8時限 |
|
開講場所 | ||
担当教員 | 松永守(非常勤講師;元工学部教員) | |
MATSUNAGA, Mamoru |
授業の概要 | 量子力学を学ぶ上で必須のHilbert空間とその上の線形演算子について初等的な解説をする。また、物理学の色々な局面で現れる偏微分方程式と特殊関数について、例を用いながら説明する。 |
---|---|
学習の目的 | 関数を無限次元線形空間中のベクトル、微分や積分という演算を無限次元線形空間中の「行列」として把握出来るようになることを目的とする。 |
学習の到達目標 | 量子力学を学ぶために必要な数学力を身につけることにより、大学数学に馴染み、応用が出来るようになること。例をとおして、特殊関数や直交関数系についても解析出来るようにもなること。 |
ディプロマ・ポリシー |
|
授業の方法 | 講義 演習 |
授業の特徴 | |
教科書 | 1年生のときの線形代数学の教科書. 小野寺嘉孝著「物理のための応用数学」(裳華房). |
参考書 | 中原幹夫「量子物理学のための線形代数」(培風館,2016年). R. Courant and D. Hilbert, "Methods of Mathematical Physics" Vols. 1&2 (Wiley, New York, 1989). |
成績評価方法と基準 | 定期試験:90%、レポートおよび課題10% |
オフィスアワー | 随時。メールで予約が便利。 |
受講要件 | 微分積分学I, II、線形代数学I, II 、物理数学 I、物理数学 II を履修していること。 |
予め履修が望ましい科目 | 受講要件に同じ。 |
発展科目 | 量子力学 |
授業改善への工夫 | 授業中の反応だけではなく,宿題レポートおよび中間・期末試験の出来具合を見ながら,受講生の理解度に即した授業を心がけている。 |
その他 |
キーワード | 線形代数学、Hilbert空間、演算子、スペクトル分解、偏微分方程式、特殊関数 |
---|---|
Key Word(s) | linear algebra, Hilbert space, operators, spectral decomposition, partial differential equations, special functions, |
学習内容 | 第1回 量子力学を学ぶための数学1:置換、行列式とその性質、逆行列、直交変換 第2回 量子力学を学ぶための数学2:行列の固有値と固有ベクトル 第3回 量子力学を学ぶための数学3:複素ベクトルとその内積、Schmidtの直交化、Hermite行列 第4回 量子力学を学ぶための数学4:Hermite行列のユニタリー変換による対角化(その1) 第5回 量子力学を学ぶための数学5:Hermite行列のユニタリー変換による対角化(その2) 第6回 量子力学を学ぶための数学6:応用例(その1)連成振動子と基準座標 第7回 量子力学を学ぶための数学7:応用例(その2)多変数正規分布 第8回 量子力学を学ぶための数学8:トレースとその性質、射影子、テンソル積 第9回 量子力学を学ぶための数学9:Hilbert空間についてのコメント、Schwarzの不等式、 Percevalの不等式、Besselの等式、完全性 第10回 量子力学を学ぶための数学10:直交関数系 第11回 量子力学を学ぶための数学11:例としてのLegendreの多項式(その1) 第12回 量子力学を学ぶための数学12:例としてのLegendreの多項式(その2) 第13回 量子力学を学ぶための数学13:Hilbert空間とその上の線形演算子(その1) 第14回 量子力学を学ぶための数学14:Hilbert空間とその上の線形演算子(その2) 第15回 量子力学を学ぶための数学15:Hilbert空間とその上のHermite演算子 第16回 定期試験 |
学習課題(予習・復習) | シラバスに基づき、毎回予習をすること。また、講義中に出された演習問題を解くこと。 |
ナンバリングコード(試行) | EN-PHYS-2 |
---|
※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら