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開講年度 | 2017 年度 | |
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開講区分 | 人文学部文化学科 | |
受講対象学生 |
2012年度以降入学生用(文化) 学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次 |
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選択・必修 | ||
授業科目名 | 比較思想 | |
ひかくしそう | ||
Comperative Philosophy | ||
単位数 | 2 単位 | |
受講対象学生 |
2011年度以前入学生用(文化) 学部(学士課程) : 1年次, 2年次, 3年次, 4年次 |
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選択・必修 | ||
授業科目名 | 比較思想 | |
ひかくしそう | ||
Comperative Philosophy | ||
単位数 | 2 単位 | |
他学部・他研究科からの受講 |
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市民開放授業 | 市民開放授業ではない | |
開講学期 |
前期 |
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開講時間 |
火曜日 9, 10時限 |
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開講場所 | ||
担当教員 | 片倉 望(人文学部) | |
KATAKURA,Nozomi |
授業の概要 | エジプトの『アニのパピルス』、旧約聖書、新約聖書の『ナグ・ハマディ写本』、涅槃系の仏典、『荘子』等を資料とし、世界の思想の根底にある人間観、死生観を概観し、その比較、考察を行う。 |
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学習の目的 | 適当な概説書を、これまた適当にコピペしてネット上に展開されている根拠のない東西思想、東西宗教の解説のいい加減さを見破る。 |
学習の到達目標 | 資料からものを考えていく力を身につける。 |
ディプロマ・ポリシー |
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授業の方法 | 講義 |
授業の特徴 | |
教科書 | 適宜、資料をプリントにて配付する。 |
参考書 | 『世界の人間観』Ⅰ・Ⅱ(学陽書房) |
成績評価方法と基準 | 授業態度40%、定期試験60% |
オフィスアワー | 講義終了後、一時間程度。 |
受講要件 | |
予め履修が望ましい科目 | |
発展科目 | |
授業改善への工夫 | |
その他 |
キーワード | 世界の人間観、死生観、倫理観。 |
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Key Word(s) | |
学習内容 | 世界の「四大思想」という言い方がある。四大文明から連想された言葉とも思われるが、そこでは、エジプト、メソポタミアは除かれていて、代わりにユダヤとギリシアが含まれている。そもそも、四大文明という呼称には、それ自体問題があり、エジプト、メソポタミアと他の二者との間には、ざっと2000年ものタイムラグがある。従って、ギリシア、ユダヤ、インド、中国の思想を並列に扱うという研究の立場は、ほぼ同時代にそれぞれの文明が排出した思想家、文献を考慮に入れるなら、それなりに納得できないものではない。とは言え、ギリシア、ユダヤの思想には、実はそれ以前に隆盛を極めたエジプトの思想が多くの影響を与えているのであり、また、ギリシア、ユダヤの思想が融合的に展開したものとしては、グノーシス派のキリスト教の思想がある。近年、エジプトの死生観を知る好個の資料として『アニのパピルス』が、また、グノーシス派の思想を知る資料としては、『ナグ・ハマディ写本』『ユダの福音書』等が出土し、既に多くの研究者の手によってその研究成果と本文の注釈、及び、全文の写真、翻訳等が上梓されている。そこで本講義では、これらの一次資料と研究成果と踏まえ、世界の四大思想の人間観、及び死生観を概観してみることとしたい。 第一回 比較思想イントロ 四大文明と四大思想 第二回 エジプトの死生観・心身観(1)ピラミッド・テキストとコフィン・テキスト 第三回 エジプトの死生観・心身観(2)『死者の書』とは何か 第四回 エジプトの死生観・心身観(3)アニのパピルス 第五回 ユダヤの死生観・心身観(1)旧約『聖書』の文献学 第六回 ユダヤの死生観・心身観(2)ノアの箱舟と「ギルガメッシュ叙事詩」 第七回 ユダヤの死生観・心身観(3)「出エジプト記」の真実 第八回 原始キリスト教の死生観・心身観(1)新約『聖書』の文献学 第九回 原始キリスト教の死生観・心身観(2)「ナグ・ハマディ写本」を資料として 第十回 原始キリスト教の死生観・心身観(3)「マグダラのマリア福音書」と「ユダの福音書」 第十一回 原始仏教の死生観・心身観(1)仏陀の生涯とその思想 第十二回 原始仏教の死生観・心身観(2)『サンユッタ・ニカーヤ』の悪魔と新約『聖書』の悪魔 第十三回 古代中国思想の死生観・心身観(1)儒家 第十四回 古代中国思想の死生観・心身観(2)道家『荘子』を中心として 第十五回 四大思想の死生観と心身観とを通観して |
学習課題(予習・復習) |
ナンバリングコード(試行) | HU-CLTR2 |
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※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら