三重大学ウェブシラバス


シラバス表示

 シラバスの詳細な内容を表示します。

→ 閉じる(シラバスの一覧にもどる)

科目の基本情報

開講年度 2024 年度
開講区分 工学部分子素材工学科/総合工学科応用化学コース ・専門教育
受講対象学生 学部(学士課程) : 3年次
選択・必修 選択必修
授業科目名 電気材料化学
でんきざいりょうかがく
Electrochemical Materials Science
単位数 2 単位
ナンバリングコード
EN-INAN-3
開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間 月曜日 3, 4時限
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所

担当教員 今西 誠之(工学部総合工学科応用化学コース)

IMANISHI, Nobuyuki

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 電気化学は電気を帯びた粒子であるイオンの化学的な振る舞いを理解する学問分野であるが、特殊なものではなく学術面・応用面を限らないごく普遍的な現象である。電気化学反応は化学反応の一種で熱力学や反応速度論が重要であることはいうまでもないが、それ以外に材料科学や界面化学などと密接に関わる総合的学問領域といえる。その理解は実際に目に見える化学反応の理解に直接つながるものである。また反応によって化学と電気エネルギーの相互変換が行われるので様々な応用が生み出されている。関連する材料科学的な側面についても学習する。
学修の目的 基本的な学習の項目として、電気化学デバイスの「電圧」と「電流」を正しく理解することを最大の目的とする。電圧は化学反応における熱力学を基礎とし、電流は同じく反応速度論を基礎とする。これら物理化学の主要項目が電圧や電流の描写にどのように利用されているのか、電気化学が発展してきた流れを学習する。さらに、反応場である界面の構造を理解すること、材料がデバイスへ応用される場合の課題などを学ぶ。
学修の到達目標 材料の行う化学反応の一種である電気化学反応を熱力学と速度論の両面で理解できるようになることが必要である。それぞれ基本的な式にNernstの式とButler-Volmer式があり、これらが使えるようになること。
材料科学の基礎的理解を得ること。固体化学という名前は目新しいかも知れないが、材料科学に含まれる重要な分野である。それらを、まとまった体系として身につけておくことは、工学部の出身者としていずれ役立つものと思われる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 社会人としてふさわしい幅広い教養をもつ。化学の研究者・技術者として、基本的な専門知識を修得している。【知識・理解】
 自然現象を化学の観点から論理的に説明できる。科学技術や社会活動に関する問題を化学の観点から思考できる。【思考・判断】
 化学に関する技術や知識について、自主的かつ継続的に学習できる。【興味・関心】
 科学技術による社会への貢献や自然に与える影響について考えようとする姿勢を備えている。【態度】
 化学の問題に関する研究や開発を計画的に進め、まとめることができる。【技能・表現】

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  •  主体性
考える力
  •  幅広い教養
  •  専門知識・技術
  •  論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  •  問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

○ JABEE 関連項目
成績評価方法と基準 出席7割以上原則とし、定期試験100%で評価する。
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

英語を用いた教育

授業アンケート結果を受けての改善点 学生の授業評価アンケートに基づき改善する。
教科書 使用しない
参考書 現代電気化学(田村英雄・松田好晴共著、培風館)
オフィスアワー 月曜日~金曜日18:00以降。場所:総合研究棟I、2階206号室
受講要件
予め履修が望ましい科目 無機化学AB、 物理化学ABC
発展科目
その他

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 電池、電気分解、電極、電解質、電池材料
Key Word(s) battery, electrolysis, electrode, electrolyte, battery material
学修内容 第1回 導入教育
 電気化学の定義と技術用語の説明
第2回 電池の起電力と電極電位Ⅰ
 電極電位と物質の静電ポテンシャルについて概説する。
第3回 電池の起電力と電極電位Ⅱ
 電気化学を熱力学的観点から解釈する.Nernstの式の学習。
第4回 電池の起電力と電極電位Ⅲ
 電極・電解質界面構造について学習する。
第5回 電池の電解液
 水溶液の電位窓について学習する。
第6回 濃淡電池と液間電位
 濃淡電池の機構について学習する。
第7回 電極反応速度論Ⅰ
 反応速度から説き起こして電極反応速度を表すバトラー・フォルマーの式を導く。
第8回 電極反応速度論Ⅱ
 バトラー・フォルマー式から導かれるいくつかの近似式について学習する。
第9回 電極反応速度論Ⅲ
 物質移動過程が律速段階となる場合の電極電位の変化を導く。
第10回 電解質論
 電解質の導電率について学習する。
第11回
 輸率の概念について学習する。
第12回 一次電池と燃料電池Ⅰ
 一次電池と使用される材料について学習する。
第13回 一次電池と燃料電池Ⅱ
 燃料電池と使用される材料について学習する。
第14回 二次電池
 二次電池と使用される材料について学習する。
第15回 まとめ
事前・事後学修の内容
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

Copyright (c) Mie University