三重大学ウェブシラバス


シラバス表示

 シラバスの詳細な内容を表示します。

→ 閉じる(シラバスの一覧にもどる)

科目の基本情報

開講年度 2024 年度
開講区分 生物資源学研究科(博士後期課程)生物圏生命科学専攻
受講対象学生 大学院(博士課程・博士後期課程) : 1年次, 2年次, 3年次
2024年度入学生より科目名称が「機能性糖鎖工学」から「機能性糖質工学」に変更になりました。
選択・必修 選択
授業科目名 機能性糖鎖工学/機能性糖質工学
きのうせいとうさこうがく/きのうせいとうしつこうがく
Biofunctional Glycotechnology / Functional Glycoengineering
単位数 2 単位
ナンバリングコード
BIOR-Life-7491-017
開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間
開講時間は掲示あるいはメールにて周知します。
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 開講場所は掲示あるいはメールにて周知します。

担当教員 岡﨑 文美 (生物資源学研究科 生物圏生命科学専攻)

OKAZAKI, Fumiyoshi

実務経験のある教員 【教員名】 岡﨑 文美
【実務経験】総合化学企業におけるバイオプロセス研究業務に従事.
【講義内容との関連性】総合化学企業において,微生物による代謝工学および酵素工学による化学製品の新製法研究および新規機能性物質の基礎研究に従事した.これら実務経験より得た知識および技術を活かし,酵素反応を基盤とする生体内の代謝反応の基礎に関する理解を目指すとともに,社会との繋がりを意識した実学的教育を行う.

SDGsの目標
連絡事項 2024年度入学生より科目名称が「機能性糖鎖工学」から「機能性糖質工学」に変更になりました。

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 生鮮魚介類およびそれらの加工製品の中には,体に対する種々の機能を持つ物質が存在し,これらが複合的に働くことにより健康に影響を与える。これらの物質のうち,特に糖鎖の重要性について論じ,さらに糖鎖の構造と生理活性の関係および生体内での役割について解説し,また糖鎖を用いた除菌剤の開発について安全性と共に解説する.
(DP,CPとの関連)この講義は,三重大学の教育目標である4つの力「感じる力」「考える力」「コミュニケーション力」を身に付けるため,生物資源学部のDPである(3) 科学的で論理的な思考を展開する力および計画的に問題の解決に取り組む資質の習得を目指す。
学修の目的 本講義を履修すると、生鮮魚介類およびそれらの加工製品の中に存在する糖鎖および複合糖質が,体に対する種々の機能を持ち,複合的に働くことにより健康に影響を与えることについての基礎的な理解を得ることができる。さらに,これらの重要性や,糖鎖工学の現状など安全性の概念と関連させた知識を得ることができる。
学修の到達目標 生鮮魚介類およびそれらの加工製品中に存在する糖鎖の種々の生理機能の重要性およびそれらの化学的・構造学的なアプローチの方法,さらに魚体における生理的効果特に免疫効果について理解できるようになる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  •  問題発見解決力
  • ○心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 レポート100%として評価する.
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

問題提示型PBL(事例シナリオ活用含)
問題自己設定型PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業

英語を用いた教育

授業アンケート結果を受けての改善点 ・MoodleおよびTeamなどのグループウェアを活用して資料を事前に受講者間で共有する.
・受講者のプレゼンテーションスキルの向上を促し,受講者間の議論を促進する。
・発表内容に関する最近の研究トピックスを紹介し,興味を喚起する。
教科書 指定しない.
参考書 特論のトピックスに従い,随時指定する.
オフィスアワー 岡﨑 文美: 随時可(メール【okazaki@bio.mie-u.ac.jp】等で事前連絡のこと。),場所 719室
受講要件
予め履修が望ましい科目
発展科目 特別講義(先進生命化学),課題研究,特別演習
その他

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 食品, 水産物, 安全性, 機能性, 化学的・構造学的解析方法
Key Word(s) Food, Marine foods, Food component, Biofunctional olygosaccharides, Structure of olygosaccharide, Glycotechnology
学修内容 英文文献紹介や資料の収集などをセミナー形式で行う.
関連した文献(報告および Review を含めて約15報)は,講義開始時に提示する.

第1回.糖鎖とは何か?
第2回.生体内における糖鎖の重要性
第3回.糖鎖と生理機能
第4回.糖鎖の構造と生理機能の関連性
第5回.タンパク質および糖鎖の構造解析法
第6回.1~5回の振り返り
第7回.糖タンパク質中の糖鎖の生理機能の評価法とは?
第8回.糖鎖研究の世界的動向
第9回.糖鎖研究の基本概念
第10回.オリゴ糖と多糖における生理機能の違い
第11回.オリゴ糖と多糖における構造解析の違い
第12回.オリゴ糖の生理機能評価の困難性について
第13回.生物による含有オリゴ糖の分化と生理機能の変化について
第14回.膜タンパク質が含有するオリゴ糖の生理機能の重要性について
第15回.1~14回の講義についてのまとめ質疑応答
事前・事後学修の内容 事前学習:指定した文献 の和訳とそれを用いたレポート作成 (30時間)
事後学習:和訳およびレポートの点検および議論後に判明した理解不足の点の把握と理解向上のための文献検索とその和訳 (30時間)

第1回.事前 生体内の糖鎖について
    事後 生体内の糖鎖と生理機能の概念について
第2回.事前 糖鎖の生理機能について
    事後 糖鎖の生理機能の評価法について 
第3回.事前 糖鎖の生理機能に関する科学的指標
    事後 糖鎖の生理機能評価の困難性について
第4回.事前 糖鎖の構造と生理機能の関連性について
    事後 糖鎖の構造と生理機能の評価法
第5回.事前 糖タンパク質の構造について
    事後 タンパク質および糖鎖の構造解析法
第6回.事前 1~5回の振り返り
    事後 理解不足の点の復習
第7回.事前 糖鎖の生理機能の評価法につて
    事後 種々の”生理機能”の基本概念
第8回.事前 糖鎖研究の世界的動向
    事後 我が国における糖鎖研究の動向
第9回.事前 糖鎖研究の基本概念について
    事後 糖鎖研究の問題点について
第10回.事前 オリゴ糖と多糖の構造の違い
    事後 オリゴ糖と多糖における生理機能の違いについて
第11回.事前 オリゴ糖と多糖における構造解析法の違い
    事後 オリゴ糖の構造解析法の進め方について
第12回.事前 オリゴ糖の生理機能評価の困難性について
    事後 オリゴ糖画分に混在する物質について
第13回.事前 生物が含有するオリゴ糖の分化と多様性について
    事後 生物種による含有オリゴ糖の分化と生理機能の変化について
第14回.事前 膜タンパク質と含有オリゴ糖の関連について
    事後 膜タンパク質が含有するオリゴ糖の生理機能の重要性について
第15回.事前 1~14回の講義についてのまとめ
    事後 問題点と理解度の確認
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

Copyright (c) Mie University