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科目の基本情報

開講年度 2024 年度
開講区分 生物資源学研究科(博士前期課程)資源循環学専攻
受講対象学生 大学院(修士課程・博士前期課程・専門職学位課程) : 1年次
資源循環学専攻対象
選択・必修 選択
授業科目名 土壌圏生物機能学特論
どじょうけんせいぶつきのうがくとくろん
Advanced Soil and Environmental Sciences
単位数 2 単位
ナンバリングコード
BIOR-Reso-5271-003
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期

開講時間 水曜日 1, 2時限
受講者数および授業計画によって変更する場合がある。その場合は受講者と連絡を取り、協議する。なお,基本的に土壌圏生物機能学研究室で実施している研究内容のレクチャーであり,当研究室の院生を想定した内容である。
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 212号室を予定している(事前にメールで連絡する)。学生数などの状況によりオンライン授業に変更する。

担当教員 水野 隆文(生物資源学研究科資源循環学専攻)

Mizuno Takafumi

SDGsの目標
連絡事項 土壌圏生物機能学の大学院生を想定した内容としている。

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 土壌は作物生産の土台となるばかりでなく、陸上生態系の基盤を形成し、また人が住む環境 の基礎となる。本授業では、人間の諸活動が土壌に与える影響を述べるほか、重金属汚染が人間に与える影響、高重金属環境に分布する植物などについて学習し、さらに金属集積植物などを用いた土壌浄化法(ファイトレメディエーション)や植物を用いた鉱物 資源回収(ファイトマイニング)、緑化に関連する授業を行う。またこれらに関連する植物の生理特性や土壌学の観点から授業を行う。さらに授業に関連するテーマについて学生がまとめ、発表する。
学修の目的 土壌を中心とした環境汚染とその対策技術について知識を得る。また植物による環境浄化(ファイトレメディエーション)の基礎となる蛇紋岩植物および重金属集積性植物について学ぶほか、不良土壌に対する耐性をもった植物の利用例(貴金属回収、緑化など)についての知見を得る。
学修の到達目標 地球上の物質循環と食糧・環境問題を多角的に理解するための、土壌環境に関するより深い学力の涵養を図る。また,土壌圏生物機能学研究室で行っている蛍光X線分析に関する基礎レクチャーを兼ねており,当研究室大学院生などが本技術を修士研究に利用できることを目指す。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  •  共感
  •  主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  •  論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  • ○心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 受講実績50% 課題50%
なお,課題とは授業で行う論文発表であり,プレゼンの内容により評価する。
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

問題提示型PBL(事例シナリオ活用含)
問題自己設定型PBL
プロジェクト型PBL
実地体験型PBL

特色ある教育

キャリア教育の要素を加えた授業
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業アンケート結果を受けての改善点 授業の進め方について受講生から意見を問い、その都度取り入れる。
教科書 特になし
参考書 オーム社 地球環境テキストブック 「環境科学」 吉原利一 編 
オフィスアワー 授業後適宜
212号室を予定している(事前にメールで連絡する)
受講要件 特になし。
予め履修が望ましい科目 植物栄養学、土壌学、無機化学
発展科目 特になし
その他

授業計画

MoodleのコースURL https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=10703
キーワード 土壌環境、環境保全、環境破壊、ファイトレメディエーション、ファイトマイニング、緑化
Key Word(s) Soil environment, environmental protection, environmental pollution, phytoremediation, phytomining,revegitation
学修内容 第1回:日本における重金属汚染の歴史
第2回:食品の重金属含有レベルと健康被害
第3回:重金属性不良土壌と植物(蛇紋岩土壌を例に)
第4回:重金属超集積性植物(hyperaccumulator)の定義と種類
第5回:植物による土壌浄化ーファイトレメディエーションー①ファイトレメディエーションとは?ファイトレメディエーションの実際
第6回:ファイトレメディエーション②植物による大気・水質の浄化、遺伝子組み換え技術とファイトレメディエーション
第7回:植物を用いた金属資源の回収(ファイトマイニング):ファイトマイニングとは?ファイトマイニングの実際
第8回:土壌圏生物機能学研究室での研究①コシアブラのMn超集積性とファイトレメディエーション,ファイトマイニングの可能性
第9回:土壌圏生物機能学研究室での研究②鳥羽市菅島の蛇紋岩植生研究
第10回:土壌圏生物機能学研究室での研究③植物のニッケル過剰メカニズムに関する研究
第11回:土壌圏生物機能学研究室での研究④イブキジャコウソウによる緑化研究
第12回:土壌圏生物機能学研究室での研究⑤蛍光X線分析による野生植物の元素集積データベースとその活用
第13回:最近の研究事例の紹介①ー学生によるプレゼンテーション
第14回:最近の研究事例の紹介②ー学生によるプレゼンテーション
第15回:最近の研究事例の紹介③ー学生によるプレゼンテーション
事前・事後学修の内容 授業で使うスライドを配布する。また蛇紋岩土壌や蛇紋岩植物などについては、
あらかじめ以下の英語論文を読んでおくことが望ましい。
Nishanta Rajakaruna and Bob Boyd, Serpentine Soils

http://scholarworks.sjsu.edu/cgi/viewcontent.cgi?article=1053&context=biol_pub

授業後半は前半でレクチャーした内容に関連した論文を受講者が各自入手し、プレゼンする。
水野によるレクチャーへの出席および研究紹介のプレゼンテーションにより成績を評価する。

授業の事前準備:各回の授業内容に関する英語論文を入手し,各自で翻訳し,予習する(各回2時間)
事後学習:各回で配布した内容の論文を各自で入手し,内容を把握する(各回2時間)
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

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