三重大学ウェブシラバス


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科目の基本情報

開講年度 2024 年度
開講区分 工学部分子素材工学科/総合工学科応用化学コース ・専門教育
受講対象学生 学部(学士課程) : 3年次
選択・必修 選択
授業科目名 応用化学特別講義Ⅱ
おうようかがくとくべつこうぎⅡ
Special Lecture II
単位数 1 単位
ナンバリングコード
EN-OTCH-2
開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間
火曜日 7, 8, 9, 10時限 (講義日指定)
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所

担当教員 秋田谷 龍男(非常勤講師)

AKITAYA, Tatsuo

実務経験のある教員 秋田谷 龍男
北大薬学部卒業、学位取得後、化成品製造業の研究所に勤務、新規体外診断用医薬品開発のための基礎研究に従事。カリフォルニア大学アーバイン校発生生物学センターで基礎研究に従事後、同校内に設立された企業研究所での研究を経て、病態関連mRNA検出キット製品等を開発、上市に至る。学術支援・海外研究機関との提携推進業務の後、退社、アカデミアに籍を移し、京大理学部研究員、名城大薬学部准教授、旭川医科大医学部教授を経て定年退職。現在は非常勤講師や薬剤師として勤務。企業における製品化研究と市販後支援の全過程を経験し、さらに大学で研究と教育に従事したことから、学生に企業と大学での研究の違い、製品化のプロセスを通して研究と社会との関係について具体的に解説できる。

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要  薬理学(機能形態学(解剖学・生理学)の解説を含む)と製剤学の概要紹介を通して、生物化学/分子生物学、物理化学、有機化学と医薬品との関係を説明する。技術だけでなく背景にある法規制や市場についても紹介し、保健衛生・健康食品産業との関連にも言及する。
学修の目的  生物化学/分子生物学その他の基礎技術が医薬品・保健衛生・健康食品産業技術にどのように貢献しているか、およびその将来性について理解できる。
学修の到達目標  生物化学/分子生物学その他の基礎技術と医薬品・保健衛生・健康食品産業技術との関係を説明でき、応用可能性について考察できる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○社会人としてふさわしい幅広い教養をもつ。化学の研究者・技術者として、基本的な専門知識を修得している。【知識・理解】
○自然現象を化学の観点から論理的に説明できる。科学技術や社会活動に関する問題を化学の観点から思考できる。【思考・判断】
○化学に関する技術や知識について、自主的かつ継続的に学習できる。【興味・関心】
○科学技術による社会への貢献や自然に与える影響について考えようとする姿勢を備えている。【態度】
○化学の問題に関する研究や開発を計画的に進め、まとめることができる。【技能・表現】

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  • ○心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

○ JABEE 関連項目
成績評価方法と基準  小レポート(4回、授業の個別の内容に関する小課題)40%、本レポート(1回、授業内容全般への理解を問うもの)60%とし、出席状況も考慮する。
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業

英語を用いた教育

授業アンケート結果を受けての改善点 授業アンケート結果等を次年度以降の講義に反映する予定である。
教科書 特に指定しない。
参考書 ・NEW薬理学(改訂第7版)/田中 千賀子 (編集), 加藤 隆一 (編集), 成宮 周 (編集)
/出版社 ‏ : ‎ 南江堂
・薬の基本とはたらきがわかる薬理学/柳田 俊彦 (編集)/出版社 ‏ : ‎ 羊土社
・標準生理学 第9版 (Standard Textbook)/本間 研一 (著)/出版社 ‏ : ‎ 医学書院
・カラー図解 人体の正常構造と機能 全10巻縮刷版【電子書籍つき】改訂第4版/坂井 建雄 (編集), 河原 克雅 (編集)/出版社 ‏ : ‎ 日本医事新報社
・基礎と臨床をつなぐ 物理薬剤学・製剤学/深水 啓朗 (著, 編集)/出版社 ‏ : ‎ 南山堂
・添付文書がちゃんと読める薬物動態学/山村 重雄 (著), 竹平 理恵子 (著)/出版社 ‏ : ‎ じほう
・医薬品開発入門 第4版/古澤 康秀 (監修, 著), 大室 弘美 (著), 児玉 庸夫 (著), 成川 衛 (著)/出版社 ‏ : ‎ じほう
・図解即戦力 医薬品業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書[改訂2版]/松宮 和成 (著)/出版社 ‏ : ‎ 技術評論社
・図解即戦力 食品衛生管理のしくみと対策がこれ1冊でしっかりわかる教科書-HACCP対応-/今城 敏 (著)/出版社 ‏ : ‎ 技術評論社
オフィスアワー 非常勤講師のため、質問・意見等はメールで受け付けます。世話役の先生:教務委員
受講要件 特になし
予め履修が望ましい科目 特になし
発展科目 特になし
その他

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 神経系・細胞間(内)情報伝達物質・薬物受容体・医薬品・薬理学・機能形態学・製剤学・薬物動態・化粧品・健康食品・薬機法・衛生
Key Word(s) nervous system, chemical transmitter (mediator), drug receptor, pharmacology, anatomy, physiology, pharmaceutical science, pharmacokinetics, medicine, cosmetics, health food products, pharmaceutical and medical device act, hygiene
学修内容 1.研究と開発(基礎研究と製品化研究)-企業研究者と大学・研究機関の研究者
2.健康と医療/衛生と感染症/食餌と薬/薬と毒/民間薬・漢方薬と合成医薬品
3.医薬品とは何か。医薬部外品・化粧品・機能性食品・サプリメントとの違いは何か。
4.医療・保健衛生における“安全”の概念/消毒・殺菌・滅菌の違い
5.医薬品と食品の背景にある法規制/薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)・HACCP(ハサップ)
6.麻薬・向精神薬・覚せい剤・デザイナーズドラッグ(違法ドラッグ)とは何か
7.処方箋医薬品と一般(OTC:Over-The-Counter)医薬品/生薬・生物学的製剤/日本薬局方
8.薬の効き方-「薬力学」的側面と「薬動力学」的側面
9.「生物薬剤学」と「薬物動態(解析)学」
10.「物理薬剤学」と「製剤学」
11.薬はどのように作用するのか。「薬理学」の発展と薬理分子機構の現代的理解。
12.プロドラッグ/DDS(Drug Delivery System:薬物送達システム)
13.薬理学概論1-自律神経系と薬
14.薬理学概論2-中枢神経系と薬
15.薬理学概論3-ホルモンと薬/性差と薬
16.薬理学概論4-細胞間(内)情報伝達物質と薬/免疫と薬
17.薬理学概論5-がんと薬
18.薬理学概論6-感染症と抗生剤
19.分子生物学/生物化学の発展がもたらした近年の医薬品の進歩~テーラーメード医療・再生医療・分子標的薬・細胞医薬品
20.医薬品の開発/リード化合物のスクリーニング/医薬品合成/臨床試験
21.医薬品の上市(製造承認申請・薬価収載/製造・流通(販社)/販売・販売促進・MR/競合1(先発薬・ジェネリック薬)/競合2(海外新薬の国内導入・製薬企業の国内外格差とHarmonization)/PMS(Post Marketing Surveillance:市販後調査)
22.医療従事者の役割と責任/背景にある法規制/診断-処方-調剤-投薬/「医薬分業」とは何か
23.医療の仕組みと投薬/「処方箋」とは何か。「添付文書」とは何か。
24.分子生物学的世界観(一分子還元論)だけで医療技術は完成するか?
25.従来の生物化学・分子生物学では重視されず、近年注目され始めている話題
26.基礎化学から総合科学としての医療科学への貢献と応用発展
27.医師・看護師(病院)と薬剤師(薬局・一般医薬品販売業)との関係/理学部・工学部・農学部出身者と医薬品の研究開発・製造技術との関係
以上の内容について4日間に分けて触れていくことを予定している。また、各項目は相互の関連性などを考慮して解説するので、講義の順序とは一致しないところがある。
事前・事後学修の内容 事前にMoodleにアップロードされた資料があれば目を通しておいてください。
授業の内容の復習、レポート課題のための補足学修を行ってください。
事前学修の時間:60分/回    事後学修の時間:60分/回

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