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科目の基本情報

開講年度 2024 年度
開講区分 医学系研究科(修士課程・博士前期課程)看護学専攻
受講対象学生 大学院(修士課程・博士前期課程・専門職学位課程) : 1年次
選択・必修 必修
CNSコースは必須、修士論文コースは選択
授業科目名 精神看護学特論Ⅴ
せいしんかんごがく とくろん ご
Psychiatric and Mental Health Nursing Ⅴ
単位数 2 単位
ナンバリングコード
開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 看護学科棟

担当教員 ○片岡 三佳(医学部看護学科), 田村 裕子(同), 岡田 元宏(医学部医学科, 医師), 岡田 佳詠(国際医療福祉大学成田看護学部), 伊藤 環(愛知県医療療育総合センター 精神看護専門看護師)

KATAOKA, Mika, TAMURA, Yuko, OKADA, Motohiro, OKADA, Yoshie, ITO, Tamaki

実務経験のある教員 ○片岡 三佳, 田村 裕子. 岡田佳詠は看護師として精神科病院での勤務経験があり,岡田 元宏は精神科医師、伊藤 環は専門看護師として勤務しており、その経験から教授する。

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 精神的な問題を抱えた人に対して、精神看護専門看護師としてCareとCureを融合した高度な看護実践ができるように、心理・社会的療法の背景になる理論と実践について、講義と自己学習を統合したプレゼンテーション、教員および受講生同士による討議、認知行動療法、心理教育の理論の演習を通して、実践できる能力を修得する。また、最新の知識を得て、専門看護師として自己の治療的活用法を探究する。
学修の目的 精神看護の実践の場で出会う主な疾患とその治療法について最新の知見を得て、治療の効果およびその限界を理解し、臨床看護における介入のあり方について探求する。
学修の到達目標 1. 心理・社会的療法の背景になる理論と技法を理解することができる。
2. 心理・社会的療法の活用方法を説明することができる。
3. 認知行動療法、心理教育の理論と実際を理解し、説明することができる。
4. 心理・社会的療法の実際事例を考察し、今後の課題を述べることができる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  • ○リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  • ○心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 プレゼンテーション(40%)、課題レポート(30%)、講義・演習への参加態度(30%)計100%(合計が60%以上で合格)
授業の方法 講義 演習

授業の特徴

PBL

プロジェクト型PBL

特色ある教育

プレゼンテーション/ディベートを取り入れた授業

英語を用いた教育

授業アンケート結果を受けての改善点
教科書 なし
参考書 ・浅井伸彦, 松本健輔(2021). はじめての家族療法:クライエントとその関係者を支援するすべての人へ, 北大路書房.
・Beck, Judth S.(2015). 認知行動療法実践ガイド 基礎から応用まで 第2版, 星和書店.
・堀越勝, 野村俊明(2012). 精神療法の基本 支持から認知行動療法まで, 医学書院.
・井上令一監修(2016). カプラン臨床精神医学テキスト DSM-5 診断基準の臨床への展開 第3版, メディカル・サイエンス・インターナショナル.
・前田ケイ(2013). 基本から学ぶSST 精神の病からの回復を支援する, 星和書店.
・西園昌久(2009). SSTの技法と理論-さらなる展開を求めて, 金剛出版.
・Winston, A.(2015). /大野裕他訳, 支持的精神療法入門, 医学書院.
・Yalom,ID.(1970).The Theory and Practice of Group Psychotherapy/岩田真理(2012). ヤーロム グループサイコセラピー 理論と実践, 西村書店.
・遊佐安一郎(1984). 家族療法入門 システムズ・アプローチの理論と実際, 星和書店.
オフィスアワー 毎週水曜日12:00~13:00
受講要件
予め履修が望ましい科目
発展科目 精神看護学特論Ⅵ
その他

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 心理・社会療法
Key Word(s)
学修内容 1.心理・社会的療法の概要:心理・社会的療法(薬物療法を除く精神科領域の治療)の概要
 精神療法の種類、心理社会的療法の理論的背景および基本的知識について学習する。さらに、治療を受けている人の心理面および行動を検討し、伴走者としての看護職のあり方、多職種との連携について討議する(片岡)
2.精神療法①:精神力動的精神療法
 力動的精神療法について具体的な事例を含めてプレゼンテーションし、対象理解を深め、支援を討議する(岡田 元)
3.精神療法②:支持的精神療法
 支持的精神療法について具体的な事例を含めてプレゼンテーションし、対象理解を深め、支援を討議する(岡田 元)
4. 認知行動療法 の概要
 認知・行動に関する理論、認知行動療法の理論的背景および基本的知識について学習する。うつ病への適応など(岡田 佳)
5. 認知行動療法 の実際
 認知行動療法の臨床場面での実際について学習する。その効果と看護師の役割について討議する(岡田 佳)
6. ジョイニングjoining
 ジョイニングの概念の講義を受け、事例を用いてジョイニングの視点を活用した支援について討議する(片岡)
7. 心理教育の概要
 脆弱性ストレス対処モデル、服薬心理教育についてプレゼンテーションし、看護職の役割を討議する(片岡)
8. 心理教育の実際
 心理教育を体験し、その効果と限界性について討議する(片岡)
9. 家族心理教育の概要
 家族心理療法の理論的背景および基礎的知識の講義を受け、看護の役割を討議する(伊藤)
10. 家族心理教育の実際
 家族心理療法の実際を体験し、その効果と限界性について討議する(伊藤)
11.作業療法:芸術療法
 作業療法、芸術療法についてプレゼンテーションし、その効果と限界、看護師の役割について討議する(片岡)
12.リラクゼーション法:自律訓練法" "リラクゼーション・自律訓練法の目的、意義、方法と適応
 リラクゼーション、自律訓練法の目的、意義、種類、方法と適応を学習し、看護職の役割を討議する(田村)
13.コーチング
 コーチングについてプレゼンテーションし、その効果と限界、看護師の役割について討議する(田村)
14.生活技能訓練(Social Skills Training:SST)
 SSTについてプレゼンテーションし、その効果と限界、看護師の役割について討議する(片岡)
15.セルフヘルプグループの活動
 セルフヘルプグループ、ピアサポート、自助グループ、サポートグループなど、ピア活動の有用性をプレゼンテーションし、看護職の役割を検討する(片岡)
事前・事後学修の内容 授業前の予習および復習
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

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