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科目の基本情報

開講年度 2024 年度
開講区分 医学系研究科(修士課程・博士前期課程)看護学専攻
受講対象学生 大学院(修士課程・博士前期課程・専門職学位課程) : 1年次
選択・必修 必修
CNSコースは必須、修士論文コースは選択
授業科目名 精神看護学特論Ⅳ
せいしんかんごがく とくろん よん
Psychiatric and Mental Health Nursing Ⅳ
単位数 2 単位
ナンバリングコード
開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 看護学科棟

担当教員 ○片岡 三佳(医学部看護学科), 北 恵都子(同), 岡田 元宏(医学部医学科, 医師)、望木 郁代(医学・看護学教育センター, 臨床心理士・公認心理師)、小野 悟(岐阜保健大学)

KATAOKA, Mika, KITA, Etsuko, OKADA, Motohiro, MOCHIKI, Ikuyo, ONO, Satoru

実務経験のある教員 ○片岡 三佳, 北 恵都子両名は精神科病院での勤務経験があり,岡田 元宏は精神科医師、望木 郁代は 臨床心理士・公認心理師、小野 悟は専門看護師での実務経験があり、その経験から教授する。

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 精神看護が目指す精神保健領域におけるリカバリーの考え方を理解し、精神的な問題を抱えた人とその家族、あるいはその人が所属する集団を対象に、精神看護専門看護師としてCareとCureを融合した高度な看護実践を行う際に用いられているアセスメントモデル(セルフケアモデル、Bio-Psycho-Socialモデルなど)および支援モデル(ストレングスモデルなど)について、講義と自己学習を統合したプレゼンテーション、教員および受講生同士による討議を通して学習を深める。
学修の目的 精神看護の実践の基盤となるアセスメントおよび支援モデルを学び、実践するための能力を高め、個人や集団の状況に沿った看護実践を探究する。
学修の到達目標 1. 精神看護が目指す精神保健領域におけるリカバリーの考え方を説明することができる。
2. 高度実践看護における精神看護のアセスメントおよび支援モデルの活用について説明することができる。
3. 理論を活用して精神看護のアセスメントを実践することができる。
4. 高度実践看護において用いる技法について説明することができる。
5. 精神看護専門看護師の6つの役割に基づく活動の実際について説明することができる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  • ○心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 プレゼンテーション(40%)、課題レポート(30%)、講義・演習への参加態度(30%)計100%(合計が60%以上で合格)
授業の方法 講義 演習

授業の特徴

PBL

プロジェクト型PBL

特色ある教育

プレゼンテーション/ディベートを取り入れた授業

英語を用いた教育

授業アンケート結果を受けての改善点
教科書 なし
参考書 ・安保寛明・武藤教志(2010). コンコーダンス-患者の気持ちに寄り添うためのスキル21, 医学書院.
・Brown, Catana(2001). Recovery and wellness : models of hope and empowerment for people with mental illness, Taylor./坂本明子(2012). リカバリ : 希望をもたらすエンパワーメントモデル, 金剛出版.
・Charles A. Rapp & Richard J. Goscha(2011). The Strengths Model: A Recovery - Oriented Approach to Mental Health Services, Third Edition. Oxford University Press/田中英樹訳(2014). ストレングスモデル 第3版 リカバリー志向の精神保健福祉サービス, 金剛出版.
・Edgar H. Schein/金井真弓訳(2009). 人を助けるとはどういうことか, 英治出版.
・Edgar H. Schein/金井壽宏監訳(2014). 問いかける技術 確かな人間関係と優れた組織をつくる, 英治出版.
・Mary Fran Tracy et al.(2022). Hamric & Hanson's Advanced Practice Nursing: An Integrative Approach 7th, ELSEVIER/中村美鈴他監訳(2020). 高度実践看護- 統合的アプローチ 第2版,へるす出版.
・南裕子, 稲岡文昭監修, 粕田孝行編(1987). セルフケア概念と看護実践 Dr.P.R.Underwood の視点から, へるす出版.
・Ragins, M.(2002). A Road to Recovery/前田ケイ監訳(2005).ビレッジから学ぶ リカバリーへの道 精神の病から立ち直ることを支援する, 金剛出版.
オフィスアワー 毎週水曜日12:00~13:00
受講要件
予め履修が望ましい科目
発展科目 精神看護学特論Ⅴ
その他

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 精神の健康、評価
Key Word(s)
学修内容 1. 精神疾患の診断(精神科診断学)
 精神疾患の診断方法について、DSM、 ICDに関する基礎的な知識、心理検査、脳波などを学習する(岡田)
2. 精神の健康状態の査定①
 Mental Status Examination(MSE)、Mental Health Examination(MHE)、Mental Health Assessment(MHA)、WHOーDAS2.0を用いた精神状態の査定について、基礎的な知識を学習する(小野)
3. 精神の健康状態の査定②
 Mental Status Examination(MSE)、Mental Health Examination(MHE)、Mental Health Assessment(MHA)、WHOーDAS2.0を用いた精神状態の査定について、実際について学習する(小野)
4. 精神の健康状態の査定③
 Mental Status Examination(MSE)、Mental Health Examination(MHE)、Mental Health Assessment(MHA)、WHOーDAS2.0を用いた精神状態の査定について、実際について学習する(小野)
5. 精神の健康状態の査定 ④:精神疾患の補助診断としての各種の検査:総論
 精神的な困難を抱える人を包括的にアセスメントするために用いられる各種検査の講義を受け、理解を深める(望木)
6. 精神の健康状態の査定 ⑤:精神疾患の補助診断としての各種の検査:実践
 精神的な困難を抱える人を包括的にアセスメントするために用いられる知能検査、人格検査、投影法などの心理検査について、基礎的知識と実際について学習する(望木)
7. 精神科面接と観察 ①:精神科面接法①
 精神科における面接方法および看護面接に関する基本的な知識、手順、流れとコミュニケーション、カウンセリングとの相違について学習する(片岡)
8. 精神科面接と観察 ②:精神科面接法②
 精神科における面接方法および看護面接に関して、模擬看護面接を実施する(片岡)
9. 精神科面接と観察 ③:精神科面接法 ③
 精神科における面接方法および看護面接に関して、模擬看護面接を実施する(片岡)
10. 精神科面接と観察 ④:精神科面接法 ④
 精神科における面接方法および看護面接に関して、模擬看護面接を実施する(片岡)
11. 心理社会面の評価 ①:心理社会面を評価する尺度 :QOL評価、生活能力および社会的機能の評価
 リエゾン精神看護に活用できるアセスメントツールを紹介し、有効性と限界を討議する(北)
12. 心理社会面の評価 ②:心理社会面を評価する尺度 :RAQ
 精神科訪問看護に活用できるアセスメントツールを紹介し、有効性と限界を討議する(片岡)
13. 精神機能の把握の実際①:精神機能のアセスメント ①
 これまでの授業を踏まえて、ペーパーペイシェントもしくは映像を用いて、精神力動的、心身相互作用を含めた精神機能のアセスメントを行う(片岡)
14. 精神機能の把握の実際②:精神機能のアセスメント ②
 これまでの授業を踏まえて、ペーパーペイシェントもしくは映像を用いて、精神力動的、心身相互作用を含めた精神機能のアセスメントを行う(片岡)
15. 精神機能の把握の実際③:精神機能のアセスメント ③
 これまでの授業を踏まえて、模擬面接を体験し、精神機能のアセスメントを行う(片岡)
事前・事後学修の内容 授業前の予習および復習
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

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