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科目の基本情報

開講年度 2024 年度
開講区分 医学系研究科(修士課程・博士前期課程)看護学専攻
受講対象学生 大学院(修士課程・博士前期課程・専門職学位課程) : 1年次
選択・必修 必修
授業科目名 精神看護学特論Ⅰ
せいしんかんごがく とくろん イチ
Psychiatric and Mental Health Nursing Ⅰ
単位数 2 単位
ナンバリングコード
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期

開講時間
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 看護学科棟

担当教員 ○片岡 三佳(医学部看護学科), 北 恵都子(同), 前川 早苗(訪問看護ステーション あいさ 精神専門看護師), 山本 綾子(三重県こころの健康センター)

KATAOKA, Mika, KITA, Etsuko, MAEKAWA, Sanae, YAMAMOTO, Ayako

実務経験のある教員 ○片岡 三佳, 北 恵都子両名は精神科病院での勤務経験があり,   前川 早苗は精神専門看護師で訪問看護において高度実践の経験をもち、山本 綾子は精神保健福祉士で、その立場から教授する。

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 日本および海外の精神保健医療福祉に関する制度と体制およびその変遷、関連政策の現状、社会資源、先駆的活動を行っている地域・施設での具体的な取り組みについて、講義と自己学習を統合したプレゼンテーション、教員および受講生同士による討議を通して学習を深める。
過去および現在において精神障害者がおかれた背景を知り、人権・権利擁護の観点から、精神看護専門看護師に求められる役割や今後の展望、自身が取り組むことができることを探求する。
学修の目的 わが国の精神保健医療福祉制度、精神障害者の人権や倫理的配慮の変遷、看護の歴史と現状について、諸外国の現況を含めて理解を深め、実践と研究における課題と展望を探求する。
学修の到達目標 1.日本の精神保健医療福祉の歴史、精神障害者の人権や倫理的配慮の変遷と現在の動向について説明することができる。
2.諸外国との比較、地域精神保健医療福祉に関する先駆的な実践を学び、精神保健および看護の現状と課題を説明することができる。
3.精神障害者の人権・権利擁護と社会的包摂について説明することができる。
4.受講者自身が活動する精神看護の場における高度看護実践家の展望と課題を述べることができる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  • ○リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  • ○心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 プレゼンテーション(40%)、課題レポート(30%)、講義・演習への参加態度(30%)計100%(合計が60%以上で合格)
授業の方法 講義 演習

授業の特徴

PBL

プロジェクト型PBL

特色ある教育

プレゼンテーション/ディベートを取り入れた授業

英語を用いた教育

授業アンケート結果を受けての改善点
教科書 なし
参考書 ・金川英雄訳(2012). 現代誤訳 呉秀三・樫田五郎 精神病者私宅監置の実況, 医学書院.
・松嶋健(2014). プシコ ナウティカ イタリア精神医療の人類学, 世界思想社.
・ミケーレ・ザネッティ, フランチェスコ・パルメジャーニ(2016). 鈴木鉄忠, 大内紀彦訳 精神病院のない社会をめざして バザーリア伝, 岩波書店.
・大熊一夫(2009). 精神病院を捨てたイタリア捨てない日本, 岩波書店.
・浦野シマ(1982). 日本精神科看護史, 牧野出版.
オフィスアワー 毎週水曜日12:00~13:00
受講要件
予め履修が望ましい科目
発展科目 精神看護学特論Ⅱ
その他

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 歴史, 法制度
Key Word(s)
学修内容 【実習方法】
1. 精神保健の歴史的変遷①: 諸外国の精神保健医療福祉の歴史・法制度の変遷と精神障害者の人権
 諸外国の精神保健医療福祉の歴史的変遷について講義を受け、討議する。
2. 精神保健の歴史的変遷②: 日本の精神保健医療福祉の歴史・法制度の変遷と精神障害者の人権
 日本の精神保健医療福祉の歴史的変遷について講義を受け、諸外国と比較、検討する。
3. 精神保健の歴史的変遷③: 精神看護および高度実践看護師の歴史的変遷と課題
 精神看護および高度実践看護師の歴史的変遷及び制度についてプレゼンテーションし、今後の展望を討議する。 
4. 精神保健医療福祉に関する法制度①:精神保健福祉法と課題
 精神保健福祉法の背景、概要、精神保健福祉法における入院と権利擁護についてプレゼンテーションし、課題を討議する。
5. 精神保健医療福祉に関する法制度②:心身喪失者医療観察法と課題
 心身喪失者医療観察法の背景、概要、医療観察法対象者や触法者、保護観察官や保護司など、地域における援助者との関係構築について講義を受け、課題を討議する。
6. 精神保健医療福祉に関する法制度③:障害者総合支援法と課題
 障害者総合支援法の背景、概要についてプレゼンテーションし、課題を討議する。
7. 精神保健医療福祉に関する法制度④:社会保障制度と課題
 障害年金制度、成年後見制度、精神障害者保健福祉手帳、生活保護法、介護保険など精神障害に関連する社会保障制度・法律についてプレゼンテーションし、課題を討議する。
8. 精神保健医療福祉に関する法制度⑤:精神障害者の地域生活定着支援および就労支援と課題
 障害者雇用促進法、障害者差別解消法、発達障害者支援法や精神障害者の地域生活定着支援および就労支援に関する制度をプレゼンテーションし、課題を討議する。
9. 精神障害者の人権擁護①:精神障害者の人権・権利擁護と看護倫理①
 現代においても発生している精神障害者に対する非倫理的な事件について、第1~8回の学修内容をふまえてその背景を考察し、精神障害者の人権・権利を擁護する具体策を討議する。
10. 精神障害者の人権擁護②:精神障害者の人権・権利擁護と看護倫理②
 現代においても発生している精神障害者に対する非倫理的な事件について、第1~9回の学修内容をふまえてその背景を考察し、精神障害者の人権・権利を擁護する具体策を討議する。
11. 学校精神保健に関する法制度
 学校保健に関する背景と法制度、スクールソーシャルワークとスクールカウンセリング 、発達障害や不登校に関する支援 について、プレゼンテーションし、課題を討議する。
12. 産業精神保健に関する法制度
 労働安全衛生法とその適用、ストレスチェック制度、衛生管理者、予防教育、障害者職業センターによる復職支援、職場におけるメンタルヘルスケアなど産業保健に関する背景と法制度についてプレゼンテーションし、課題を討議する。
13. 精神障害を抱えた人への地域包括ケア①:地域包括ケアと精神障害を抱えた人への支援
 地域包括ケアシステムの背景・考え方についてプレゼンテーションし、精神障害者に関する地域包括ケアシステムと事業について紹介し、理想とする精神障害を抱えた人への支援に向けた具体策を討議する。
14. 精神障害を抱えた人への地域包括ケア②:地域で生活する精神障害を抱えた人への支援
 先駆的な取り組みを行っている機関や地域を紹介し、理想とする精神障害を抱えた人への支援に向けた具体策を討議する。人にとっての“働くこと”、“居場所”の意味や必要性の理解を深める。
15. 精神保健医療福祉の現況と課題:日本の精神保健医療福祉の現状と取り組むべき課題
 これまでの学習をふまえて、受講生が活動する場におきかえて現状をプレゼンテーションし、討議を行い、精神医療保健福祉の現状とあるべき姿、取り組むべき課題を具現化する。
事前・事後学修の内容 授業前の予習および復習
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

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