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開講年度 | 2024 年度 | |
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開講区分 | 医学系研究科(修士課程・博士前期課程)看護学専攻 | |
受講対象学生 |
大学院(修士課程・博士前期課程・専門職学位課程) : 2年次 原則として、精神看護特論Ⅰ~Ⅷ、精神看護学実習Ⅰ~Ⅲを履修ずみであること。 |
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選択・必修 | 選択必修 CNSコースは必修 |
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授業科目名 | 精神看護学実習Ⅴ | |
せいしんかんごがくじっしゅう ご | ||
Psychiatric and Mental Health Nursing Practice Ⅳ | ||
単位数 | 2 単位 | |
ナンバリングコード | ||
開放科目 | 非開放科目 | |
開講学期 |
前期後半 原則として2年次 8月~9月(2週間) |
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開講時間 |
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授業形態 |
対面授業 * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい
「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業 |
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開講場所 | 訪問看護ステーション あいさ, 訪問看護ステーション 聲 | |
担当教員 | ○片岡 三佳(医学部看護学科), 北 恵都子(同), 前川 早苗(訪問看護ステーション あいさ 精神専門看護師), 福山 敦子 (訪問看護ステーション 聲 精神専門看護師) | |
KATAOKA, Mika, KITA, Etsuko, MAEKAWA, Sanae, FUKUYAMA, Atsuko | ||
実務経験のある教員 | ○片岡 三佳, 北 恵都子両名は精神科病院での勤務経験があり, 前川 早苗, 福山 敦子は精神専門看護師で訪問看護において高度実践の経験をもち、実習指導を行う。 | |
SDGsの目標 |
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連絡事項 | * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい |
授業の概要 | 精神看護に特化した訪問看護ステーションでの同行訪問により、精神看護専門看護師活動の場の1つである地域において精神疾患および精神障害をもちながら生活する人への高度な看護実践のプロセスを理解する。また、地域における精神看護活動の実践にあたってはストレングスモデルを用いて、包括的な視点に基づく地域での実践能力を身につける。さらに、これらを通して自らの精神看護専門看護師としてのあり方を探求する。 |
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学修の目的 | 精神科訪問看護を標榜する訪問看護ステーションで、対象者を受持ちながら、地域精神看護を実践する。対象者の主疾患が精神疾患であるか否かは問わず、いかなる状況であっても精神看護の視点に基づく全人的な看護を実践する。 |
学修の到達目標 | 1. 同行訪問および対象者を受持つことを通して、地域精神看護の場の特性を理解することができる。 2. 受持った対象者との「対象者ー看護者の関係性」について、対象者および自分の内面に着目し、自己洞察を深めながらどのような経過をたどっているかを説明することができる。 3. 対象者が望むその人らしい生活を実現するために、多面的な側面からアセスメントし、実践することができる。 4. 看護実践の経過の振り返りを行い、必要な時に必要な相手からスーパーヴィジョンを受けることができる。 5. 対象者への看護実践にあたり、倫理的な観点を含めて現行の精神保健医療福祉システムの課題を明らかにし、精神看護専門看護師としてその対処法を考えることができる。 6. 上記1.~5.の展開にあたり、自分の傾向と、その対応を説明することができる。 |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | 【基準】地域において実践を行い、地域精神看護ならではの特徴と、専門看護師活動における効果と課題を述べることができ、実習目標を主体的に達成できた場合に合格とする。 【方法】実習計画10%、実習内容・記録50%、カンファレンス20%、レポート20%を基に、実習先の精神看護専門看護師(もしくは実習指導者)を含めて検討する。 |
授業の方法 | 実習 |
授業の特徴 |
実地体験型PBL |
授業アンケート結果を受けての改善点 | |
教科書 | |
参考書 | 精神看護特論Ⅰ~Ⅷで使用した文献 |
オフィスアワー | 毎週水曜日12:00~13:00 |
受講要件 | 原則として、精神看護特論Ⅰ~Ⅷ、精神看護学実習Ⅰ~Ⅲを履修ずみであること。 |
予め履修が望ましい科目 | |
発展科目 | |
その他 |
MoodleのコースURL |
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キーワード | 訪問看護、実践 |
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Key Word(s) | |
学修内容 | 【実習方法】 1. 精神科看護を標榜する訪問看護ステーションでの実習 実習初日および2日目はスタッフに1日同行訪問(シャドーイング)し、地域精神看護の実際を見学しつつ、実習中に受持つ対象者の紹介を受ける。その後、2~3名を受持ち、リカバリーおよびストレングスの視点を含む多面的な視点からアセスメントの上、看護を実践する。実践は、訪問看護提供の枠組み内で行う。実践の過程で必要であれば調整や倫理調整を行う。調整や倫理調整にあたっては、精神看護学実習Ⅲおよび精神看護学実習Ⅳで学修した内容を踏まえる。なお、専攻分野(サブスペシャリティ)領域でリエゾン精神看護を志望する者は可能な範囲内で主疾患を身体疾患とする対象者を1名以上を受持つ。 2. 対象者に関連する社会資源の見学や対象者が社会資源を利用するための支援の検討 受持つ対象者のうち1名以上は社会資源を利用している方とする。利用している社会資源と調整し、可能であれば同行し、見学する。同行が可能か否かにかかわらず、対象者が社会資源を活用するにあたり、どのような支援を必要としているかを考察する。 3. 地域精神看護の対象者からのインタビュー 訪問看護の時間外で許可をもらい、精神科訪問看護を利用している対象者1名以上にインタビューする。インタビューする対象者は受持ちであることに限らない。インタビュー内容は実習計画立案時に検討するが、社会資源や制度の課題についての項目は必ず入れることとする。 4. 精神看護専門看護師および実践経験者(教員を含む)からのスーパーヴィジョン 上記1.~2.の実習にあたり、自分が必要と思う場面で必要な相手(看護職者か否かを問わない)からスーパーヴィジョンを受ける。受ける場所、時間などは相手の状況に応じて調整する。 5. 精神看護専門看護師に必要な自己洞察 上記1.~4.の実習中に生じる自分の内面の変化に着目し、どのような時に、どのような思考の傾向があるのかを明らかにする。自分の傾向を明らかにした上で、精神看護専門看護師として活動するにあたっての自分のストレングスや課題を考察する。また、実習の最終では実習先の精神看護専門看護師、教員、大学院ゼミ生が参加する報告会を開催し、実践(調整、倫理調整を含む)について最終的なスーパーヴィジョンを受ける。 6. 実習記録 実践(調整、倫理調整を含む)の過程が明らかになるような実習記録を記載する。対象者のアセスメントにあたり、リカバリーやストレングスモデルの視点を含む記録を必ず作成する。対象者⁻看護者の関係性については、場面の再構成などのツールを活用しても構わないが、実習目的や目標を達成できるよう考察する。最終的には実習を総括するレポートを記載する。 1.〜6.をどのように実施するかは、事前に作成した実習計画に基づき、実習先の精神看護専門看護師や関係者と調整する。実践は実習生が主体的に責任をもって行う。スーパーヴィジョンの際のカンファレンスの頻度、参加者など実習前から事前調整が必要なものについては、計画作成時に指導教員と調整方法を検討する。看護実践を行う際の対象者の選定においては、実習への協力について対象者の自由意思が尊重できるように、配慮する。 |
事前・事後学修の内容 | 実習前までに実習計画を立案し、教員から指導を受ける。自らの計画に基づき、精神看護特論Ⅰ~Ⅶで学修した内容をまとめる。リカバリーやストレングスの視点については必ずまとめておく。 |
事前学修の時間:120分/回 事後学修の時間:120分/回 |