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開講年度 | 2024 年度 | |
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開講区分 | 医学系研究科(修士課程・博士前期課程)看護学専攻 | |
受講対象学生 |
大学院(修士課程・博士前期課程・専門職学位課程) : 2年次 |
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選択・必修 | 選択必修 CNSコースは必修 |
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授業科目名 | 精神看護学実習Ⅲ | |
せいしんかんごがくじっしゅう さん | ||
Psychiatric and Mental Health Nursing Practice Ⅲ | ||
単位数 | 4 単位 | |
ナンバリングコード | ||
開放科目 | 非開放科目 | |
開講学期 |
前期 原則として2年次 4月~7月(4週間) |
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開講時間 |
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授業形態 |
対面授業 * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい
「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業 |
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開講場所 | 伊勢赤十字病院 信貴山病院上野分院 | |
担当教員 | ○片岡 三佳(医学部看護学科), 北 恵都子(同), 奥野 史子(伊勢赤十字病院),山口 知代(信貴山病院分院上野病院) | |
KATAOKA, Mika, KITA, Etsuko, OKUNO, Fumiko, YAMAGUCHI, Tomoyo | ||
実務経験のある教員 | ○片岡 三佳, 北 恵都子の両名は精神科病院での勤務経験があり, 奥野 史子,山口知代は精神専門看護師で高度実践の経験をもち、実習指導を行う。 | |
SDGsの目標 |
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連絡事項 | * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい |
授業の概要 | 精神看護専門看護師活動の場の1つである病院において、精神的な問題を抱えた人に対して精神看護専門看護師としての幅広い視点(理論やモデル、病態、心理社会面)からアセスメントし、必要な調整や倫理調整を含む高度な看護実践能力を身につける。実践にあたって、看護職者への教育として研修会の企画・実施、実習指導者からのスーパーヴィジョンを受け、自らのストレングス(強み)を活かした精神看護専門看護師としてのあり方を探求する。 |
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学修の目的 | 精神看護専門看護師としての実践と調整について、対象者へのアセスメントと看護を通して学ぶ。また、実践や調整を通して自分の傾向を知り、精神看護専門看護師としてのあり方を考える。 |
学修の到達目標 | 1. 精神科看護を実践している病院、リエゾン精神看護を実践している病院それぞれの場の特性を理解することができる。 2. 複雑な精神的な問題を抱えた人を担当し、「対象者ー看護者の関係性」について、対象者および自分の内面に着目し、自己洞察を深めながらどのような経過をたどっているかを説明することができる。 3. その人らしい生活を実現するために、多面的な側面からアセスメントすることができる。 4. アセスメントに基づき、必要な関係者と調整を行いながら対象者への看護を実践できる。 5. 看護の実践中に経過について振り返りを行い、必要な時に必要な相手からスーパーヴィジョンを受けることができる。 6. 対象者への看護実践にあたり、倫理的な観点から考察し、必要な調整を行うことができる。 7. 看護ケアの質の向上につながる教育を実施することができる。 8. 上記4.および6.について、調整を行う際の自分の傾向と、その対応を説明することができる。 |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | 【基準】実践・調整・倫理調整を実際に行った上で、その効果と課題を述べることができ、実習目標を主体的に達成できた場合に合格とする。 【方法】実習計画10%、実習内容・記録50%、カンファレンス20%、レポート20%を基に、実習先の精神看護専門看護師を含めて検討する。 |
授業の方法 | 実習 |
授業の特徴 |
実地体験型PBL |
授業アンケート結果を受けての改善点 | |
教科書 | |
参考書 | 精神看護特論Ⅰ~Ⅷで使用した文献 |
オフィスアワー | 毎週水曜日12:00~13:00 |
受講要件 | 原則として、精神看護特論Ⅰ~Ⅷ、精神看護学実習Ⅰ~Ⅱを履修ずみであること。 1年時に精神看護学実習Ⅲを履修している大学院生がいる場合は、4.のカンファレスや研修会、5.の研修会に参加しておくこと。 |
予め履修が望ましい科目 | |
発展科目 | 精神看護学実習Ⅳ |
その他 |
MoodleのコースURL |
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キーワード | アセスメント、モデル |
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Key Word(s) | |
学修内容 | 【実習方法】 1. 精神科看護もしくはリエゾン精神看護が実践されている病院で看護実践を行う。 精神看護専門看護師の活動の場となる精神科看護が実践されている精神科病院もしくはリエゾン精神看護が実践されている病院で対象者2名以上を受持つ。 (1)精神看護専門看護師の活動の場となる精神科看護が実践されている病院で対象者を受持ち、これまでの講義および実習で学んだ視点に基づき、精神疾患および治療の特性を考慮し、多面的にアセスメントした上で、その人らしい生活を実現するための看護を実践する。アセスメントおよび実践にあたっては、「対象者⁻看護者の関係性」にも着目し、省察する。 (2) 精神看護専門看護師の活動の場となるリエゾン精神看護が実践されている病院で対象者を受持ち、これまでの講義および実習で学んだ視点に基づき、精神症状を呈する身体疾患で治療中の対象者を多面的にアセスメントした上で、その人らしい生活を実現するための看護を実践する。アセスメントおよび実践にあたっては、「対象者⁻看護者の関係性にも着目し、省察する。 2. 看護実践に必要な調整 上記1.の実習中、対象者への看護実践にあたり必要となる調整を行う。調整にあたっては、いつ、どこで、誰との間にどのような調整が必要かを、その理由を明確にして行う。また、調整の相手の背景についてもアセスメントし、どのような調整方法をとるべきかを考える。 3. 看護実践中に把握した倫理的課題の調整 上記1.~2.の実習中、倫理的観点から様々な事象を考察し、その上で、実習の場における倫理的課題を見出す。見出した倫理的課題の中で、優先度や対象者への影響を考慮し、必要なものについて、調整を行う。調整にあたっては、いつ、どこで、誰との間にどのような調整が必要かを、その理由を明確にして行う。また、調整の相手の背景についてもアセスメントし、どのような調整方法をとるべきかを考える。必要に応じて授業で学修した教育の視点を活用してカンファレンスや研修会などを実習中に1回は企画し、実施する。 4. 看護師の実践能力を高めるための研修会の企画・運営・実施 看護ケアの質の向上に必要だと考えられる研修会を実習中に1回は企画し、実施する。 5. 精神看護専門看護師および実践経験者(教員を含む)からのスーパーヴィジョン 上記1.~4.の実習にあたり、自分が必要と思う場面で必要な相手(看護職者か否かを問わない)からスーパーヴィジョンを受ける。受ける場所、時間などは相手の状況に応じて調整する。実習中は1週間に1回以上教員と面接し、実習経過を報告するとともにスーパーヴィジョンを受ける。また、実習の最終では実習先の精神看護専門看護師、教員、大学院ゼミ生が参加する報告会を開催し、実践、調整、倫理調整について最終的なスーパーヴィジョンを受ける。 6. 精神看護専門看護師に必要な自己洞察 上記1.~5.の実習中に生じる自分の内面の変化に着目し、どのような時に、どのような思考の傾向があるのかを明らかにする。自分の傾向を明らかにした上で、精神看護専門看護師として活動するにあたっての自分のストレングスや課題を考察する。 7. 実習記録 実践、調整、倫理調整の過程が明らかになるような実習記録を記載する。対象者-看護者の関係性については、場面の再構成などのツールを活用しても構わないが、実習目的や目標を達成できるよう詳細に考察する。最終的には5.で実施した報告会を終えた後に実習を総括するレポートを記載する。 1.〜5.をどのように実施するかは、事前に作成した実習計画に基づき、実習先の精神看護専門看護師や関係者と調整する。実践・調整・倫理調整は実習生が主体的に責任をもって行う。カンファレンスの頻度、参加者など実習前から調整が必要なものについては、計画時に指導教員と調整方法を検討する。看護実践を行う際の対象者の選定においては、実習への協力は任意であり拒否できること、また途中でも拒否できること、それにより不利益はないことなど文書と口頭にて説明し、実習への協力について対象者の自由意思が尊重できるように、十分に配慮する。 |
事前・事後学修の内容 | 実習前までに実習計画を立案し、教員から指導を受ける。自らの計画に基づき、共通科目、精神看護特論Ⅰ~Ⅷ、精神看護学実習Ⅰ~Ⅱで学修した内容をまとめる。 |
事前学修の時間:120分/回 事後学修の時間:120分/回 |