三重大学ウェブシラバス


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科目の基本情報

開講年度 2024 年度
開講区分 教育学部・教育の基礎的理解に関する科目
科目名 教育の方法・技術
きょういくのほうほう・ぎじゅつ
Methodology and Tact of Education
受講対象学生 教育学部

学部(学士課程) : 2年次
75 期生
2年:数・美・学
卒業要件の種別 選択必修
授業科目名 ICTを活用した教育の方法と学習支援(2-2)
ICTをかつようしたきょういくのほうほうとがくしゅうしえん
Teaching Methods and Study Support using ICT
単位数 2 単位
ナンバリングコード
educ-comn-METH2302-001
開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間 火曜日 5, 6時限
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 教職支援センターレクチャールーム

担当教員 須曽野仁志(教育学研究科)

SUSONO Hitoshi

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 本授業では、一斉指導授業だけでなく、情報通信技術(ICT)を活用し、主体的・対話的で深い学びを目指した個別・グループ学習をどのように実現・実践するかを学んでいく。学習理論の中でも構成主義(社会的構成主義を含む)に着目し、マルチメディアラーニング論、多重知性理論、活動理論、インストラクショナルデザインでのIDモデル(ARCS動機づけモデルやADDIEモデル等)等を理解し、1人1台PC(タブレット)を用いた学習活動や授業をどのようにデザイン・改善するかや、学習成果の活用・評価を体験的に学習する。教育機器やICTの学習利用に関しては、学習者によるプレゼンテーション、スクラッチプログラミング、ショートビデオ制作(つぶやきショートビデオ、デジタルストーリーテリング)等を取り入れ、それらと教育方法に関わる教育理論がどう結び付くかを重視する。授業では東紀州サテライト教員との遠隔学習を数回取り入れ、三重県内の学校(幼、小、中・高等学校、特別支援学校等)での授業実践例について具体的に紹介する。
学修の目的 ・学校現場における「教育の方法と技術」について知り、教育における技術(Technology in Educaiton)の中で、今日的課題となっている内容や支援技法について、理解・習得する。
・学校現場の授業における様々な教育機器の使い方がわかるようになる。
学修の到達目標 テーマ「ICTを用いた学習者参加型学習を目指した授業実践と教育工(夫)学」
到達目標
・情報化・グローバル化される時代を生きる児童生徒に求められる資質・能力を育成するために必要な学習理論と教育の方法を理解する。
・情報通信技術(ICT)を活用した効果的・効率的・魅力的な授業デザイン(Instructional Design)について知り、教材作成・機器利活用に関する基礎的な能力を身に付ける。
・教育・学習の目的に適した指導技術や支援技法を理解し身に付ける。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○教育をめぐる現実的課題について、専門的知識に基づいて適切な対応を考えることができる。
○教育に関する課題を意識した実践を企画・運営し、関係者と協力して問題解決に取り組むことができる。
○教育に関わる職業人に求められる使命感・責任感を持ち、異文化、多世代の人と連携・協力することができる。
○自律的な学習者として、主体的に学び、振り返ることができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  •  論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 デジタルストーリーテリング等の作品制作(40%)、Moodleでの書き込み(10%)、最終試験(50%)を総合して評価する。
授業の方法 講義 演習

授業の特徴

PBL

プロジェクト型PBL

特色ある教育

反転授業
プレゼンテーション/ディベートを取り入れた授業
グループ学習の要素を加えた授業
Moodleを活用する授業
サービスラーニング
地域理解・地域交流の要素を加えた授業
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業アンケート結果を受けての改善点 シャトルカード「大福帳」を用いて、授業に関する参加学生の声を授業改善に反映する。
教科書 特になし
参考書 授業で紹介する
オフィスアワー 毎週火曜日14:40~16:20,教職支援センター内須曽野研究室
受講要件
予め履修が望ましい科目
発展科目
その他

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード インストラクショナルデザイン、プレゼンテーション、学習理論、ICTの学習利用、デジタルストーリーテリング
Key Word(s) Instructional Design, Presentation, Learning Theories, Learning using ICT, Digital Storytelling
学修内容 授業計画
第1回:授業導入 
     情報化時代を生きる子どもに必要な資質・能力とは?
     そのための教育・学習の方法、基礎となる考え方(理論)とは?
     情報化社会の変化とSociety5.0に合ったICTを用いた新しい学びと学習支援
第2回:一斉指導での指導技術と写真を大勢に見せる方法、板書と話術
     書画カメラやビデオプロジェクタの活用、1人1台PCでの情報提示
第3回:教育方法の基礎的理論
     変貌する教室、授業の様式(一斉指導から子ども中心のアクティブラーニングへ)
     授業の歴史(コメニウスの「世界図絵」からデジタル教科書まで)
     個別学習やグループ学習の理論と1人1台PCの活用
第4回:教育方法に関わる4つの学習理論(行動・認知・構成・社会的構成主義)と授業設計
     (インストラクショナルデザイン) 
     ケラーによる「注意」「関連性」「自信」「満足感」からなるARCS動機づけモデル
第5回:メイヤーによるマルチメディアラーニング(ML)の考え方とアクティブラーニング
      MLとは「人は言葉(words)だけより言葉と絵(pictures)の両面からより深く学ぶ」
第6回:児童生徒によるプレゼンテーションの方法と支援
     「3sカード」や1人1台PCを用いたミニプレゼンテーションとその留意点
     プレゼン活動における学習履歴(スタディ・ログ)の活用・評価と学習の質の向上
第7回:デジタル画像の中に入れたフォト五七五(俳句や川柳などの句)の制作と多重知性
     ガードナーによる8つの多重知性とデジタル作品制作でのその発揮
第8回:ICTを利用した学習の方法と支援 幼から小・中学校(特別支援学校・学級を含む)までのコンピュータ利用学習
     三重県内でのギガスクール構想での1人1台PCの導入と実践
     特別支援学校・学級でのタブレットPCの活用
     メディアスペシャリストとしてのICT支援員やスクールボランティアの仕事
     ICTを活用した校務推進と学校での教員研修体制
第9回:つぶやきショートビデオの作品制作と小・中学校でのその活用
     コンピュータを用いた音声録音の方法
     30分以内の時間で、8枚の画像と録音音声をつなげたデジタルビデオ制作
     オンラインでの東紀州サテライト教員との遠隔授業(ビデオ制作を題材として)
第10回:子ども用プログラミング学習「スクラッチ」体験
      STEAM学習(Science, Technology, Engineering, Art, Math)と結びつけた
      教科学習とICT学習利用
第11回:デジタルストーリーテリング作品制作「自分への手紙」
      作品時間2分以内での過去or現在or未来への自分への動画メッセージ
      作品制作における情報活用能力、特に情報モラルや著作権のこと
第12回:デジタルストーリーテリングを通した内省とヴィゴツキーによる活動理論
      アクティブラーニングと基本となる活動理論での道具・ICTの活用
第13回:学習者によるビデオ制作と魅力ある授業設計(インストラクショナルデザイン)
      1人1台PCを用いたビデオ制作を取り入れた学習のまとめと作品交流 
      ビデオ制作での学習成果の活用と遠隔交流学習
第14回:三重県内での特色ある教育実践と教育方法、特に東紀州サテライト(熊野)と僻地・離島の学校を結んだ遠隔教育
      僻地・離島(鳥羽市神島中学校)の学校でのインターネットを用いた遠隔教育
      少人数、複式学級での授業
      ICTを活用した小学校英語実践例等
第15回:授業評価の方法と授業改善
      主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善
      デジタルでの学習成果の活用・評価と情報発信型学習の方法

定期試験:試験期間中に、Wordファイルに全15回授業で学んだことを50分間で書き込み、Moodleでの課題提出で登録する形式で行う。試験中は授業での配付資料・ノートやWebなど何を見てもよい。
事前・事後学修の内容
事前学修の時間:90分/回    事後学修の時間:150分/回

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