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開講年度 | 2024 年度 | |
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開講区分 | 生物資源学研究科(博士前期課程)生物圏生命科学専攻 | |
受講対象学生 |
大学院(修士課程・博士前期課程・専門職学位課程) : 1年次 |
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選択・必修 | 選択必修 |
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授業科目名 | 水族生理学演習 | |
すいぞくせいりがくえんしゅう | ||
Seminar on Physiology of Aquatic Animals | ||
単位数 | 2 単位 | |
ナンバリングコード | BIOR-Life-5372-002
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開放科目 | 非開放科目 | |
開講学期 |
通年 |
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開講時間 |
前後期とも集中形式で行います。 |
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授業形態 |
対面授業 * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい
「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業 |
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開講場所 | 生物資源学部棟6階628室. | |
担当教員 | 宮崎多惠子(生物資源学研究科生物圏生命科学専攻) | |
MIYAZAKI, Taeko | ||
SDGsの目標 |
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連絡事項 | 基本的に対面のゼミ形式で行いますが、希望者はオンラインで受講する事もできます。 * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい |
授業の概要 | 比較生理学の立場から,水圏環境と陸圏環境の違いをふまえ,水生動物と陸上動物の特徴について解説します.また,魚類や水圏無脊椎動物を使用した生理実験,行動実験さらには遺伝子解析手法の基礎と応用について説明します. |
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学修の目的 | 個体の解剖学,組織学・組織標本の作製,行動生理学実験,遺伝子解析実験を行う上での専門的知識や実践的技能を習得します. |
学修の到達目標 | 魚類や水圏無脊椎動物を使用した生理実験,行動実験,遺伝子解析実験に関しての技能を身につけることを目標とします. (知識)特に魚類や水圏無脊椎動物の生理機能に関する実験手法に関する知識を習得できます。 (態度)実験動物に対して適正な飼育環境の提供,適正な実験技法等について,科学技術倫理に基づいて対応する態度を身につけます. (技能)実験材料や実験環境を適切に準備し,また,実験を遂行するための手順を組み立てることができるようになります.実験プロセスにおいては,実験途中の状況を的確に判断し,適宜修正しつつ遂行できるようになります。また,得られた実験データを適切な手法を用いて解析する方法論を身につけることができます. |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | 魚類や水圏無脊椎動物を使用した生理実験,行動実験,遺伝子解析実験に関しての技能を身につけられた可動かを評価します. (知識)魚類や水圏無脊椎動物の生理機能に関する実験手法に関する知識を習得できたかどうか(40%). (態度)実験動物に対して適正な飼育環境の提供,適正な実験技法等について,科学技術倫理に基づいて対応する態度が身についたかどうか(20%). (技能)実験材料や実験環境を適切に準備し,また,実験を遂行するための手順を組み立て,実験プロセスにおいては,状況を的確に判断し,適宜修正しつつ遂行できるようになったかどうか,また,得られた実験データを適切な手法を用いて解析する方法論を身につけたかどうかを評価します(40%). |
授業の方法 | 演習 |
授業の特徴 |
プレゼンテーション/ディベートを取り入れた授業 |
授業アンケート結果を受けての改善点 | 内容に対しての理解・関心を深めるために実験動物としての魚類や実物の機器等を活用して解説します. |
教科書 | Methods For Fish Biology (Eds. by C.B.Schreck and P.b. Moyle),Sensory Processing in Aquatic Environments (Eds. by S.P. Collin and N.J. Marshall),Evolutionary Pathways in Nature (Ed. by J.C. Avise) 等,授業計画に示した内容に関連したテキスト(適宜資料は配付). |
参考書 | |
オフィスアワー | 随時.628室(宮崎).E-mailでも対応. |
受講要件 | 特になし. |
予め履修が望ましい科目 | 特になし. |
発展科目 | 特になし. |
その他 | 教員免許・各種資格取得に関連した科目(注:必ず入学年度の学習要項で確認してください.). |
MoodleのコースURL |
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キーワード | 魚類、頭足類、深海魚、感覚,視覚、環境適応、行動、形態、進化,遺伝子 |
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Key Word(s) | fish, cephalopod, deep-sea fish, sensory system, vision, environmental adaptation, behavior, morphology, evolution, gene |
学修内容 | 第1回:実験動物の取り扱い_1倫理-野外採集での安全管理とモラル、研究インテグリティ、ABI、企業との共同研究契約 第2回:実験動物の取り扱い_2研究航海-船内生活の安全管理とモラル、海図の見方に付いての解説、航海計画の実戦演習 第3回:実験動物の取り扱い_3準備-採集機材の準備、記録野帳の準備、梱包と輸送方法、ブリーフィングの仕方 第4回:実験動物の取り扱い_4現場-現場での機材・試薬の取り扱い、人員配置、危機管理 第5回:実験動物の取り扱い_5採集-大型採集器具の取り扱い、採集、現場での処理方法、一時保管、運搬の実践演習 第6回:実験動物の取り扱い_6帰学後-標本の二次処理、保管・保存の実践演習 第7回:実験動物の取り扱い_7麻酔-麻酔薬の種類と取り扱い、麻酔・覚醒 第8回:実験動物の取り扱い_8各種試薬-遺伝子・形態・組織学的解析の試薬の種類、使用の実践演習 第9回:組織解剖学的解析1外部形質-外部形質の計測・記録の実践演習 第10回:組織解剖学的解析2解剖-解剖道具、実体顕微鏡の取り扱い、形質計測の実践演習 第11回:組織解剖学的解析3組織標本-作製方法の種類、個体・器官からの組織採取とトリミング、作製理論と機器取り扱いの解説 第12回:組織解剖学的解析4パラフィン切片-パラフィン切片作製、ミクロトーム取り扱いの実践演習 第13回:組織解剖学的解析5準超薄切片-準超薄切片作製、ウルトラミクロトーム取り扱いの実践演習 第14回:組織解剖学的解析6観察方法-光学顕微鏡の取り扱い、組織像の撮影・計測・解析方法の実践演習 第15回:遺伝子解析1-DNAを対象とする研究、RNAを対象とする研究の解説 第16回:遺伝子解析2-生物標本の鮮度と遺伝子解析、DNA用組織の採取と試薬、RNA用組織の採取と試薬 第17回:遺伝子解析3-DNA抽出・精製・保管、RNA抽出・精製・保管、核酸濃度・純度測定の実践演習 第18回:遺伝子解析4-PCR装置の取り扱い、DNAを用いた種判別、RNAを用いた逆転写反応の実践演習 第19回:遺伝子解析5-プライマー設計、3’RACE法、5’RACE法、ネスティドPCRの実践演習 第20回:遺伝子解析6-シークエンス、塩基配列データの取得、BLAST検索、アライメント、アミノ酸翻訳の実践演習 第21回:遺伝子解析7-分子系統樹の種類と作成、系統樹の見方、系統進化と機能遺伝子分子進化との関係についての解説 第22回:遺伝子解析8-分子系統樹作成と解析の実践演習 第23回:遺伝子解析9-サザンハイブリダイゼーションの理論と方法についての解説、実践演習 第24回:遺伝子解析10-in situハイブリダイゼーションの理論と方法についての解説、実践演習 第25回:行動実験1-水生動物の行動特性、行動実験デザインの理論と解説 第26回:行動実験2-水生動物の行動、生理反応、環境応答の違いについての理論と解説 第27回:行動実験3-室内行動実験、野外行動実験、生態と行動実験についての理論と解説 第28回:行動実験4-行動・反応データの取得、解析、考察の実践演習 第29回:学会発表と論文執筆1-学会活動、学会参加、口頭発表、ポスター発表についての解説・準備・実践 第30回:学会発表と論文執筆2-学会誌の検索、投稿先の選択、執筆ルールの理解、文献の見方、執筆についての解説・準備・実践 |
事前・事後学修の内容 | ●テキストの内容をあらなじめ予習し理解する(事前). ●水生動物の行動や生理をふまえた飼育や取り扱いを習得し,自ら実践する(事後). ●水生動物の生理学的,行動学的特性を調べる(事前). ●研究目的に沿った様々な実験手法を実践する(事後). ●自ら実験計画を立て,その妥当性と期待できる結果について情報を得る(事前). ●得られた実験データを整理し,さまざまな観点から解析する(事後). ●関連するテクニカルタームを修得する(事前). ●テクニカルタームの適切な使用(事後). |
事前学修の時間:120分/回 事後学修の時間:120分/回 |