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科目の基本情報

開講年度 2024 年度
開講区分 人文学部文化学科
受講対象学生 2023年度以前入学生対象
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
選択・必修
授業科目名 特殊講義 東アジア城郭の比較史的研究
とくしゅこうぎ ひがしあじあじょうかくのひかくしてきけんきゅう
Special Lecture on History of castles in EastAsia
単位数 2 単位
受講対象学生 2024年度以降入学生対象
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
選択・必修
授業科目名 特殊講義 東アジア城郭の比較史的研究
とくしゅこうぎ ひがしあじあじょうかくのひかくしてきけんきゅう
Special Lecture on History of castles in EastAsia
単位数 2 単位
ナンバリングコード
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期

開講時間 木曜日 7, 8時限
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所

担当教員 仲山 茂

NAKAYAMA, Shigeru

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 同じ漢字で表現されながらも中国と日本で異なる意味を持つ言葉はいくつもあるが、「城」もその一つである。中国の伝統的な意味では「城」は都市を囲む「壁」であり、転じて壁で囲まれた都市をも指す。これに対し日本では「城」の意味するところも多義的であるが、第一に軍事要塞、第二に兵士の指揮官が暮らす屋敷の二つが主なところであろう。中国の都市を囲む壁は外敵の攻撃を防ぐという目的をもつため、軍事要塞としての日本の「城」と共通点をもつが、壁に囲まれた都市は日本国内では一般的に見かけるものではなかった。一方、日本の「城」でイメージされる近世城郭の天守や石垣は、逆に中国国内では珍しい存在である。なぜ同じようでいてこれほど違うのかを一言で表現すれば、国家や武力のあり方が違っているのだ、ということになる。本授業では「城」を手がかりに、中国と日本それぞれの国家・武力の特色を考えていきたい。
なお、日本の「城」について考えるにあたっては、身近な素材として三重県及び近隣諸地域の城郭にもふれていく。
学修の目的 学生が日本を含む東アジアの城郭について知ることを目的とする。
学修の到達目標 日本を含む東アジアの城郭の特徴と時代的変化及びその歴史的背景について具体例をあげて学生が説明できるようになる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○人文科学の諸分野の専門的知識と豊かな教養を身につけている。
 変動激しい現代社会・地域社会について、専門的知識に基づいて論理的に考え、総合的に判断できる。
○人文科学諸分野の成果に基づき、世界各地域の固有の文化に関して、広い視野から探求できる。
 変動激しい現代社会・地域社会に対する理解を基盤として、国際感覚に基づいて行動できる。
 自ら学んだ知を、口頭表現や文章表現によって的確に発信することができる。
 国際社会と地域社会の一員という自覚をもち、その発展に貢献できる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  • ○主体性
考える力
  •  幅広い教養
  •  専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  •  問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 ⼩テスト及びミニッツペーパーの内容20%、期末試験80%(60%以上で合格)
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業アンケート結果を受けての改善点 ミニッツペーパー(リアクションペーパー)の内容などをもとに改善の工夫をする。
教科書
参考書 中国と日本の通史としては愛宕元『中国の城郭都市―殷周から明清まで―』(1991→筑摩書店・ちくま文庫、2023)、齋藤慎一・向井一雄『日本城郭史』(吉川弘文館、2016)があげられる。
オフィスアワー
受講要件
予め履修が望ましい科目
発展科目
その他

授業計画

MoodleのコースURL https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=18995
キーワード 城郭 城壁 都市 東アジア史
Key Word(s) castle,wall,city, History of EastAsia
学修内容 第1回:序論:授業内容の確認など。
第2回:中国について:本授業の主対象となる中国の地理や気候等の基礎的情報を、日本と対比しながら概観する。
第3回:東アジア史の流れ1:7世紀頃までの東アジア地域の歴史の概要を確認する。
第4回:東アジア史の流れ2:8世紀以降の東アジア地域の歴史の概要を確認する。
第5回:城郭について:中国と日本の城郭について、その構成要素などを概観する。
第6回:都城1:前500年頃までの中国の大規模集落及びその後身というべき都城を概観する。
第7回:都城2:紀元前500~後200年頃の中国の都城をとりあげる。
第8回:都城3:後200~900年頃の中国の都城と日本の都城を比較検討する。
第9回:都城4:900~1600年頃の中国・日本の都城を概観する。
第10回:地方の城郭1:中国・日本の公的性格の強い地方の城郭について概観する。
第11回:地方の城郭2:中国・日本の私的防衛施設について比較検討する。
第12回:辺境の城郭:中国・日本の辺境地帯の軍事施設を比較検討する。
第13回:近世の地方城郭1:中国の公的地方城郭の最終形態を確認する。
第14回:近世の地方城郭2:日本の近世城郭と中国の近世の県城について比較検討する。
第15回:まとめ:授業内容をふりかえり総括する。
事前・事後学修の内容 事前学習:次回の授業で扱う内容やキーワードを資料の形であらかじめ配布するので、それらについての基本的情報を確認するなど予習する。
事後学習:授業内容を復習し、東アジア地域の城郭の共通点・相違点を把握するよう努める。
事前学修の時間:90分/回    事後学修の時間:150分/回

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