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開講年度 | 2024 年度 | |
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開講区分 | 生物資源学部 | |
受講対象学生 |
海洋生物資源学科・海洋生物資源学教育コース 学部(学士課程) : 2年次 |
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選択・必修 | 選択 水圏増殖学プログラム指定科目 海洋生産学プログラム指定科目 |
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授業科目名 | 水産情報利用学概論 | |
すいさんじょうほうりようがくがいろん | ||
Introduction to Fishery and Environmental Data Utilization | ||
単位数 | 2 単位 | |
ナンバリングコード | BIOR-Mari-3541-003
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開放科目 | 非開放科目 | |
開講学期 |
後期 |
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開講時間 |
木曜日 1, 2時限 |
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授業形態 |
対面授業 * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい
「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業 |
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開講場所 | 生物資源学部校舎(教室番号は、Moodle生物資源学部・生物資源学研究科 学生掲示板で確認して下さい。) | |
担当教員 | 岡辺 拓巳(生物資源学部) | |
OKABE, Takumi | ||
実務経験のある教員 | 気象情報企業や情報通信企業にて,気海象情報システムの構築や運用に関する実務に従事した経験を活かして,ICTの実装とビッグデータが鍵を握るスマート水産業の実務的な情報も踏まえた講義を行う. | |
SDGsの目標 |
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連絡事項 | * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい |
授業の概要 | 本講義では,社会実装が本格化しつつある情報通信技術(ICT)を活用した水産業を主題とし,様々な手法を用いた漁業情報の収集・解析とデータ利活用に関する基礎を学ぶ.海域の環境計測から沿岸での養殖業などへのデータ利用の実例を交えて講義する.スマート水産業の社会実装と生産から流通,消費までをデジタル化で一貫するデジタルトランスフォーメーション(DX)について解説する. (DP,CPとの関連) 本講義では,生物資源学部DPのうち(2)生物資源学の基礎知識・技術と経験の修得を目指す. |
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学修の目的 | 海域の環境計測や沿岸の養殖業でのデータ利活用,陸海域のビッグデータに関する基礎を習得する.漁業やその環境基盤となる漁場モニタリングの基礎技術や情報・通信技術のほか,漁業データの分析手法など,幅広く,かつ先端的な当該分野の基礎を学んで理解し,持続可能な水産業を実現するための基礎知識を得ることを目的とする. |
学修の到達目標 | 漁業の情報化やデータ収集に関する手法,そのデータ解析と利活用に関する基礎的知識を幅広く習得し,水産業におけるこれまでの課題や持続可能性について考えることのできる素養を身につける.そのために,以下の学修到達目標を設定する. (知識) 水産業や海洋分野におけるスマート化(計測,情報通信,データ分析,情報の利活用)に関する基礎的な知識を習得する. (態度) 国内外のICT動向やその社会実装に関する先端的な事例を,積極的に自ら習得することができる.また,その情報を的確に要約し,表現することができる. (技能) スマート水産業や海洋DXについて自ら調べ,その知識を基に論理的な思考と考察によりICTの水産業への展開に対して自らの意見を述べることができる. |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | 最終筆記試験(記述形式を含む70%),小レポート課題(30%)より評価する 合計が60%以上で合格(単位取得)となる. (知識) 知識の修得および定着度について期末テストで評価する(40%). (態度) 事前事後学習として課す小レポート課題により評価する(30%). (技能) 期末テストにおける記述問題(漁業・海洋の情報活用に関する意見記述)の内容と論理展開により評価する(30%). |
授業の方法 | 講義 |
授業の特徴 |
地域理解・地域交流の要素を加えた授業 |
授業アンケート結果を受けての改善点 | 前年度の授業アンケートの結果を基に改善する.また,毎講義後にはmoodle上にアンケートを準備し,講義内容の質問のほか,講義に対する意見を受けつけて,次回以降の講義に反映する. |
教科書 | 講義ごとに必要な資料を配布する. |
参考書 | スマート水産業入門:和田 雅昭/編著 緑書房 ISBN/ISSN:978-4-89531-781-8 図解よくわかるスマート水産業:三輪 泰史/編著 日刊工業新聞社 ISBN/ISSN:4526082436 |
オフィスアワー | Eメールにて予約,日時を調整する.okabe@bio.mie-u.ac.jp |
受講要件 | なし |
予め履修が望ましい科目 | なし |
発展科目 | なし |
その他 |
各回 共通 |
MoodleのコースURL |
https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=19180 |
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第1回 | 概要 | ガイダンス・イントロダクション |
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授業時間内の学修内容 | スマート水産業の展開:日本の水産で展開されるスマート水産業とは何か | |
キーワード(Key Word(s)) | ICTを活用した漁業 Applications of ICTs in Fisheries |
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事前学修の内容 | スマート水産業とは何か,インターネット等を活用して情報を整理しておく. | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 理解が困難だった用語について調べ,不明な単語や理解できなかった情報を復習しておく. | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第2回 | 概要 | 水産業と海洋環境が抱える課題 |
授業時間内の学修内容 | 水産資源,地球・地域環境の変化,持続可能な社会と環境の実現 | |
キーワード(Key Word(s)) | 海洋環境,漁業,持続可能性 Marine environments, Fisheries, Sustainability |
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事前学修の内容 | 地球環境と海洋環境の,特に近年の変化について情報を整理しておく(気候変動,潮流,ラニーニャやエルニーニョなど) | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 小レポート(Moodleへ提出) 環境の抱える問題が人の生活(主に食)に与えているインパクトをまとめるとともに,持続可能な環境と食料生産に向けた課題が何かを述べる. |
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事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第3回 | 概要 | 漁業と海の情報化およびその歴史 |
授業時間内の学修内容 | 情報・通信の発展と変遷 | |
キーワード(Key Word(s)) | 情報通信技術(ICTs) Information and Communication Technologies |
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事前学修の内容 | 主に無線通信技術について,その歴史を現在(5Gなど)から遡って調べておく. | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 身の回りにある無線・有線通信をリストアップし,それらがどのような通信方法なのかを調査する. | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第4回 | 概要 | 海洋環境計測の基礎 |
授業時間内の学修内容 | 海のアメダス,様々な環境計測・センサの原理 | |
キーワード(Key Word(s)) | 環境計測,センシング Environment monitoring, Sensing |
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事前学修の内容 | 漁業のほか,農業や工場など,様々な分野での環境計測事例について調べる. | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 衛星がどのように環境情報(地表面や海面,宇宙空間)を計測しているか,センサの原理と対象を調査する. | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第5回 | 概要 | 音響センシングの基礎 |
授業時間内の学修内容 | 超音波.魚群探知機,ソナー,潮流計 | |
キーワード(Key Word(s)) | 音響計測 Echo sounding |
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事前学修の内容 | 魚群探知機の計測原理を調べて整理しておく.超音波ドップラーによる流速計測について予習し,特徴を理解しておく.また,鯨のコミュニケーションと音響原理について調べる. | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 小レポート(Moodleへ提出) 通信技術やセンシング技術のうち,興味ある実例を調査し,その技術的な仕組みやデータの活用例,課題を述べる. |
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事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第6回 | 概要 | 測位衛星システムの基礎 |
授業時間内の学修内容 | GNSS,電子基準点,RTK測量 | |
キーワード(Key Word(s)) | GNSS,Survey | |
事前学修の内容 | GNSSを利用した身近なシステム/サービスを見つけるとともに,その技術仕様を調べてみる. | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | GNSSの測位原理を復習する.また,各国の測位衛星,その将来的な打ち上げ計画をリストアップする. | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第7回 | 概要 | 通信の基礎 |
授業時間内の学修内容 | 通信規格や標準(NMEA),ネットワーク | |
キーワード(Key Word(s)) | 標準,NMEA Standard, NMEA |
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事前学修の内容 | NMEAとは何か?を事前調査する. | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 通信規格に関するソフトおよび電気的な仕様を整理してみる(NMEA,RS-232Cなど). | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第8回 | 概要 | コンピュータの基礎 |
授業時間内の学修内容 | センシングで活用されるマイコン,IoT,クラウド技術 | |
キーワード(Key Word(s)) | IoT,クラウド技術 Internet of Things, Cloud computing |
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事前学修の内容 | IoTとクラウドコンピューティングの関わりについてまとめる. | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | クラウドコンピューティングのサービスメニューを1-2社調査してまとめ,不明な単語を調べて理解する. | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第9回 | 概要 | ドローンの基礎 |
授業時間内の学修内容 | リモートセンシング,光学センシング | |
キーワード(Key Word(s)) | ドローン,リモートセンシング,カメラ Drone, Remote sensing, Optical sensing |
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事前学修の内容 | UAVやROVにどのような機種があるか,できるだけリストアップする(その特徴も). | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | スマートフォンのカメラを使い,映像や動画を撮影してみて,データにどのような特徴が出現するか,様々な撮影条件で試してみる. | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第10回 | 概要 | ビッグデータの基礎 |
授業時間内の学修内容 | スマートフォン,デジタルトランスフォーメーション | |
キーワード(Key Word(s)) | ビッグデータ,デジタルトランスフォーメーション Big data, Digital transformation |
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事前学修の内容 | デジタルトランスフォーメーション(DX)とは何か,様々な定義がなされているが,それら情報を集めて自分なりに定義する. | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 国内外でDXが成功している事例を調査し,他の失敗例と何が違ったかを検討する. | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第11回 | 概要 | AIの基礎 |
授業時間内の学修内容 | ニューラルネットワーク,遺伝的アルゴリズム,機械学習 | |
キーワード(Key Word(s)) | 人工知能,機械学習 Artificial Intelligence, Machine learning |
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事前学修の内容 | AI・機械学習の手法・種類を整理し,ポンチ絵をつくってまとめる. | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 様々なAIに対する特徴を整理してまとめる.また,AIを活用した新しいニュースを熟読する. 余裕があれば簡単な機械学習をプログラミングしてみる. |
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事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第12回 | 概要 | 1次産業と情報化 |
授業時間内の学修内容 | 農業に見る情報化および水産業との比較 | |
キーワード(Key Word(s)) | 1次産業,スマート農業 Primary industry, Smart Agriculture |
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事前学修の内容 | 農業におけるICT活用事例を1-2件調査し,システム構成やデータ分析手法を理解しておく. | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 小レポート(Moodleへ提出) ここまで学んできたICTやセンシング,コンピューティング,データ分析技術を総合的に活用している1次産業の事例を挙げ,その概要や技術的な詳細を詳解するとともに,自身が見出す改善点を挙げてその対応策を示す. |
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事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第13回 | 概要 | 海外における漁業の情報化と水産資源管理 |
授業時間内の学修内容 | 海外の漁業の先端事例,情報化や日本との相違点 | |
キーワード(Key Word(s)) | 水産資源管理,スマート漁業 Fishery resource management, Smart Fishery |
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事前学修の内容 | 海外の養殖業における情報化の先進事例を調査する. | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 情報化によって漁業の何が変わったか?情報を収集するとともに,日本で同様のことが可能か否かについて意見をまとめる. | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第14回 | 概要 | 資源管理とICT |
授業時間内の学修内容 | 日本の水産業における漁業情報の利活用 | |
キーワード(Key Word(s)) | 水産資源管理,スマート漁業 Fishery resource management, Smart Fishery |
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事前学修の内容 | 日本の水産業におけるスマート化の成功事例を調査する. | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 漁業における日本と海外のスマート化を比較し,類似点と相違点を表にまとめる. | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第15回 | 概要 | 流通と6次産業化 |
授業時間内の学修内容 | スマート水産業の将来像,ブランド化,高付加価値化 | |
キーワード(Key Word(s)) | 流通,ブランド化 Transportation, Branding |
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事前学修の内容 | 6次産業とは何か,その具体例も含めて調査する. | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 漁業における流通の課題を挙げつつ,その改善案を対案として検討する. | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第16回 | 概要 | 期末試験 |
授業時間内の学修内容 | 本講義で学んだ知識についての定着度を測るための筆記試験を実施する.基礎知識や学習・調査した実例などを踏まえ,受講生自身の意見を述べる記述問題も含む. | |
キーワード(Key Word(s)) | 情報通信技術,ビッグデータ,AI,水産業 ICTs, Big data, AI, Fisheries |
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事前学修の内容 | ||
事前学修の時間 | ||
事後学修の内容 | ||
事後学修の時間 | ||
自由記述欄 |