三重大学ウェブシラバス


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科目の基本情報

開講年度 2024 年度
開講区分 生物資源学部
受講対象学生 資源循環学科・グローカル資源利用学教育コース
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
選択・必修 必修
教育コース必修科目
授業科目名 農業経営学
のうぎょうけいえいがく
Farm Management
単位数 2 単位
ナンバリングコード
BIOR-Reso-2331-003
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期

開講時間 火曜日 7, 8時限
他の科目との関係で時間を変更する場合があります
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 生物資源学部校舎(教室番号は、Moodle生物資源学部・生物資源学研究科 学生掲示板で確認して下さい。)

担当教員 野中 章久(生物資源学部)

NONAKA Akihisa

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 日本農業は,輸入農産物との競争,少子化・食生活の変化によるコメの需要縮小,農村人口の高齢化など,多くの問題を抱えている.一方で,新しい技術が導入され,スマート農業技術が盛んに適応されるなど,新しい動きも含んでおり,転換点にあるといえる.本状業では,日本の農業生産の概況,品目別の流通構造の特徴を学びながら,日本農業の展開方向や地域における農家の動向,国際的な農業経営の趨勢を理解する.同時に報道等に現れる農業問題の裏側にある構造的な変化の原理を理解し,社会現象の憶測にある現在原理や構造を理解できるようにする.この授業を通じて,科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組む能力を身につけることが出来る.これにより,考える力としての論理的思考,問題発見能力を身につけることを目指す.
学修の目的  現在の農家の経営状況および,都市と農村の関係を理解するために,作物別の流通構造の基本を理解し,その生産の特徴と併せて,作物毎の経営上のボトルネックを理解する.
学修の到達目標 [知識]作物毎の流通構造を理解し,それぞれの市場取引に大きな影響を及ぼす機関,企業,組織がどのようなものかの基礎知識を得る
[技能]中食の拡大や中央卸売市場体系の変化について理解し,自分の言葉で議論できるようになる
[態度]高齢化など農業経営の現状を整理し,再編方向を議論できるようになる.
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 (1)幅広い教養と倫理観、国際感覚を身につけ、豊かな人間性を有している。
 (2)生命、環境、食料、健康等に関する生物資源学の基本的な知識と技術、経験を有している。
○(3)科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができる。
 (4)豊かなコミュニケーション能力を持ち、他者と協力して行動することができる。
 (5)社会の変化に柔軟かつ自律的に対応し、発展的に生きていくことができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  •  主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

○ JABEE 関連項目
成績評価方法と基準 評価方法:授業中に設定する小課題40%,期末試験60%,計100%(合計が60%以上で合格)
[知識]野菜の流通構造と市場取引に大きな影響を及ぼす機関,企業,組織について自分の言葉で説明できる(40%)
[技能]中食の拡大や中央卸売市場体系の変化の方向に関し,自己の考えを示せる(30%)
[態度]輸入農産物との競合に対する農業経営の再編方向に関し,従来の議論を整理しつつ自己の考えを示すことが出来る(30%)
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業
地域理解・地域交流の要素を加えた授業

英語を用いた教育

授業アンケート結果を受けての改善点
教科書 日本農業市場学会編『農産物・食品の市場と流通』筑波書房 2019年
参考書
オフィスアワー 金曜日午前10:00~12:00
受講要件
予め履修が望ましい科目
発展科目 基礎経営学
その他

授業計画

各回
共通
MoodleのコースURL
第1回 概要 今日の食料・農業と食品の流通を見る視点
授業時間内の学修内容 講義:農産物の生産と流通の概況,食料消費の変化など
キーワード(Key Word(s)) 農産物市場(agricultural products market),消費動向(trends of food consumption)
事前学修の内容 教科書の該当箇所を読む.日本農業の問題として重要と思われる事柄についてメモを作る.
作ったメモにある事柄について,雑誌・新聞記事等を読む
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 農産物市場の仕組みについて,インターネット等で情報を収集する.
居住地の近くの卸売市場が何処にあるかを確認する
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第2回 概要 食品流通の仕組みと価格形成
授業時間内の学修内容 講義:経済学的な価格決定のメカニズム,農産物市場の特徴
キーワード(Key Word(s)) 価格(price),流通経路(marketing channel),農産物市場(market of agricultural products)
事前学修の内容 毎回の食事で消費する農産物の原産国を把握する(メモを作る)
スーパー等の葉物野菜の値段をメモし,一月の間で上昇したかどうかを確認する
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 価格決定のメカニズムを経済学(農業経済学)の教科書等で確認する
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第3回 概要 農産物・食品の流通機構
授業時間内の学修内容 講義:卸売市場体系の概要,食品流通の特徴
キーワード(Key Word(s)) 卸売市場(hole sales market),スーパーマーケット(super market)
事前学修の内容 良く行くスーパーマーケットの本社が何処かを確認する
居住地内に全国的に展開するスーパーとその地方だけに展開するスーパーがあることを確認する.
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 教科書の該当箇所を読み,例示されている参考文献を読む
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第4回 概要 米の流通
授業時間内の学修内容 講義:食糧管理法,市場施策の概要
キーワード(Key Word(s)) 米(rice),市場政策(market policy)
事前学修の内容 教科書該当箇所を読む
スーパーの売り場で米がどこに置かれているか,売られている米の産地は何処かを確認する.また,価格に差がある理由を考えられる限りメモしておく
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 教科書に例示されている参考文献を読む
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第5回 概要 青果物の流通
授業時間内の学修内容 講義:野菜類の市場取引の特徴,需要構造,流通構造の特徴
キーワード(Key Word(s)) 野菜流通(Vegetable distribution)
事前学修の内容 居住地近くの卸売市場のHPを閲覧し,場所,管理主体,統計資料などを確認する.
卸,仲卸の業務を関連書籍,インターネット上の情報等で確認し,ノートを作成する
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 教科書および授業中に紹介された関連の書籍を読む
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第6回 概要 青果物の流通2
授業時間内の学修内容 講義:地方市場の特徴
 とくに,伝統的な市場や小規模な市場の特徴
キーワード(Key Word(s)) 地方市場(Local market/wet market)
事前学修の内容 居住地近くの伝統的市場(市民市場,東京のアメ横・京都の錦市場のような伝統的な市場)の様子をインターネットや新聞記事等で調べ,前回学習した卸売市場との違いについてノートを作成する
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 授業で紹介された事例と事前学習で作成したノートの一致点・違いなどをノートに記す.
示された参考文献を読む
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第7回 概要 食肉の流通
授業時間内の学修内容 講義:食肉流通の制度とその特徴
キーワード(Key Word(s)) 畜産政策(Livestock policy)
事前学修の内容 農林水産省のHPにて畜産関連団体の情報を閲覧する.
新聞記事検索等で枝肉価格を調べるとともに,枝肉とは何かを調べる
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 授業中に示された参考文献を読む
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第8回 概要 牛乳・乳製品の流通
授業時間内の学修内容 講義:乳製品の商品特性と需給の特徴
キーワード(Key Word(s)) 需給ギャップ(Demand-supply gaps)
事前学修の内容 農林水産省HPにて酪農団体の情報を閲覧し,どのような団体があるかメモを取る
そのうち全国酪農業協同組合の情報を注意深く読むと同時に,同連合会のHPを閲覧し,組織や事業内容をよく理解する
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 新聞記事検索を利用し,近年のバター不足の情報を集める.それらの記事に示された発生状況をメモに記すと同時に,授業内容との一致・違いをノートに整理する.
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第9回 概要 花きの流通
授業時間内の学修内容 講義:花きの消費特性と市場の特徴,ならびに生産者の特徴
キーワード(Key Word(s)) 出荷組織(marketing group),花卉市場(Flower market)
事前学修の内容 東京卸売市場のHPにて,花き部門の情報を閲覧する.
東京フラワーポート株式会社のHPを閲覧し,会社の沿革,事業内容,セリの様子等を良く読む
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 教科書該当箇所を読み返す.
授業中示された参考論文を読む
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第10回 概要 小麦・大豆の生産と流通
授業時間内の学修内容 講義:米の転作政策としての小麦・大豆生産と流通および輸入の特徴
キーワード(Key Word(s)) 転作(Set-aside),国家貿易(Stage trading)
事前学修の内容 農林水産省のHP等で小麦・大豆に関する交付金の制度を閲覧し,理解する.
教科書該当箇所を読む
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 小麦・大豆の生産調整に関する農林水産省のHP該当箇所をよく読み,理解する.
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第11回 概要 加工食品の消費拡大と流通の特徴
授業時間内の学修内容 講義:食品消費の動向と加工食品および外食産業の拡大
キーワード(Key Word(s)) 加工食品(Processed foods),外食産業(Restaurant industry),中食産業(Ready-to-eat industry)
事前学修の内容 授業間一週間の食事のうち,外食の回数と冷凍食品などの加工食品の利用回数をメモする
これら外食・加工食品がその一週間のうち,どれくらいの比率(消費額面の%)になるかをおおよそ試算する
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 教科書該当箇所を読み返し,また授業内容を整理して事前学習で作成した外食・加工食品の利用状況と比較する.一致点・相違点に関しノートを作成する
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第12回 概要 農産物の国際貿易
授業時間内の学修内容 講義:わが国における農産物輸入と自給
キーワード(Key Word(s)) 農産物貿易(Agricultural trade)
事前学修の内容 事業前日の食事について,自炊する前提で買い物をし(するつもりで調べる),購入した食品のうち輸入品と国産品をリスト化する
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 事前学習で作成したリストをもとに,授業で示された自給率低下の趨勢・現状とリストに示された輸入品の比率が一致するか違っているかをノートに整理する
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第13回 概要 食品の安全性
授業時間内の学修内容 講義:政策における安全性と消費者の求めるもの
キーワード(Key Word(s)) 食品安全性(food security)
事前学修の内容 農林水産省HPにて,消費・安全の項目に記載されている情報を閲覧し,その内容傾向をノートにまとめる
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 消費者団体や生活協同組合のHPを閲覧し,安全性に関する記載事項をメモする.このメモの内容と事前学習で整理したノートを比較し,何が違っているかをノートにまとめる
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第14回 概要 食品の流通管理と青果物
授業時間内の学修内容 講義:物流技術の発展と流通管理
キーワード(Key Word(s)) 物流技術(Logistic technology)
事前学修の内容 教科書該当箇所を読み,教科書の示す事前学習項目を調べる
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 授業中に示す参考論文を読む
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第15回 概要 農産物の流通と環境
授業時間内の学修内容 講義:食品ロスおよび野菜廃棄の発生とその削減
キーワード(Key Word(s)) 食品ロス(Food loss),野菜廃棄(Vegetable waste)
事前学修の内容 教科書該当箇所を読む.教科書に示された事前学習項目を調べる
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 授業中に示す参考論文を読む
農林水産省HPにおける食品ロスの記述を閲覧し,教科書の内容との一致・相違点を整理してノートに記す
事後学修の時間 120分
自由記述欄

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