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開講年度 | 2024 年度 | |
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開講区分 | 人文学部文化学科 | |
受講対象学生 |
2023年度以前入学生対象 学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次, 5年次, 6年次 |
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選択・必修 | ||
授業科目名 | ドイツの文学C | |
どいつのぶんがく しー | ||
German Literature C | ||
単位数 | 2 単位 | |
受講対象学生 |
2024年度以降入学生対象 学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次, 5年次, 6年次 |
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選択・必修 | ||
授業科目名 | ドイツ語圏の文学C | |
どいつごけんのぶんがく しー | ||
German Literature C | ||
単位数 | 2 単位 | |
ナンバリングコード | ||
開放科目 | 非開放科目 | |
開講学期 |
後期 |
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開講時間 |
木曜日 3, 4時限 |
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授業形態 |
対面授業 * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい
「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業 |
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開講場所 | ||
担当教員 | 稲葉 瑛志(人文学部) | |
INABA, Eiji | ||
SDGsの目標 |
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連絡事項 | https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=21032 * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい |
授業の概要 | ドイツ語圏の文学・思想における「ユダヤ性」をテーマとして扱い、考察します。 ドイツとユダヤと聞くと、真っ先にアウシュヴィッツやホロコーストのことが思い浮かぶと思います。では、なぜ、いかにしてあの惨劇は起こったのでしょうか。そのことに対する答えは簡単には見つかりませんが、ドイツ文学・思想の立場から両者の関係にさまざな光を当て、考察を深めることはできます。 ゲットーから解放されたユダヤ人たちは、ドイツ文化といかなる関係を結んだのか。 この講義では、近代から現代までの、教養と啓蒙の可能性を信じたユダヤ人たちの知的営為を確認し、彼らの作品を読解しながら、彼らの精神性がナショナリズムにいかに回収され、また、いかに抵抗したのかを観察し、ドイツにとって「ユダヤ性」とは何かという問題を考察します。 取り上げる作品は小説だけでなく、演劇や思想書も含まれます。重要なモチーフや概念については、様々な絵画や映像資料を用いて説明し、理解を深めることにします。 |
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学修の目的 | 1. ドイツ語圏の文学・思想におけるユダヤ人たちの文化的・思想的意味を理解できること 2. ドイツ語圏のさまざまな文学・思想に親しみながら、啓蒙時代からナチス時代までの「ユダヤ性」の問題を授業で提示した観点から考察できること |
学修の到達目標 | 1. ドイツ語圏におけるユダヤ文化や思想について深い知識を得られるようになること 2. ドイツ語圏の文学や思想をそれらの時代の文化的なコンテクストで読み解き、その分析結果を自分の言葉で説得力をもって意味付けられるようになること |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | 平常点40%、学期末レポート60% |
授業の方法 | 講義 |
授業の特徴 |
Moodleを活用する授業 その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど) |
授業アンケート結果を受けての改善点 | 授業の理解度をはかるために、毎授業の終わりにコミュニケーションペーパーを提出してもらいます。そちらも平常点に含まれます。 |
教科書 | プリントを配布します。 |
参考書 | 授業中に紹介します。 |
オフィスアワー | 火・木曜日12:00~13:00、稲葉研究室(あるいはドイツ語ゼミ室) |
受講要件 | |
予め履修が望ましい科目 | |
発展科目 | 「文学概論」、「ドイツ文学演習」、「ドイツの文学」 「ドイツ語圏文学概論」「ドイツ語圏文学演習」「ドイツ語圏の文学」 |
その他 | ドイツ語の資料はすべて翻訳されたものを配布しますので、ドイツ語を履修していない学生も受講可能です。 |
MoodleのコースURL |
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キーワード | ドイツ文学、ドイツ文化、ユダヤ文化 |
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Key Word(s) | German Literature, German Culture, Jewish Culture |
学修内容 | 授業は講義形式で行います。初回の授業ではドイツ語圏の文学・思想における「ユダヤ性」について概説し、このテーマをドイツ語圏の文学・思想で論じる意味や方法を説明します。第2回目以降の授業では、啓蒙時代から第一次世界大戦を経て、ホロコーストの悲劇に至るまでの文学・思想を読解します。 授業は以下の通り進める。(予定を変更する可能性あり) 1. 導入 2. 啓蒙とユダヤ性:レッシング、カント 3. 教養とユダヤ性:ゲーテ、グンドルフ 4-5. ロマン主義におけるユダヤ性:フィヒテ、ラーエル・ファルンハーゲン 6-7. 革命の時代におけるユダヤ性:ハイネ、ヴァーグナー 8-9. 世紀末ヴィーンにおける反ユダヤ主義と同化:カール・クラウス、ロート 10-11. 精神分析とユダヤ性:フロイト 12-13. ユダヤ性をめぐる言説:カフカ 14-15. アウシュヴィッツ以後の文学:ベンヤミン、ツェラン |
事前・事後学修の内容 | ドイツ文学・思想だけでなく、ドイツの文化や歴史にも広く関心を持つことが望ましい。 授業で扱った作品を自分で読み、紹介された文献も参照しながら理解を深めるよう取り組むこと。 |
事前学修の時間:120分/回 事後学修の時間:120分/回 |