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科目の基本情報

開講年度 2024 年度
開講区分 医学系研究科(博士課程)生命医科学専攻
受講対象学生 大学院(博士課程・博士後期課程) : 3年次
選択・必修 選択
授業科目名 環境分子医学Ⅲ
かんきょうぶんしいがくⅢ
Environmental and Molecular Medicine Ⅲ
単位数 6 単位
ナンバリングコード
medc-medc-ENMM8101-003
開放科目 非開放科目    
開講学期

通年

開講時間
授業形態


* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 環境分子医学分野のセミナー室・実験室

担当教員 ○小谷奏一(兼)(医学系研究科)、及川伸二(医学系研究科)、小林果(医学系研究科)

KOTANI,Hirokazu、OIKAWA,Shinji、KOBAYASHI, Hatasu

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 受講生の専門性を尊重し、下記学修内容の内から、年度ごとにテーマを調整する。
学修の目的 環境分子医学の研究者として必要な実践力を身につける。
学修の到達目標 環境分子医学の高度な研究を行える。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  • ○主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  • ○実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  • ○心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 授業への参加姿勢、課題の達成度、プレゼンテーション、レポートなどを総合的に評価する。
授業の方法 講義 演習 実験 実習 実技

授業の特徴

PBL

特色ある教育

英語を用いた教育

教員と学生のやり取りは日本語でも、英語による論文や教材の講読を含んだ授業
授業アンケート結果を受けての改善点 学修の進捗状況に基づき、継続的な改善を行う。
教科書 授業中に適宜指示する。
参考書 授業中に適宜指示する。
オフィスアワー 各授業担当教員により異なる。
受講要件 修士課程修了程度の基礎知識があることが望ましい。
予め履修が望ましい科目 医学・生物学の基礎知識を持っていることが望ましい。
発展科目
その他

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 生命医科学、基礎医学、臨床医学、社会医学
Key Word(s) Medical Life Science,Basic Medicine,Clinical Medicine,
Public Health and Social Medicine
学修内容 【研究内容】
(1) 環境化学物質による発がん機構の解明と予防
悪性新生物(がん)の発生は大部分が化学物質などの環境因子に起因する。我々は一般環境や労働現場に存在する化学物質による活性酸素・窒素種の生成を介したDNA損傷およびその分子機構の解析を通じて,発がん機構の解明とリスク評価法の開発を目指している。がん化学予防物質の有効性と安全性の評価に関する研究も行っている。

(2) 炎症による発がん機構の解明
慢性炎症は感染症,炎症性疾患,物理化学的因子などにより誘発され,環境発がんの約25%に寄与するとの推算がある。我々は炎症関連がん患者やモデル動物の試料・標本を用いて,DNA損傷やエピゲノム変化(DNAメチル化やマイクロRNA発現変動など)について解析し,発がん機構の解明やがん予防法の開発を目指した研究を行っている。

(3) 老年病のバイオマーカーの探索と予防法の確立
日本では,超高齢社会か進行し高齢者の数が増加している。我々は,高齢者が罹患する病気の中でも特に認知症やがんに焦点を当て,それらを迅速に診断できるバイオマーカー(タンパク質やマイクロRNA, 低分子量代謝物など)の探索を行っている。また,抗酸化剤を用いた予防法の確立についても研究を行っている。

(4) 疾患における遺伝因子の解明
〈遺伝因子〉=生まれ持った遺伝子の変化や異常は,環境因子とともにヒトの健康や疾患に大きな影響を与えている。我々は,脳血管疾患であるもやもや病を中心に,疾患の遺伝因子が病態に果たす役割の解明に取り組み,予防や治療への応用を目指した研究を行っている。

【指導内容】
上記の研究内容を遂行するにあたり、ヒト試料(血液・組織)、実験動物、培養細胞などを用いて、衛生学、予防医学、環境分子医学、分子細胞生物学および実験動物学の指導を行います。  
具体的には、活性酸素の生成とDNA損傷性の解析、がん細胞や担がん動物を用いた細胞増殖能、遊走能、浸潤能の解析やエピジェネティクス解析、また疾病の原因を解明する機能プロテオミクス解析やヒト疾患遺伝子の解析など幅広い実験手法を習得することが可能です。得られた結果について、学会での発表および国際誌への論文掲載まで丹念に指導します。
事前・事後学修の内容 授業中に適宜指示する。
事前学修の時間:    事後学修の時間:

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