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科目の基本情報

開講年度 2024 年度
開講区分 医学系研究科(博士課程)生命医科学専攻
受講対象学生 大学院(博士課程・博士後期課程) : 1年次
選択・必修 選択
授業科目名 個別化がん免疫治療学Ⅰ
こべつかがんめんえきちりょうがくいち
Personalized Cancer Immunotherapy Ⅰ
単位数 6 単位
ナンバリングコード
medc-medc-PCIM7301-001
開放科目 非開放科目    
開講学期

通年

開講時間
授業形態

ハイブリッド授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所

担当教員 〇 藤原弘(医学系研究科),宮原慶裕(医学系研究科)

FUJIWARA, Hiroshi MIYAHARA, Yoshihiro

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 受講生の専門性を尊重し、下記学修内容の内から、年度ごとにテーマを調整する。
学修の目的 個別化がん免疫治療学の研究者として必要な知識を獲得する。
学修の到達目標 個別化がん免疫治療学の研究に必要な情報を適切に参照できる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  •  主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  • ○心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 授業への参加姿勢、課題の達成度、レポートなどを総合的に評価する。
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

英語を用いた教育

教員と学生のやり取りは日本語でも、英語による論文や教材の講読を含んだ授業
授業アンケート結果を受けての改善点 学修の進捗状況に基づき、継続的な改善を行う。
教科書 授業中に適宜指示する。
参考書 授業中に適宜指示する。
オフィスアワー 各授業担当教員により異なる。
受講要件 修士課程修了程度の基礎知識があることが望ましい。
予め履修が望ましい科目 医学・生物学の基礎知識を持っていることが望ましい。
発展科目 個別化がん免疫治療学II
その他 ジョブ型研究インターンシップを行った場合は、この科目の評価に含むことができる。

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード
Key Word(s)
学修内容 【研究内容】
 当講座は,2018年3月より,抗腫瘍免疫応答を強く誘導する変異抗原(ネオアンチゲン)を用いた「完全個別化がん免疫療法」の創出を目指してブライトバス・バイオ社により設置されました。これより先に,2005年に遺伝子・免疫細胞治療学講座が,がんに対する遺伝子治療・細胞療法の開発の為に設置され,2020年3月までは併設されていました。
現在,がんワクチン療法あるいはT細胞輸注療法の標的抗原として,個々の腫瘍ゲノム変異に由来するネオアンチゲンに大きな期待が寄せられています。しかしながら,抗腫瘍免疫応答を強く誘導しがんを傷害するネオアンチゲンを迅速且つ正確に選択し,それらをどのように活用することが患者さんに最大の利益をもたらすのかについては,未だ明確ではありません。我々はこのような治療用ネオアンチゲンの決定技術基盤とそれら選択されたネオアンチゲンを用いた治療の開発研究を行っています。
また,がん細胞に特異的に反応する細胞傷害性T細胞(CTL)の持っているT細胞レセプター(TCR)の遺伝子を,がん患者さんのT細胞に導入し,それらのT細胞を患者さんに輸注する新しい治療法の臨床開発を実際に実施すると共に,キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞等の新しい細胞療法・遺伝子治療・免疫療法の基礎から臨床までの幅広い研究を行っています。
具体的な研究内容は,
1. 腫瘍組織浸潤T細胞の認識抗原解析を通した高免疫原性ネオアンチゲンの同定
2. in silicoでの迅速な治療用ネオアンチゲン同定法の確立
3. 動物モデルを利用したネオアンチゲン標的治療法の最適化
4. がん細胞に反応するリンパ球の機能解析
5. リンパ球を含む各種細胞への遺伝子導入と導入後の遺伝子および細胞の働きの解析
6. TCR遺伝子やCAR遺伝子を導入されたリンパ球の抗腫瘍性の培養系(in vitro)および実験動物モデル(in vivo)での解析
7. 基礎的研究の成果を臨床試験に持っていく,いわゆるトランスレーションリサーチ(橋渡し研究)の実践
8. 遺伝子・免疫細胞療法の臨床研究実施

【指導内容】
 上記の研究内容に関連する腫瘍細胞培養法,遺伝子操作技術(T細胞の単離からT細胞受容体配列同定及びその発現),免疫応答の細抱生物学的解析等の基礎的な技術の実習を行います。また,遺伝子操作技術(遺伝子の単離, 遺伝子配列の解析,発現プラスミドの作製),T細胞を中心とした免疫応答の細胞生物学的解析技術,臨床試験の実施方法論などの実験実習を行います。
これらの実習を通して,遺伝子細胞治療学の概念,研究,臨床応用を総括的に指導します。更に,がん研究・企業での治療開発を担う人材を育成します。
事前・事後学修の内容
事前学修の時間:    事後学修の時間:

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