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科目の基本情報

開講年度 2024 年度
開講区分 生物資源学部
受講対象学生 海洋生物資源学科・海洋生物資源学教育コース
学部(学士課程) : 2年次
選択・必修 必修
学科必修
授業科目名 臨海実習
りんかいじっしゅう
Field study on aquatic animals
単位数 1 単位
ナンバリングコード
BIOR-Mari-2524-001
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期集中

夏季休業期間中に実施する

開講時間
夏季休業期間中に実施する
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 水産実験所

担当教員 ○松田浩一,岡辺拓巳、山本康介(水産実験所)、淀 太我、伯耆匠二(海洋生物資源学研究科)

○MATSUDA, Hirokazu; OKABE, Takumi; YAMAMOTO, Kousuke; YODO, Taiga; HOUKI, Shouji

実務経験のある教員 松田:三重県水産研究所で水産生物の種苗生産や増養殖に関する実務的業務に従事していた経験を活かし,実務的な視点を取り入れた指導を行う。
岡辺:気象に関する民間企業での実務経験や教育研究機関でのスマート水産業に係る研究に従事していた経験を活かし、実務的な視点を取り入れた指導を行う。
淀:淡水魚の生態を調査研究する実務職に3年間従事していた経験を活かし,実際に魚類を研究対象として扱うための手法を実務的に指導する。

SDGsの目標
連絡事項 7月にガイダンスを開催し、詳細を説明します。Moodleのコースを設置しますので、連絡はMoodleから行います。定期的に確認してください。

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要  沿岸海洋性の魚類や無脊椎動物、プランクトンの採集・観察・同定などを行う基礎的な技術の修得をするための実習を水産実験所において実施するとともに,三重県の沿岸漁業や環境に関する実状に触れるための海洋水産機関での学習等を行い、「地域を学ぶ」ことを通じて幅広い教養を身に付けます。
(DP、CPとの関連)
この実習は、三重大学の目標である4つの力の「感じる力」「考える力」「コミュニケ―ション力」「生きる力」を身に付けるため、生物資源学部のDPの1つである「生命、環境、食糧、健康に関する生物資源学の基本的な知識と技術、経験を有する」ことを目指します。
学修の目的  多種多様な沿岸海洋生物に実際に触れ、海洋生物研究を行うための基礎的な知見や技術を修得するとともに、SDGsの目標(「14海の豊かさを守ろう」等)の達成に貢献に向けて、沿岸海洋域の産業活動や環境変動に関する基礎的な知識を身に付け、自ら考えることができる土台を築くことを目的とします。
学修の到達目標  この実習を通じて、多種多様な沿岸海洋生物の生態観察,採集,分類・同定とともに、それらの記録を行うことができる技術を身に付けることができます。また、沿岸生態系や漁業生産の現場における課題を理解し、3年生以降でのより専門的な技術の獲得や研究課題の選定に結び付けます。そのために、以下の学修到達目標を設定します。
(知識)沿岸海洋環境の変動状況や沿岸漁業の実態に対する基礎知識を修得し、自らでより発展的な探求ができるようになる。
(態度)この実習は、班に分かれてのグループ活動を主としており、役割分担や共同作業を通じた他者の意見を尊重する態度の涵養と意見交換による理解の深化を行う。
(技能)沿岸海洋生物を対象とした研究を行っていくための基礎的な技術を修得するとともに、課題に対して自ら調べ、実習の結果を的確に図表等でまとめる力を養う。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 (1)幅広い教養と倫理観、国際感覚を身につけ、豊かな人間性を有している。
 (2)生命、環境、食料、健康等に関する生物資源学の基本的な知識と技術、経験を有している。
○(3)科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができる。
 (4)豊かなコミュニケーション能力を持ち、他者と協力して行動することができる。
 (5)社会の変化に柔軟かつ自律的に対応し、発展的に生きていくことができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  •  論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

○ JABEE 関連項目
成績評価方法と基準 レポート90%,実習中の受講態度10%(合計が60%以上で合格)
(知識)レポートの内容で評価します(90%のうちの30%)
(態度)班での活動における貢献度や積極性で評価します。
(技能)レポートの内容で評価します(90%のうちの60%)
授業の方法 実習

授業の特徴

PBL

特色ある教育

グループ学習の要素を加えた授業
地域理解・地域交流の要素を加えた授業

英語を用いた教育

授業アンケート結果を受けての改善点  実習アンケートによる「学生からの意見」を参考として改善に取り組みます。
教科書 特になし。
参考書 実習中に配布します。また、必要な図鑑類は水産実験所にあります。
オフィスアワー 毎週木曜日12:00~13:00、場所 水産実験所
受講要件  臨海実習ガイダンスに必ず出席すること(欠席者には受講を認めません)。フィールドでの作業には危険が伴うので,学生教育研究災害傷害保険には必ず加入すること。
予め履修が望ましい科目 生物資源学総論,海洋生物学,水産学総論,魚類学
発展科目 浮遊生物学、魚類増殖学、底生生物学、漁業生産学、浅海増殖学実習,海洋動物学実験,海洋生物資源調査実習,卒業研究
その他 環境教育に関連した科目
高等学校教諭一種免許(水産)-水産の関係科目

授業計画

MoodleのコースURL https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=19181
キーワード 魚類、沿岸無脊椎動物、浮遊生物、分類、同定、生物多様性、漁業生産、環境
Key Word(s) Fishes、invertebrates、Planktons、Identification、Biodiversity、Fisheries、Environments
学修内容 第1回 臨海実習ガイダンス~参加にあたっての注意事項の説明~

第2回 水産実験所の研究施設の視察

第3回 砕波帯における魚類相の調査 ~鳥羽地域の砂浜の砕波帯に生息する魚を採集し名前を調べる~

第4回 魚類の外部形態観察と同定1 ~志摩地域で漁獲された魚を分類し名前を調べる~

第5回 魚類の外部形態観察と同定2 ~志摩地域で漁獲された魚を分類し名前を調べる~

第6回 魚類の外部形態観察と同定3 ~魚の外部形態を詳しく観察しスケッチする~

第7回 岩礁域での生物採集1 ~水産実験所周辺の磯で生物採集~

第8回 岩礁域での生物採集2 ~水産実験所周辺の磯で生物採集~

第9回 海岸動物の観察1 ~岩礁域で採集した生物の分類と同定~

第10回 海岸動物の観察2 ~岩礁域で採集した生物の分類と同定~

第11回 プランクトンの採集と観察1 ~ネットを使った採集技術と観察方法の取得~

第12回 プランクトンの採集と観察2 ~プランクトンの観察とスケッチ~

第13回 プランクトンの採集と観察3 ~プランクトン密度の算定~

第14回 近隣の海洋・水産施設での学習1 ~海洋・水産施設内を見学し活動内容を理解する~

第15回 近隣の博物館等での学習2 ~海洋・水産施設の担当者からの講義~


なお,それぞれの実習後にレポートやスケッチを提出する。
事前・事後学修の内容 第1回 
事前学習 60分(事前に配布する実習要項等の資料の精読)
事後学習 60分(授業での説明を振り返り、注意点などをまとめるとともに、準備道具の有無を確認し、購入する必要があるもののリストを作成する)

第2回
事前学習 60分(実習要項を再度確認するとともに、持参する持ち物をまとめる)
事後学習 60分(水産実験所の活動や視察内容を振り返る)

第3回 
事前学習 60分(鳥羽地域に分布する魚の種類について事前に情報を収集する)
事後学習 60分(砕波帯での魚の採集方法について整理し注意点をまとめる)

第4回 
事前学習 60分(魚の分類の注意点や魚の体の構造について学習しておく)
事後学習 60分(扱った魚の分類上の特徴や同定のポイントを整理する)

第5回 
事前学習 60分(魚の分類の注意点や魚の体の構造について学習しておく)
事後学習 60分(扱った魚の分類上の特徴や同定のポイントを整理する)

第6回 
事前学習 60分(魚のスケッチの手法について調べておく)
事後学習 60分(魚のスケッチを行う上での注意点をまとめる)

第7回 
事前学習 60分(海岸動物の採集方法や保管方法について情報収集する)
事後学習 60分(採集場所の環境と生物の関係を整理する)

第8回 
事前学習 60分(海岸動物の採集方法や保管方法について情報収集する)
事後学習 60分(採集場所の環境と生物の関係を整理する)

第9回 
事前学習 60分(鳥羽市沿岸の海岸動物に関して情報収集する)
事後学習 60分(確認された海岸動物の特徴を整理する)

第10回 
事前学習 60分(鳥羽市沿岸の海岸動物に関して情報収集する)
事後学習 60分(確認された海岸動物の特徴を整理する)

第11回 
事前学習 60分(プランクトンの採集や観察方法について情報収集する)
事後学習 60分(プランクトンの採集や観察に関する注意点を整理する)

第12回 
事前学習 60分(プランクトンの分類群の特徴について事前に情報収集する)
事後学習 60分(確認されたプランクトンの特徴を整理する)

第13回 
事前学習 60分(プランクトンの密度算定方法に関して情報収集する)
事後学習 60分(プランクトン密度の算定に関しての注意点をまとめる)

第14回 
事前学習 60分(学習予定の海洋・水産機関について情報収集する)
事後学習 60分(学習した海洋・水産機関の特徴等を整理する)

第15回 
事前学習 60分(学習予定の海洋・水産機関について情報収集する)
事後学習 60分(講義を受けた内容を整理する)
事前学修の時間:60分/回    事後学修の時間:60分/回

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