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科目の基本情報

開講年度 2024 年度
開講区分 生物資源学部
受講対象学生 海洋生物資源学科・海洋生物資源学教育コース
学部(学士課程) : 2年次
選択・必修 必修
学科必修科目
授業科目名 海洋観測航海実習
かいようかんそくこうかいじっしゅう
On-board training of oceanographic observation
単位数 1 単位
ナンバリングコード
BIOR-Mari-2524-003
開放科目 非開放科目    
開講学期

後期集中

開講時間
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 練習船勢水丸

担当教員 ○中村亨(附属教育研究施設)

○NAKAMURA Toru

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 勢水丸に乗船し、海洋環境の現状や自然環境の保全について体験的に理解を深めます。
実際に観測機器を用いて観測を体験することで海洋観測の基礎を学習し、以降の海洋科学全般に関する本格的な実習航海や研究航海へのスムースな導入を図ります。
この講義は三重大学の目標である4つの力「感じる力」「考える力」「コミュニケーション力」「生きる力」を身につけるため、生物資源学部のDPである「科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができる。」の獲得を目指します。
学修の目的 実習を通して、基本的な海洋観測から機器を使っての精密な海洋観測、そこから得られたデータ処理にいたるまでの知識を体得することができるようになることを目的とします。
学修の到達目標 (知識)海洋観測は表面海水測温や透明度計測といった基本観測から研究航海で多く用いられるCTDを使用する際に、そられの観測器具構成、仕様、測定原理などを理解できます。また作成した温度断面、塩分濃度断面図から伊勢湾の海洋環境について考察し理解を深めることができます。
(態度)各種観測を通じての連携などから海洋調査観測を実践できる基礎知識を身につけて研究活動への円滑な導入を図ることができます。
(技能)基本観測の実践から研究航海で多く用いられるCTDの断面観測線観測の実施といった本格的な観測作業を行うことでその使用方法を習得できます。また実際に得られた観測結果から温度断面、塩分濃度断面を作成方法を体得できます。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 (1)幅広い教養と倫理観、国際感覚を身につけ、豊かな人間性を有している。
 (2)生命、環境、食料、健康等に関する生物資源学の基本的な知識と技術、経験を有している。
○(3)科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができる。
 (4)豊かなコミュニケーション能力を持ち、他者と協力して行動することができる。
 (5)社会の変化に柔軟かつ自律的に対応し、発展的に生きていくことができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  •  論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  • ○リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  •  問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

○ JABEE 関連項目
成績評価方法と基準 実習作業への取り組み、理解度、レポートで合計100%
実習の内容には、海上での基本的な海洋観測を実践します。加えて、船内生活から安全のために必要な訓練や船舶の運航に関する作業など多岐にわたります。
これらの実習作業への取り組みや参加への姿勢なども含み総合的に判断して評価します。
(知識)海洋観測において表面海水測温や透明度計測といった基本観測、精密機器であるCTDを含む観測器具構成、仕様、測定原理などへの理解(20%)
(態度)基本的な海洋観測手法からCTDのような精密機器を使用した本格的な観測作業などから作業への積極性、観測中の連携(船内でのアンサーバックなどコミュニケーション)しっかりとれているか(20%)
(技能)基本観測の実践からCTDを用いた断面観測線観測の実践から使用方法を習得できているか、正確に測定できているかの判断(20%)
下船までに、水温及び塩分濃度に関する断面図を作成し、そこから観測結果および伊勢湾の海洋環境に関する考察をレポートして提出しその理解度の確認(40%)
授業の方法 実習

授業の特徴

PBL

特色ある教育

その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業アンケート結果を受けての改善点 航海期間中は気象・海象による船体動揺の軽減に努め効果的な実施を図ります。
教科書 乗船時に配布(乗船のしおり)
参考書
オフィスアワー E-mailで随時受け付けます。また練習船が松阪港に停泊中に限り訪船も可能です。
(平日9時から16時ころまでの間)
訪船希望の際は事前にE-mailにて確認、連絡を行ってください。
受講要件 学生教育研究災害保険または生協の保険に加入して下さい。当年度内の健康診断にて欠格事由のない健康な者に限ります。
事前に実施する実習ガイダンスに必ず出席して下さい。ガイダンス欠席者は乗船できません。
ガイダンスに関しては時期が近づいたらMoodleなどでアナウンスします。
予め履修が望ましい科目 海事概論、海洋生物資源学概論、水産学総論
発展科目 海洋総合航海実習、紀伊黒潮流域圏航海実習、卒業研究
その他 教員免許・各種資格取得に関連した科目 (注 : 必ず入学年度の学修(習)要項で確認してください)
環境教育に関連した科目
内容は天候によって変更されることがあります。運動性に優れ汚れても良い服装で参加して下さい(出来れば長袖長ズボンが好ましい)。また、必ず運動靴で参加して下さい。
※この実習は、必修科目である「乗船実習」の航海の中で併せて実施します。
乗船実習と同様に、この「海洋観測航海実習」も履修申告は必ず行って下さい。
海洋生物資源学科の教育的インターンシップ対応科目であり,8時間分に該当する。
*インターンシップ要素を含む科目(2019年入学生から適用)
高等学校教諭一種免許(水産)-水産の関係科目

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 練習船、海洋環境、海洋観測、気象観測
Key Word(s) research & traning vessel,ocean environment,oceanographic
observation,marine species sampling,meteorological observation
学修内容 1. 乗船式および船内生活区画案内
 練習船基地での乗船式、船長訓示、貸与品、生活区画および実習区画の案内、船内居住設備の使用方法など
2. 安全教育(船内一般諸注意、乗船のしおり)
 一般的注意事項、練習船内規説明、解説、総員部署配置の説明、救命設備および救命用具の説明、取り扱いなど
3. 総員退船訓練および訓練の実践
 総員退船訓練の実践、防火防水部署配置、救助配置および出入港配置部署説明
4. 船内生活一般(ラジオ体操、デッキウォッシュ、食事当番、船内清掃等)
 ラジオ体操、デッキウォッシュ、食事当番、船内清掃などの実践
5. 出港作業および入港作業
 出港作業の実践(出入港配置部署、解纜作業、防舷材収納、揚錨および離岸や着岸見学)
6. 投錨作業および抜錨作業
 投錨法、錨泊の種類、形象物掲揚、揚錨作業見学、錨の状態説明など
7. 観測事前練習(基本観測)
 透明度計測方法、表層水温計測、水色計測の方法
8. 観測事前練習(各配置別作業)
 基本観測、CTDオペレーション、甲板作業、観測野帳記載法
9. 海洋観測の実践①(観測訓練)
 8.項目の事前訓練、実践
10. 海洋観測の実践②
 基本観測、CTD観測
11. 海洋観測の実践③
 CTD観測オペレーション、気象観測および観測野帳記入
12. 海洋観測の実践④
 各種採泥観測、観測データ取り扱い
13. 観測収集データの解説、処理方法、断面図作成方法
14. 観測結果での断面図作成および観測結果からみた海洋環境の考察に関する課題作成および提出
15. 課題の返却および観測結果によって作成した断面図、海洋環境の解説と統括、下船式
事前・事後学修の内容 事前に実習ガイダンスを行い、実習に関する注意事項などを説明します。これは事前学習にも加えます。必ず出席して下さい。
事前学修の時間:60分/回    事後学修の時間:60分/回

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