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科目の基本情報

開講年度 2024 年度
開講区分 工学部電気電子工学科/総合工学科電気電子工学コース ・専門教育
受講対象学生 学部(学士課程) : 2年次
総合工学科/電気電子工学コース
選択・必修 必修
授業科目名 電気計測実験
でんきけいそくじっけん
Electrical Measurements Laboratory
単位数 2 単位
ナンバリングコード
EN-ELEC-2
開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間 月曜日 5, 6, 7, 8時限
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 工学実験棟および講義室(教室未定)

担当教員 永井滋一(工学部電気電子工学科)
青木裕介(工学部電気電子工学科)
川中 普晴(工学部電気電子工学科)
北 英彦(工学部電気電子工学科)
元垣内 敦司(工学部電気電子工学科)
松井 龍之介(工学部電気電子工学科)
佐藤 英樹(工学部電気電子工学科)
藤原裕司(工学部電気電子工学科)

NAGAI, Shigekazu
AOKI,Yusuke
KAWANAKA,Hiroharu
KITA, Hidehiko
MOTOGAITO, Atsuishi
SATO, Hideki
MATSUI, Tatsunosuke
FUJIWARA, Yuji

実務経験のある教員 【教員名】 佐藤 英樹
【実務経験】半導体製造装置・真空機器メーカーにおいて開発業務に従事
【講義内容との関連性】実務経験より得た知識,技術等を活かして,実務における電磁気学の知識の活用法に関する指導を行う。

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 電気電子工学コースで学び,研究するために必要とされる測定装置の原理や取り扱い方,それらの測定装置を用いた基本的な測定方法について座学で学ぶ.さらに,関連した体験的実験を行うことで,計測方法についての理解を深めるとともに,報告書の書き方、データの表現の仕方について習得する。
学修の目的 代表的な電気電子計測用測定器の原理と取り扱い方,電流・電圧測定や高周波計測などの各種測定方法の原理を座学で学ぶとともに,実際の操作方法や測定方法について体験的実験を押して,修得する.報告書の書き方、データの表現の仕方を習得する。
学修の到達目標 ・電気電子計測に用いる代表的な測定器の使い方を習得する。

★学習・教育目標:「基礎知識と専門知識」、「コミュニケーション」、「自主的継続的学習」、「制約下での仕事の遂行」に関する能力を向上させる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 多面的な思考能力と素養:日本や世界各国の種々の時代や地域には、多様な考え方が存在していることを学び、様々な立場から互いの意見を尊重して相互に理解できる。【認知的領域】
 技術者倫理:電気電子工学の基礎知識を身につけ、科学技術が社会や自然環境に及ぼす影響を理解し、責任ある技術者として行動できる。【情意的領域】
○基礎知識と専門知識:数学、自然科学、情報技術、並びに電気電子工学に関する基礎及び専門知識を修得し、それらの知識を応用できる。【認知的領域】
○デザイン能力・ものづくり能力:電気電子工学の基礎と専門知識を基にして、関連した情報の収集を図り、課題を解決する手法を提案でき、それに基づいて「ものづくり」を行える。【技能表現領域】
○コミュニケーション能力:実験した内容や考察した内容、調査した内容を図、表等を利用して文書により表現し、他人に説明できる能力、討論を行える。専門とする分野の英語で書かれた文献について理解し、説明できる。【技能表現領域】
○自主的継続的学習能力:電気電子工学に関連する種々の分野に関心を持ち、未知な分野が広がっていることを感じて、自主的、継続的な学習が必要であることを認識できる。【情意的領域】
○制約下での仕事の推進・統括:電気電子工学分野の基礎に関する与えられた課題または自ら設定した課題について、計画的に物事を進め、期限までにまとめて報告書を提出できる。【認知的領域】

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  •  論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  • ○リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  •  問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

○ JABEE 関連項目
成績評価方法と基準 実習・実験レポートによって評価する。ただし、未提出のレポート、受理されていないレポート(再提出分が未提出のレポート)が1つでもあれば不可となる。また、全てのレポートが提出されていても、提出遅れ、レポートの内容、遅刻を考慮した総合点が満点の60%に満たない場合にも不可となる。
授業の方法 実験 実習

授業の特徴

PBL

特色ある教育

英語を用いた教育

授業アンケート結果を受けての改善点 できる限り各個人がそれぞれ実習・実験を行うようにする。
教科書 電気・電子計測工学(吉澤昌純 編著,コロナ社)
https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000092917
配付プリント
参考書 新しい電気・電子計測(大浦宣徳,関根松夫,オーム社)
デジタル時代の電気電子計測基礎(松本佳宣,コロナ社)
製品事例から学ぶ現代の電気電子計測(藤田吾郎,コロナ社)
オフィスアワー 月曜 16:00-18:00(その他の時間については,訪問時間を電子メールにて尋ねてください。)
教官室:電子情報棟 3F 1316室
電子メールアドレス:yaoki@elec.mie-u.ac.jp
受講要件 電気電子計測の単位を修得していることが望ましい。
予め履修が望ましい科目 基礎電気回路論Ⅰ・Ⅱ,基礎物理学Ⅱ
発展科目 電気電子実験Ⅰ、電気電子実験Ⅱ
その他

授業計画

MoodleのコースURL https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=19196
キーワード 計測、実験、レポート
Key Word(s) Measurement, Experiment and Report
学修内容 本科目は受講者全員が参加する全体講義と2グループに分かれて実施する個別の講義・実験がある。下記全9回の内容を16週にわたって実施する。

第1回(全体):計測と測定
計測と測定の違い,SI単位系および電気標準について理解を深める。測定値の正しい処理法(有効数字,グラフ作成)について概説する。

第2回(全体):レポートの書き方と意義
測定例を用いて,第1回で修得した測定値の処理法とグラフ作成を実践し,基本的なグラフ作成とレポート作成を修得する。

第3回(講義):計測機器の原理と取り扱い
基本的な計測機器(電源,マルチメータ)の原理と取り扱い方法について修得する。また実験で使用する回路素子の仕様についても説明する。
第3回(実習):測定器の内部抵抗
測定器の内部抵抗の測定実験を通して,講義で学んだ基本的な計測機器(電源,マルチメータ)の操作方法を習得する.

第4回(講義):電圧・電流・回路素子定数の測定
電気量を適切に測定するための計測器の接続方法および測定回路について概説する。
第4回(実習):抵抗測定
①抵抗値の異なる抵抗素子の抵抗測定を通して,測定器内部抵抗の影響を確かめる.②4端子法による抵抗測定を通して,微小抵抗測定の原理についての理解を深める,

第5回(講義):高周波計測
特性インピーダンスなど高周波計測における注意点を説明するとともに,ファンクションジェネレータおよびオシロスコープの原理と取り扱いについて説明する。
第5回(実習):オシロスコープ
オシロスコープの動作確認とオシロスコープを利用した簡単な測定(交流波形観察,各種CR回路での各素子にかかる電圧観察)を通してオシロスコープの操作法を習得する.

第6回(講義):ディジタル計測
AD/DA変換における量子化誤差,サンプリング理論について概説するとともに,プログラミングによる自動計測について説明する。
第6回(実習):過渡現象その1
電気回路における定常状態と過渡現象を実際に観察することにより,過渡現象の基礎的概念を理解する。ディジタル形式での実験データ取得とその活用法について学ぶ。

第7回(講義):雑音対策と雑音処理
基本的な雑音対策および実験データに対する雑音処理法について講義,演習を行う。
第7回(実習):過渡現象その2
電気回路における過渡現象についての実験を通して,過渡現象の対する理解を深める.過渡現象の変化の速さを示す時定数の意味を理解する。

第8回(講義):オペアンプを用いた信号の変換とセンサ
オペアンプを用いた基本的な信号処理回路および各種センサについて概説する。
第8回(実習):オペアンプを用いた増幅回路
オペアンプを用いた増幅回路(反転増幅,非反転増幅,加算回路)を作製し,その動作の理解を深める。

第9回(全体):計測データの統計処理
最小二乗法をはじめとしたデータの統計処理について概説し,実験で得られた測定データを用いた計測データの統計処理の実習をとおして,統計処理法を修得する。
事前・事後学修の内容 予習:実験・実習の前には配付プリントを読んで内容を理解する。
復習:実習・実験報告書を作成し、提出する。
事前学修の時間:30分/回    事後学修の時間:90分/回

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