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科目の基本情報

開講年度 2024 年度
開講区分 生物資源学部
受講対象学生 生物圏生命化学科・海洋生命分子化学教育コース
学部(学士課程) : 3年次
選択・必修 選択
海洋生命分子化学教育コース推奨科目
授業科目名 生体代謝化学
せいたいたいしゃかがく
Metabolic Biochemistry
単位数 2 単位
ナンバリングコード
BIOR-Life-3241-002
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期

開講時間 火曜日 5, 6時限
生物資源学部で配布する「授業時間割」にて確認すること。 変更等は掲示にて周知しますので、掲示板も確認すること。
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 生物資源学部で配布する「授業時間割」にて確認すること。
変更等は掲示にて周知しますので、掲示板も確認すること。

担当教員 岡﨑 文美 (生物資源学研究科)

OKAZAKI, Fumiyoshi

実務経験のある教員 【教員名】 岡﨑 文美
【実務経験】総合化学企業におけるバイオプロセス研究業務に従事.
【講義内容との関連性】総合化学企業において,微生物による代謝工学および酵素工学による化学製品の新製法研究および新規機能性物質の基礎研究に従事した.これら実務経験より得た知識および技術を活かし,酵素反応を基盤とする生体内の代謝反応の基礎に関する理解を目指すとともに,社会との繋がりを意識した実学的教育を行う.

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 【授業内容・背景・必要性】
 代謝は、生物がエネルギーを獲得するために必要であるのみならず、細胞増殖、細胞死、細胞分化、遺伝子発現、ストレスへの適応のような多岐にわたる生体応答および病態などとも密接に関係している。近年、生命現象や病気の理解には、代謝との関りを見ることが重要であることが再認識されてきた。本講義では、まず代謝過程の基本要素である酵素および一連の酵素反応により形成される代謝経路に関して理解を図る。次いで各種食品成分や薬物の吸収、代謝機構ならびに機能性成分の代謝、作用機序に関する知識を習得する。生物における代謝と生命現象や病態との関連知見を学ぶとともに、それら知見の工学、医学分野への応用に関する理解を深める。

【育てたい資質および能力】
 本講義を通じて,生命維持に必須の「代謝」の基礎知識を習得し,食と健康の理解の基盤となる生体代謝の基礎を身に着ける。それら知見の工学・医学分野への応用に関する理解を深める。

【DP/CPにおける位置付け】
 本講義は,三重大学の目標である4つの力「感じる力・考える力・コミュニケーション力・生きる力」を身につけるため,生物資源学部DPである「(2)生命,環境,食料,健康等に関する生物資源学の基本的な知識と技術,経験を有している」,「(3)科学的で論理的な思考を展開することができ,計画的に問題の解決に取り組むことができる」,「(5) 社会の変化に柔軟かつ自律的に対応し,発展的に生きていくことができる」の修得を目指す。
学修の目的  代謝過程の基本要素である酵素および一連の酵素反応により形成される代謝経路について学び、機能性食品などの製品開発および工学、医学分野への応用を行うために基盤となる代謝学の知識および考え方を習得することを目的とする。
学修の到達目標  生命の維持に必須である「代謝」の基礎知識を習得するとともに,主要な食品成分の吸収,代謝機構ならびに機能性成分の作用機序を理解する。生物における代謝と生命現象や病態との関連知見を学び、それら知見の工学、医学分野への応用について理解する。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 (1)幅広い教養と倫理観、国際感覚を身につけ、豊かな人間性を有している。
○(2)生命、環境、食料、健康等に関する生物資源学の基本的な知識と技術、経験を有している。
○(3)科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができる。
 (4)豊かなコミュニケーション能力を持ち、他者と協力して行動することができる。
○(5)社会の変化に柔軟かつ自律的に対応し、発展的に生きていくことができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  •  問題発見解決力
  • ○心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

○ JABEE 関連項目
成績評価方法と基準 事前および事後確認テスト:25%, 期末試験:75% (合計が60%以上で合格)
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業

英語を用いた教育

授業アンケート結果を受けての改善点 板書およびプロジェクタ,配布資料などによる説明を併用し,理解を促す。講義内容に関する最近のトピックスを紹介し,興味を喚起する。
Moodle上に掲載する事前確認テストおよび事後確認テストの受験により,理解が不十分な内容を各自が把握できるようにする。講義中に当該内容を中心として講義を受講することにより理解を深めることができる。
教科書
参考書 ・栄養代謝学(理工図書,ISBN 978-4-8446-0849-3)
・分子栄養学(講談社,ISBN 978-4-06-155397-2)
・ビジュアルバイオテクノロジー(化学同人,ISBN 978-4-7598-1920-5)
・ヴォート基礎生化学(東京化学同人,ISBN 978-4807909254)
・水圏生化学の基礎(恒星社厚生閣,ISBN 978-4769910701)
・生化学ガイドブック(南江堂,ISBN 978-4524243631)
・代謝ナビゲーション(メディカル・サイエンス・インターナショナル,ISBN 978-4895929004)
・代謝工学(東京電機大学出版局,ISBN 978-4501619107)
オフィスアワー 随時可(メール【okazaki@bio.mie-u.ac.jp】等で事前連絡のこと。)
場所:生物資源学部 719室(岡崎)
受講要件
予め履修が望ましい科目 細胞生物学,分子生物学,生化学I,生化学II,水産食品衛生学,生理学,食品化学
発展科目 食品安全化学,水産食品化学,脂質化学,海洋天然物化学,海洋生命分子化学実習,マリンフードプロセス実習,生物機能化学,栄養化学
その他

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 食品,代謝,酵素,糖質,脂質,アミノ酸,ヌクレオチド,機能性,腸内細菌叢,代謝工学
Key Word(s) food, metabolism, enzyme, carbohydrate, lipid, amino acid, nucleotide, functionality, intestinal bacterial flora,metabolic engineering
学修内容 1. 生体代謝化学入門
2. 代謝と酵素
3. 糖質
4. 糖質の代謝 1
5. 糖質の代謝 2
6. 脂質
7. 脂質の代謝
8. タンパク質とアミノ酸
9. アミノ酸の代謝
10. 代謝のつながり
11. 腸内細菌叢と代謝
12. 化学物質の代謝
13. 代謝解析法
14. 代謝工学
15. 生体代謝化学のまとめ
事前・事後学修の内容 各回の講義前には,事前に配布する講義資料の内容を予習し,空所補充を行う.次いで,事前確認テスト(オンライン)を受験する.
講義中には,事前学修において空所補充が出来なかった内容および事前確認テストで間違った内容を中心に理解を深める.
各回の講義後には,講義ノートおよび講義資料に基づき講義内容の復習および関心を持った内容について指定した参考書等を用いた発展的学習を行う.次いで,事後確認テスト(オンライン)を受験する.間違った問題があればその内容をさらに復習する.それでも理解が不十分な場合は、次回の講義やオフィスアワーにおいて担当教員に質問し,理解を深める.

事前学修(120分): 配布資料等を用いた予習を行う.事前確認テストを受験する.
事後学修(120分): 講義ノート,配布資料に基づく講義内容の復習を行う.事後確認テストを受験する.

1. 生体代謝化学入門
2. 代謝と酵素
3. 糖質
4. 糖質の代謝 1
5. 糖質の代謝 2
6. 脂質
7. 脂質の代謝
8. タンパク質とアミノ酸
9. アミノ酸の代謝
10. 代謝のつながり
11. 腸内細菌叢と代謝
12. 化学物質の代謝
13. 代謝解析法
14. 代謝工学
15. 生体代謝化学のまとめ
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

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