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開講年度 | 2024 年度 | |
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開講区分 | 教育学部・教科及び教科の指導法に関する科目(A類)・保健体育 | |
科目名 | 体育原理 | |
たいいくげんり | ||
Principles of Physical Education and Sport | ||
受講対象学生 |
教育学部, A 類 学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次 75~73 期生 |
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卒業要件の種別 | 選択必修 |
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授業科目名 | 体育哲学 | |
たいいくてつがく | ||
Philosophy of Physical Education | ||
単位数 | 2 単位 | |
ナンバリングコード | educ-phed-PHED2023-001
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開放科目 | 非開放科目 | |
開講学期 |
後期集中 |
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開講時間 |
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授業形態 |
対面授業 * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい
「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業 |
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開講場所 | ||
担当教員 | 林 洋輔(非常勤講師) | |
HAYASHI,Yosuke | ||
SDGsの目標 |
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連絡事項 | * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい |
授業の概要 | 体育学に属する諸分野のうち、体育やスポーツに関わる基本的な概念の実質の究明、また体罰あるいはドーピング、勝利至上主義といった倫理的な問題への対処を扱う分野が「体育哲学」分野である。「体育・スポーツ哲学」と通称されることからもわかる通り、体育およびスポーツ界の基本問題を文献学的な作業によって明らかにし討議することで、新たな知見の解明を目指す。授業においては問題の現状と論点を提示し、討議する場としたい。 |
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学修の目的 | 教員による問題の提示に始まり、学生との間の対話および議論(討議)を通じて主に以下の目標を達成したい。 ①「体育」「スポーツ」「遊び」「競技力」といった体育・スポーツ界で議論されている基礎的な概念を理解できる ②ドーピング、体罰、勝利至上主義など「スポーツ倫理学」の問題について現況を理解できる ③オリンピック・パラリンピックの歴史と現状・課題を把握し、諸問題への打開策の素案を提出できる ④スポーツ報道に潜む「スポーツのドラマ化」の概要を理解し、「スポーツリテラシー」による対策を提出できる |
学修の到達目標 | 受講学生は、次の諸事項について到達することが期待される。 ①体育哲学分野における議論の方法を理解し、議論に加わるなかで自らの見解を表明できる ②他者の見解をも傾聴して自らの立論を製錬できる「弁証法的な思考」を展開することができる ③体育・スポーツの諸問題について、思惑や独断ではなく文献や研究史をふまえて発言、立論することができる |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | 出席カードに記された課題への回答(40%)、最終試験(40%)、発言状況および受講態度(20%) |
授業の方法 | 講義 |
授業の特徴 |
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど) |
授業アンケート結果を受けての改善点 | 哲学分野は元来が「問いと答え」といったアクティブ・ラーニングの形態を前提として議論が進められる。そのため教員による一方通行の授業は哲学のそれとしてふさわしくないとの基本的なポリシーが教員に存する。授業では学生の回答から教員が学ぶ態度も踏まえて発問と応答を多用する展開を心掛けたい。 |
教科書 | 特になし(担当教員が各回のレジュメを作成して配布します)。 |
参考書 | 多数あるため、授業中に随時参照文献を指示します。 |
オフィスアワー | 世話役教員:大隈節子 毎週水曜日12:15~12:45 |
受講要件 | 体育やスポーツの基本的な問題に関心のある学生、また議論を通じて新しい回答を生み出すことに興味を持つ学生を歓迎します。 |
予め履修が望ましい科目 | |
発展科目 | |
その他 |
MoodleのコースURL |
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キーワード | 「体育」「スポーツ」「遊び」「哲学」。 (授業は各回に主要な「概念」を設定し、それについて議論を深めていきます。それぞれの回次の主要概念が「キーワード」になります。) |
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Key Word(s) | Physical Education, Sport, Play, Philosophy |
学修内容 | 第一回: オリエンテーション――授業の目標、方法、評価、「体育(・スポーツ)哲学」とはなにか 第二回:「スポーツ」の概念――「勝ち方を語る」のは「スポーツを語る」ことではない 第三回:「スポーツ科学」の概念 ――「眼球を交換して競技力アップ」はゆるされるか、「倫理」の居場所は 第四回:「コーチング」 の概念――「コーチ」はどこまで「教師」になれるか、指導方法の異同について 第五回:「技術」「技能」「戦略」「戦術」の諸概念――戦争の遺産が競技スポーツに使われることの是非 第六回:「体育」の概念――すでに « Physical Education »ではなくなりつるある話 第七回:「教育」の概念――「ルールを守る」のは「善き人」とは無関係、スポーツにおける「善」とは 第八回:「健康」 の概念――健康な病人、病める健常者、「飽くなき健康志向」という病 第九回:「オリンピック」の概念――欧米人による世界覇権とわれわれ、「人間の欧米化」に抗して 第十回:「スポーツメディア」の諸問題――逆転と興奮を求める観客、「感動ドラマ」のつくられ方 第十一回:「読書」――「修練」としての読書とは何か、知性、想像力、感覚、意志、生き方の鍛え方 第十二回:「エクササイズ」――人間の思索と行動のすべては「エクササイズ」であること 第十三回:「武道」と「舞踊」――教育現場での必修化の背景、歴史、伝統、「平常心」とはなにか 第十四回:「心(精神)」と「身体」――「こころ」に形は存在するか、どこまでが「身体」といえるのか 第十五回:まとめ――体育・スポーツの問題を深く考えることと「生き方」の形成 |
事前・事後学修の内容 | 授業中に薦める文献の数は100冊を越える予定です。そのなかで一冊でも良いから自らが今後に「体育」あるいは「スポーツ」の学びを深めるためのきっかけとなる書物を見付け、その後の勉強に生かすことを求めます。 |
事前学修の時間:120分/回 事後学修の時間:120分/回 |