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科目の基本情報

開講年度 2024 年度
開講区分 生物資源学部
受講対象学生 海洋生物資源学科・海洋生物資源学教育コース
学部(学士課程) : 3年次
選択・必修 選択必修
教育コース選択必修:水圏P指定科目
授業科目名 浅海増殖学実習
せんかいぞうしょくがくじっしゅう
Laboratory practice in shallow sea aquaculture
単位数 1 単位
ナンバリングコード
BIOR-Mari-2534-001
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期集中

8月下旬~9月上旬に本学顕微鏡実験室および附属水産実験所において3日間実施の予定
珠出し (12月中~下旬予定@本学顕微鏡実験室) にも参加のこと

開講時間
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 附帯施設水産実験所(鳥羽市小浜)
顕微鏡実験室(生物資源学部校舎101室)

担当教員 筒井 直昭(生物資源学部・海洋生物資源学科)

TSUTSUI Naoaki

実務経験のある教員 筒井直昭:国立研究開発法人国際農林水産業研究センターで携わっていた水圏生物の増養殖に関連する業務内容も交えて講義する。

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 真珠養殖発祥の地である鳥羽市の附帯施設水産実験所にて、真珠形成のメカニズムを生物学的見地から理解します。解剖によりアコヤガイの体の構造を把握し、実際に真珠挿核手術を施します。また、伊勢湾の重要資源である甲殻類の生産を生物学的見地から理解するため、三重県で放流のために生産されたクルマエビなどを用い、行動観察や生理学実験を行います。
(育てたい資質や能力)
この実習を通じて、水産資源の活用の重要性を認識できる能力を身につけることを目指します。
(DP、CPとの関連)
三重大学の目標である4つの力のうち「感じる力」「考える力」「生きる力」を身につけるため、生物資源学部のDPの3.科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができる能力、および4.豊かなコミュニケーション能力と、他者と協力して行動することができる能力の取得を目指します。
学修の目的 真珠挿核に必要な知識と技術を習得することを通じて真珠養殖の過程を理解することを目的とします。また、真珠の品質や利用加工に関連する知識も習得します。また、栽培漁業学で取り扱う二枚貝類や甲殻類の種苗生産過程に関する理解を強固なものにします。
学修の到達目標 この実習を通じて、水産資源の活用の重要性を認識できる能力を身につけることを目指します。そのために以下の学修到達目標を設定します。

(知識)
真珠形成機構について説明できるようになる。二枚貝やエビ類の生産に必要な技術について説明できるようになる。
(態度)
新たな技能の習得について、周囲と協力して積極的に取り組めるようになる。
(技能)
アコヤガイの体の特徴を理解し、それを実際の真珠挿核に活用することができる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 (1)幅広い教養と倫理観、国際感覚を身につけ、豊かな人間性を有している。
 (2)生命、環境、食料、健康等に関する生物資源学の基本的な知識と技術、経験を有している。
○(3)科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができる。
○(4)豊かなコミュニケーション能力を持ち、他者と協力して行動することができる。
 (5)社会の変化に柔軟かつ自律的に対応し、発展的に生きていくことができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  •  論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

○ JABEE 関連項目
成績評価方法と基準 レポ-ト等の成果物60%、取り組み態度40%

(知識)
対象生物の体の構造把握が十分なされ、それを的確に表現できているかについて評価します(40%)
(態度)
事前の動画教材の視聴の有無や、実習への取り組み状況から評価します(40%)
(技能)
解剖や挿核の内容を基に評価します(20%)
授業の方法 実習

授業の特徴

PBL

問題提示型PBL(事例シナリオ活用含)
実地体験型PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業

英語を用いた教育

教員と学生のやり取りは日本語でも、英語による論文や教材の講読を含んだ授業
授業アンケート結果を受けての改善点 挿核に関する動画教材を予め視聴できるようにする。
教科書
参考書 真珠の科学(和田浩爾、真珠新聞社)
真珠研究の今を伝える(渡部終五・永井清仁・前山薫、恒星社厚生閣)
真珠研究の最前線(淡路雅彦・古丸明・舩原大輔、恒星社厚生閣)
オフィスアワー 火曜日12:00~13:00 (627室)
受講要件 フィールドでの作業には危険が伴うので、学生教育研究災害傷害保険には必ず加入すること。
予め履修が望ましい科目 栽培漁業学
発展科目 水産飼餌料学
その他 教員免許・各種資格取得に関連した科目 (注 : 必ず入学年度の学修(習)要項で確認してください)
環境教育に関連した科目
*インターンシップ要素を含む科目(2019年入学生から適用)

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード アコヤガイ、真珠、クルマエビ、増養殖、種苗生産
Key Word(s) Pearl oyster, Pearl, Kuruma prawn, Aquaculture, Seed production
学修内容 本実習は夏期(8~9月頃)と冬期(12月頃)に分かれる。

夏季(附帯施設水産実験所または顕微鏡実験室)
1.実習ガイダンスと班分け
2.甲殻類の体制と内部形態
3.クルマエビの摂餌行動の観察
4.クルマエビの解剖
5.二枚貝の体制
6.貝殻形成と真珠形成の機構
7.アコヤガイの外部形態の観察
8.アコヤガイの解剖と内部形態の観察
9.真珠挿核手術
10.真珠養殖の歴史
11.アコヤガイの種苗生産
12.真珠の品質評価法
13.真珠の加工とジュエリーデザイン

冬季(顕微鏡実験室)
14.真珠の浜揚げ
15.取り出した真珠の評価
事前・事後学修の内容 実習準備と実習内容の学習効果向上のため、必要に応じて以下の内容に関する動画や和文や英文の関連論文を配布し、課題を課す。
1.二枚貝の内部構造と真珠形成機構
2.真珠挿核の実際
3.真珠の加工と品質
4.真珠養殖の歴史
事前学修の時間:    事後学修の時間:

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