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開講年度 | 2024 年度 | |
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開講区分 | 生物資源学部 | |
受講対象学生 |
海洋生物資源学科・海洋生物資源学教育コース 学部(学士課程) : 3年次 |
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選択・必修 | 選択 選択科目:水圏P指定科目、海洋P指定科目 |
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授業科目名 | 栽培漁業学 | |
さいばいぎょぎょうがく | ||
Sea farming and aquaculture | ||
単位数 | 2 単位 | |
ナンバリングコード | BIOR-Mari-3541-001
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開放科目 | 開放科目
他学科の学生の受講可 |
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開講学期 |
前期 |
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開講時間 |
火曜日 1, 2時限 |
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授業形態 |
対面授業 * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい
「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業 |
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開講場所 | 開講教室は掲示等で確認すること | |
担当教員 | 筒井 直昭(生物資源学部・海洋生物資源学科) | |
TSUTSUI, Naoaki | ||
実務経験のある教員 | 筒井直昭:国立研究開発法人国際農林水産業研究センターで携わっていた水圏生物の増養殖に関連する業務の内容等も交えて講義する。 | |
SDGsの目標 |
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連絡事項 | * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい |
授業の概要 | 拡大する食糧需要に対して、水産増養殖が果たすべき役割は年々大きくなっています。この講義では、水産増養殖の一つの方策である栽培漁業を理解することを目的とし、水圏の涵養力をもたらす浅海域の生物に関する知識や、各地で行われている放流、および養殖用種苗の生産状況等について学修します。三重県で行われている種苗生産の現状も紹介します。 (育てたい資質や能力) この講義を通じて、水産資源の増殖と、それを支える環境や生態系の重要性を認識する能力の獲得を目指します。 (DP、CPとの関連) 三重大学の目標である4つの力のうち「感じる力」「考える力」「生きる力」を身につけるため、生物資源学部のDPの2.生命、環境、食料、健康等に関する生物資源学の基本的な知識と技術、経験を得ることを目指します。 |
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学修の目的 | 種苗生産の対象として、また種苗生産の構成要素として、浅海域の生態系を構築している動物の特徴やヒトとの関わりを理解します。種苗生産技術に関わる生体制御機構についての基本的知識も身につけます。これらを通じ、栽培漁業の現状を認識するとともに、改善点の思案や提案ができるようになることを目的とします。 |
学修の到達目標 | 講義を通じて、水産資源の増殖技術と、それを支える生物や環境の重要性を認識する能力を身につけられるようにします。そのために以下の学修到達目標を設定します。 (知識) 浅海域の生態系を構築している多様な生物の特徴を説明できるようになる。種苗生産の過程や必要な技術について説明できるようになる。 (態度) 水産増養殖の現状と今後のあるべき姿について思案し、議論できるようになる。 (技能) 事前課題や講義後の小課題により種苗生産に関するデータを読み解くことができるようになる。標本や生きた動物の観察等により海産生物の特徴を認識できるようになる。 |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | 期末試験65%、講義後の小テストや小課題35%、計100% (知識) 最終的な知識の定着度について期末試験で評価します(50%)。 (態度) 講義後の小テスト・小課題の提出頻度(30%)、期末試験での論述内容(15%)により評価します。 (技能) 講義後の小課題での論述内容により評価します(5%) |
授業の方法 | 講義 |
授業の特徴 |
Moodleを活用する授業 その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど) 教員と学生のやり取りは日本語でも、英語による論文や教材の講読を含んだ授業 |
授業アンケート結果を受けての改善点 | 配布資料、動画、標本、近県の公設試験場から分与された生物を活用して分かり易く説明します。 また本講義は、(教育関係共同利用拠点) 岡山大学理学部附属臨海実験所や名古屋大学大学院理学研究科附属臨海実験所の生物も利用して行われます。当該施設を利用する場合は、当該施設の教員も指導を行い、岡山大学や名古屋大学が安全管理上の責任を負います。 |
教科書 | 指定なし |
参考書 | 水圏生物科学入門(会田勝美 編、恒星社厚生閣) 基礎水産動物学(岩井保・林勇夫 著、恒星社厚生閣) 水産無脊椎動物学入門(林勇夫 著、恒星社厚生閣) Invertebrates 3rd Ed.(Richard C. Brusca 著、Sinauer Associates) |
オフィスアワー | 12:10~12:50@627室(火曜日以外は要連絡) |
受講要件 | 特になし |
予め履修が望ましい科目 | 海洋生物学、水産学総論 |
発展科目 | 浅海増殖学実習、水産飼餌料学 |
その他 |
各回 共通 |
MoodleのコースURL |
初回講義時に指示 |
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第1回 | 概要 | イントロダクション |
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授業時間内の学修内容 | 栽培漁業とは | |
キーワード(Key Word(s)) | 種苗生産(Seed production)、栽培漁業(Sea farming) | |
事前学修の内容 | moodleにて配布する資料に目を通しておく。 | |
事前学修の時間 | 60分 | |
事後学修の内容 | 最新の水産白書に目を通しておく。 | |
事後学修の時間 | 180分 | |
自由記述欄 | ||
第2回 | 概要 | 水産増養殖の現状 |
授業時間内の学修内容 | 水産白書やFAO資料を用いて、日本や世界の水産増養殖の現状を把握する。 | |
キーワード(Key Word(s)) | 養殖(aquaculture)、飼料転換効率(feed conversion ratio) | |
事前学修の内容 | 水産白書に目を通しておく。 | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | moodleにて配布する資料を用いて、栽培漁業成立の背景について復習する。 | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第3回 | 概要 | 浅海域の植物1 |
授業時間内の学修内容 | 植物、特に単細胞性の微細藻類について学ぶ。 | |
キーワード(Key Word(s)) | 微細藻類(microalgae)、珪藻類(diatoms) | |
事前学修の内容 | 配布資料等を用いて、水産物の増養殖と栄養段階について予習する。 | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 配布資料等を用いて、水産上重要な微細藻類について復習する。 | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第4回 | 概要 | 浅海域の植物2 |
授業時間内の学修内容 | 海藻類の養殖について学ぶ。 | |
キーワード(Key Word(s)) | スサビノリ(Porphyra yezoensis)、生態系サービス(ecosystem services) | |
事前学修の内容 | 配布資料等を用いて、海藻類の養殖について予習する。 | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 配布資料等を用いて、生態系サービスについて復習する。小テストに回答する。 | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第5回 | 概要 | 浅海域の動物1 |
授業時間内の学修内容 | 前左右相称動物の種類と特徴について学ぶ。 | |
キーワード(Key Word(s)) | 海綿動物(Porifera)、刺胞動物(Cnidaria)、有櫛動物(Ctenophora) | |
事前学修の内容 | 配布資料等を用いて、海綿、刺胞、有櫛動物の体のつくりを予習する。 | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 配布資料等を用いて、海綿動物や刺胞動物の利用法について復習する。小テストに回答する。 | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第6回 | 概要 | 浅海域の動物2(冠輪動物) |
授業時間内の学修内容 | 冠輪動物に分類される動物群の体のつくりや利用等について学ぶ。 | |
キーワード(Key Word(s)) | 前口動物(protostome)、冠輪動物(Lophotrochozoa)、環形動物(annelids)、軟体動物(mollusks) | |
事前学修の内容 | 配布資料等を用いて、環形動物や軟体動物の体のつくりについて予習する。 | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 配布資料等を用いて、環形動物や軟体動物の生態や増養殖について復習する。小テストに回答する。 | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第7回 | 概要 | 浅海域の動物3(脱皮動物) |
授業時間内の学修内容 | 脱皮動物に分類される動物群の体のつくりや利用等について学ぶ。 | |
キーワード(Key Word(s)) | 脱皮動物(Ecdysozoa)、節足動物(arthropods)、甲殻類(crustaceans) | |
事前学修の内容 | 配布資料等を用いて、節足動物の体のつくりについて予習する。 | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 配布資料等を用いて、節足動物の増養殖について復習する。小テストに回答する。 | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第8回 | 概要 | 浅海域の動物4(棘皮動物) |
授業時間内の学修内容 | 棘皮動物の体のつくりや利用等について学ぶ。 | |
キーワード(Key Word(s)) | 後口動物(deuterostome)、棘皮動物(echinoderms) | |
事前学修の内容 | 配布資料等を用いて、棘皮動物の体のつくりについて予習する。 | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 配布資料等を用いて、棘皮動物の増養殖について復習する。小テストに回答する。 | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第9回 | 概要 | 浅海域の動物5(脊索動物) |
授業時間内の学修内容 | 脊索動物のうち、尾索類や頭索類の体のつくりや利用等について学ぶ。 | |
キーワード(Key Word(s)) | 脊索動物(chordates)、尾索類(urochordates、tunicates)、頭索類(cephalochordates) | |
事前学修の内容 | 配布資料等を用いて、尾索類や頭索類の体のつくりについて予習する。 | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 配布資料等を用いて、尾索類や頭索類の生態などを復習する。小テストに回答する。 | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第10回 | 概要 | 海産魚類の種苗生産1 |
授業時間内の学修内容 | トラフグ等の種苗生産過程を学ぶ。 | |
キーワード(Key Word(s)) | 生殖腺刺激ホルモン放出ホルモン(gonadotropin‐releasing hormone)、濾胞刺激ホルモン(follicle stimulating hormone)、黄体形成ホルモン(luteinizing hormone) | |
事前学修の内容 | 配布資料等を用いて、魚類の生殖に関わるホルモンについて予習する。 | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 配布資料等を用いて、トラフグの種苗生産過程を復習する。小テストに回答する。 | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第11回 | 概要 | 海産魚類の種苗生産2 |
授業時間内の学修内容 | マハタ等の種苗生産過程を学ぶ。 | |
キーワード(Key Word(s)) | 性ステロイド(sex steroids)、性転換(sex reversal) | |
事前学修の内容 | 配布資料等を用いて、魚類の性ステロイドホルモンについて予習する。 | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 配布資料等を用いて、マハタの種苗生産過程を復習する。小テストに回答する。 | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第12回 | 概要 | 甲殻類の種苗生産 |
授業時間内の学修内容 | ガザミやクルマエビ等の種苗生産過程を学ぶ。 | |
キーワード(Key Word(s)) | ゾエア(zoea)、ミシス(mysis)、メガロパ(megalopa)、中間育成(intermediate breeding/growing) | |
事前学修の内容 | 配布資料等を用いて、甲殻類の増養殖について予習する。 | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 配布資料等を用いて、ガザミやクルマエビの種苗生産過程を復習する。小テストに回答する。 | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第13回 | 概要 | 貝類の種苗生産 |
授業時間内の学修内容 | アワビ等の種苗生産過程を学ぶ。 | |
キーワード(Key Word(s)) | アワビ(abalone)、付着珪藻(attached diatoms) | |
事前学修の内容 | 配布資料等を用いて、三重県の海女漁業について予習する。 | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 配布資料等を用いて、アワビ類の種苗生産過程を復習する。小テストに回答する。 | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第14回 | 概要 | なまこ類の種苗生産 |
授業時間内の学修内容 | マナマコの種苗生産過程を学ぶ。 | |
キーワード(Key Word(s)) | ナマコ(sea Cucumbers)、浮遊珪藻(floating diatoms)、クビフリン(cubifrin) | |
事前学修の内容 | 配布資料等を用いて、ナマコ類の世界的な消費動向を予習する。 | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 配布資料等を用いて、マナマコの種苗生産過程を復習する。小テストに回答する。 | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第15回 | 概要 | 栽培漁業の課題と今後 |
授業時間内の学修内容 | 水産増殖において種苗生産・放流事業は今後どうあるべきか考える。 | |
キーワード(Key Word(s)) | 種苗生産(Seed production)、栽培漁業(Sea farming)、生態系サービス(ecosystem services)、遺伝的多様性(genetic diversity) | |
事前学修の内容 | 日本の種苗放流事業の課題について、自分の考えをまとめておく。 | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 三重県や愛知県等、伊勢湾周辺の栽培漁業の今後について、自分の考えをまとめておく。 | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 |