三重大学ウェブシラバス


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科目の基本情報

開講年度 2024 年度
開講区分 地域イノベーション学研究科(博士前期課程)
受講対象学生 大学院(修士課程・博士前期課程・専門職学位課程) : 1年次
選択・必修 選択
授業科目名 社会イノベーション特論Ⅱ
しゃかいいのべーしょんとくろん
Social Innovation Ⅱ
単位数 2 単位
ナンバリングコード
inov-inov-SOCI-5-3-1-1-002
開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間
講義曜日・時間については履修院生の都合を勘案して変更することがあります。詳細は第1講にて。 (人文社会科学研究科での開設科目と合同での開講となる場合もあります)
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所

担当教員 森 久綱

MORI, Hisatsuna

実務経験のある教員 食品流通企業にてMD(Merchandising)を担当。
本演習では農業・資源・環境の問題に関して、MDでの知見を踏まえた講義・解説を行う。

SDGsの目標
連絡事項 コロナ感染症の状況に応じてハイブリット型などに変更される場合もあります。

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 深刻化する環境問題にアプローチするためには、各種制度・規制のほか、世界経済の動向とそれに対応した企業行動などについての理解が不可欠です。本講義は、環境問題を理解するために必要な知見を自ら獲得するための準備、すなわちイントロダクションとなります。
学修の目的 国際分業の拡大による開発途上国における資源・環境問題の変容と、先進国における環境規制、企業行動とSDGsとの関係について知り、代表的な事例についての整理・考察から、基礎的な発現メカニズムについて理解することができるようになること、国際分業の拡大に関係する代表的な経済理論について理解できるようになることを目的とする。
学修の到達目標 以下の3点ができるようになることが学修の到達目標になる。
1)講義内で紹介する開発途上国での資源・環境問題の変容について、データ整理・分析に基づき説明することができる。
2)講義内で紹介する先進国における環境規制、企業行動とSDGsとの関係について、規制・制度の変容要因と企業における行動原理から説明することができる。
3)上記2点に関係する経済理論(国際分業, 経済発展等)に基づいて、講義内で取り上げた事例以外についても説明することができる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  •  幅広い教養
  •  専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 基本的には講義内での報告(レジュメ)と討論の水準で評価します。
・指定文献・論文等のみでの報告・討論を60%として、以下を評価点として加算します。
・レジュメについては指定文献・論文等の要約だけでなく、関連する文献・論文等についての整理・要約など20%。
・討論では、補足や対立する見解について、論拠を提示できること20%。
なお、上記のそれぞれにおいて、学修の到達目標に記載された3つの項目に触れられていることが条件となります。不足する場合には、加点割合が小さくなります。
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

プレゼンテーション/ディベートを取り入れた授業
グループ学習の要素を加えた授業
Moodleを活用する授業
地域理解・地域交流の要素を加えた授業
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業アンケート結果を受けての改善点 文献だけではイメージが困難と思われる内容については、必要に応じて各種映像資料等を使用する予定である。
教科書
参考書 受講者の関心にあわせて論文等を選定する予定である。
オフィスアワー 講義内で提示する(場所:人文学部専門校舎5F508研究室)
受講要件
予め履修が望ましい科目
発展科目
その他

授業計画

MoodleのコースURL https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=19020
キーワード 持続可能な経済, 国際分業, SDGs
Key Word(s) Sustainable economy, International specialization, SDGs
学修内容 輪読する論文・文献については第1回講義での履修者の関心・水準にあわせて調整する予定であるが、下記の文献を計画している。

淡路剛久・川本隆史ほか編『リーディングス環境 第5巻 持続可能な発展』有斐閣,2005年
文献の出版から時間が経過しているため、報告者は当該箇所について近年までフォローして報告してください。

第1回:ガイダンス
第2回:持続的発展と国際環境政策
第3回:国際分業を通じた資源と環境の収奪
第4回:えび養殖・輸入とアジアの環境破壊
第5回:フィリピンにおける公害被害の階層構造
第6回:中国における人口流動と都市
第7回:GNP指標と公害問題
第8回:貧しさと豊かさ
第9回:グリーン電力制度の展開
第10回:持続可能な発展とは何か - J.S.ミル 経済学原理から
第11回:「持続可能な発展」についての議論と到達点
第12回:SDGs と 企業活動(1) CSV/CSR
第13回:SDGs と 企業活動(2) 環境会計
第14回:SDGs と 企業活動(3) 環境対応と資金調達
第15回:講義総括  Sustainability の担保と経済政策・企業活動の関係
事前・事後学修の内容 上記掲載の文献の輪読を計画しています。報告担当者は当該週の該当章についての詳細はレジュメを作成してください。それ以外の受講者は各自で熟読後に、簡単な要約を作成するだけなく、関連する資料等については各自で調べて用意してください。基本的には、事前学習としてはそれで十分です。また、事後学習については、講義内での報告・討論での議論を深めるよう、各自で文献等にあたって、講義総括で各自に報告してもらいます。

第2回 国際的な環境規制・制度について調べ、その制定の経緯などを理解してください。
第3回 国際分業の仕組みについて、各自の関心がある産業に注目して、どのように行われているか整理してください。
第4回 農水産物の輸出国における生産においてどのような資源・環境問題があるか、整理してください。
第5回 発展途上国において公害問題が発現する要因について整理してください。
第6回 中国における都市化と農村の過疎化、それにともなう環境問題について、本書以外の資料で整理してください。
第7回 日本のみならず、ASEAN諸国の発展状況と資源・環境問題について、国際機関等の報告書を参照して整理してください。
第8回 暉峻敏子『豊かさとは何か』を事前に読み進めておいてください。
第9回 新エネルギー政策について海外の状況及び日本の状況について整理してください。
第10回 これはかなり難しい部分ですので、本書に基づいて丁寧に整理・理解してください。
第11回 Sustainable Development についての議論は数多くあります。国連で公表されている定義を整理・理解してください。
第12回 CSV/CSRとして企業が公表している資料をいくつか取り上げ、そこでの取り組みの傾向・特徴について整理してください。
第13回 環境会計とは何か。新書レベルの文献で事前に理解してください。
第14回 企業における資金調達活動とCSR/CSVがどのように関係しているか、事前に整理してください。
第15回 第2回から第14回の講義を踏まえて、各自でSustainability とは何か、また政府・企業がどのような制約を受けながらも対応しているのか、まとめてください。
事前学修の時間:150分/回    事後学修の時間:90分/回

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