三重大学ウェブシラバス


シラバス表示

 シラバスの詳細な内容を表示します。

→ 閉じる(シラバスの一覧にもどる)

科目の基本情報

開講年度 2024 年度
開講区分 教育学部・学校教育に関する専門科目(A類)
科目名 教育心理学研究法
きょういくしんりがくけんきゅうほう
Research Methods in Educational Psychology
受講対象学生 教育学部, A 類

学部(学士課程) : 2年次
期生
卒業要件の種別 選択必修
授業科目名 心理学研究法
しんりがくけんきゅうほう
Research Method of Psychology
単位数 2 単位
ナンバリングコード
educ-scho-PSYC1731-001
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期

開講時間 金曜日 3, 4時限
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所

担当教員 中西良文(教育学部学校教育講座)

NAKANISHI Yoshifumi

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要  この授業では,心理統計学を中心に据えて,心理学の研究法について学ぶことを大きなテーマとして進めていきたいと考えています。
 統計という「数学」を扱った授業は,苦手意識を感じる人も多いかもしれませんが,できるかぎり「ああ,このために高校まで数学を勉強してきたのか」と思えるような授業にしたいと考えています。
 そのためのポイントとして考えているのが,「発見」ということです。心理統計学について学ぶという際にも,単に知識を伝達するのではなく,できるだけみなさんに「発見」をしていただく中で学んでいければと思っています(「発見学習」)。
 なお,学習を進める上では,グループの活動を中心として,進めていきたいと考えています。

 この授業は3コマ目の心理データ解析と連動して進めていきますので、両者を一緒に受講されることを推奨しています。
学修の目的 心理学研究の中で用いられている統計的手法がどのようなものか,そこで示されている結果はどういった意味を持つのかについて理解することを通し,心理学研究の方法について包括的に理解する
そして,自らがデータ収集・データ分析・結果の記載を行うときの適切な方法を理解する
(心理統計の授業を通して数学の有用性・面白さに気づく)
学修の到達目標  まずは,心理統計学の理解と活用ができることや,調査法によるデータ収集とその分析ができること,分析結果をまとめられること,そして「(統計的手法を用いないものも含め)心理学的に研究できること」が,学生のみなさんにみにつけていただきたいところです。
 しかし,理想的には,それを越えて「数学について学ぶ意義・面白さ」について語れるようになっていただきたいと思います。近年,よくいわれているとおり,子どもの「数学嫌い」が取り上げられます。こういった子どもを目の前にしたときに,「なぜ数学を学ばないといけないのか」についてきちんと語れるかどうかが重要になってきます。しかし,教師自身がそれを感じられないと語ることができません。ぜひ,「数学について学ぶ意義・面白さ」を見つけていただければと思います。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 教育をめぐる現実的課題について、専門的知識に基づいて適切な対応を考えることができる。
 教育に関する課題を意識した実践を企画・運営し、関係者と協力して問題解決に取り組むことができる。
 教育に関わる職業人に求められる使命感・責任感を持ち、異文化、多世代の人と連携・協力することができる。
○自律的な学習者として、主体的に学び、振り返ることができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  • ○リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 グループでのレポートと小テスト,出席によって評価を行います。
授業の方法 講義 実習

授業の特徴

PBL

特色ある教育

反転授業
グループ学習の要素を加えた授業
Moodleを活用する授業
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業アンケート結果を受けての改善点 三重大学 Moodleを使います。
教科書 よくわかる心理統計 山田剛史・村井潤一郎著 ミネルヴァ書房
参考書 心理統計学の基礎 南風腹朝和 有斐閣
オフィスアワー 金曜日9:00~10:30
受講要件 「やってみようかな」という気持ちがあること
予め履修が望ましい科目 心理学A・F,コミュニケーション論
発展科目 心理学にかかわる専門科目,行動科学基礎実験,教育心理学研究演習
その他 授業は反転授業で進めていきます。反転授業とは,事前に授業内容を(この授業では動画で)学習してきて,授業時間には受講生相互のやりとりをもとに学習を進めていくものです。そのため,この授業では「予習」が重要になるので,あらかじめ準備をして臨んでください。なお,授業回によって必要な予習の量が変わってくるので,あらかじめ先取りしながら予習をしておいていただければと思います。

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 心理統計学・調査法・データ分析・(心理学)研究のまとめ方
論理的思考・教育心理学
Key Word(s) Psychometrics, Statistical analysis, Psychological measurement
学修内容 1.イントロダクション:授業概要の説明,グループ分け
2.心理学の研究に触れる(「心理学研究を行う」とは?,様々な研究法,データ解析はなぜ必要なのか?)
3.データとは?(様々なデータの特徴) - 質問紙作成(1)
4.データを分析するとは?(自己流で分析してみる) - 質問紙作成(2)
5.データの代表値 - 質問紙作成(3)
6.質問紙調査の構想発表と調査の留意点
7.そう!簡単「相関」(1) - 質問紙作成(4):完成
8.そう!簡単「相関」(2) - データ入力
9.Excel・Rによる簡単データ解析
10.検定の考え方とt検定 - データ解析(1)
11.隅々まで効くデータ解析に分散分析 - データ解析(2)
12,大変な多変量解析(重回帰分析・因子分析) - データ解析(3)
13.心理学研究のまとめかた
14.レポート作成および発表準備
15.最終発表
事前・事後学修の内容 授業では,実際に質問紙調査を行い,データ分析を行う。そのため,質問紙調査の作成,実施,データ分析,分析のまとめについて,授業外でも時間を割いて行う必要がでてきます。この活動は,グループで行うため,「良好なグループ活動」を,意識しながら進めてください。
事前学修の時間:180分/回    事後学修の時間:60分/回

Copyright (c) Mie University